コンテナ式巡航ミサイル発射機
新たなミサイル防衛システムの整備等及びスタンド・オフ防衛能力の強化
スタンド・オフ・ミサイルの導入を決定
多様なプラットフォームからの運用を前提とした「12式地対艦誘導弾能力向上型」は、陸上自衛隊が装備する12式地対艦誘導弾をベースに開発中の新型ステルス巡航ミサイルである。
令和2年度の事前の事業評価では地上発射型の開発計画が盛り込まれ、開発期間は令和3年度から令和7年度、総事業費は約394億円の計画であった。
令和3年度の事前の事業評価では、地上発射型に加えて艦上・空中発射型も盛り込まれており、開発期間は地上発射型が令和3年度から令和7年度、艦上発射型が令和4年度から令和8年度、空中発射型が令和4年度から令和10年度で、総事業費は約999億円の計画とされた。
2022年11月3日、政府が12式地対艦誘導弾能力向上型の潜水艦発射型の開発を検討。
2022年12月16日に閣議決定された防衛力整備計画に、潜水艦に搭載可能な垂直ミサイル発射システム(VLS)、輸送機搭載システム等を開発・整備することが明記された。
2023年4月11日、潜水艦発射型誘導弾の開発の三菱重工業との契約が成立したことを発表した。
令和六年度予算(2024年度)にて、スタンド・オフ・ミサイルの早期配備として、12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型)を、更に1年前倒しにし、2025年度より配備する旨が発表された。また、トマホークも2026年度配備から2025年度配備への前倒しとなった。
12SSM 陸自のシステム(大掛かりな車列になってしまう)
捜索標定レーダー装置:2基(1/2tトラックに搭載)
中継装置:1基(同上)
指揮統制装置:1基(3 1/2tトラックに積載)
射撃管制装置:1基(同上)
発射機搭載車両:1-4輌(重装輪車両、角形キャニスター)
及び誘導弾6発(1輌当たり)
弾薬運搬車:1-4輌
及び
誘導弾(予備弾):(1輌あたり6発を7tトラックに搭載)
令和6年5月16日
令和6年度「コンテナ式SSM発射装置に関する技術調査」の契約について公募
一部抜粋
(9)12式地対艦誘導弾能力向上型(艦発型)、17式艦対艦誘導弾及び90式艦対艦誘導弾の設計及び製造ができる能力を有し、かつ、当該機器に関する技術資料を利用することができること。
(10)哨戒艦等のSSM未搭載艦におけるコンテナ式SSM発射装置の装備に関する技術的検討ができること。
(11)第9号及び第10号を踏まえ、コンテナ式SSM発射装置に関する成立性及び有効性を検討できる能力を有すること。
他の使い方として
貨物としてコンテナ船や貨物列車、トレーラートラックに搭載できる。
外観はコンテナなので、敵による識別が困難になる。
こういったシステムは世界中の国が開発中であり、例えば中国の貨物船に搭載して東京湾に入って、霞が関に向けて巡航ミサイルを発射すれば迎撃困難になることでしょう。数分で日本は警察・消防・自衛隊の指揮能力を喪失するわけです。
日本も持つべき兵器と言えます。