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“絶望の十人衆”に関する考察

仮に「絶望の十人衆」という敵組織の幹部集団がいたとして。
そこに「百貌の○○」と「無貌の××」がいた場合。
実質的な敵幹部の数は、何人になるのか。

 A. 1*10 = 10
 B. 1*(10-1)+100 = 109
 C. 0+1*(10 -2)+100 = 108
 D. 1*(10-2)+((100-1)+0) = 107

まずAの「十人衆なんだから10人に決まってるだろ」説。
四天王が5人も6人もいたり、3人しかいなかったりする事例は間々あるが、素直に考えるとこれが正しく見える。

が、問題になるのが「百貌の○○」だ。
その二つ名から考えて、こいつは100通りの外見と能力を持っている可能性が高い。
となれば、Bの「十人衆の内9人は1人分、1人は100人分と換算する」説が可能性を増す。
「百」は単に「たくさん」程度の意味で、実際の姿は100より多い場合も、少ない場合もあるかが、その点は割愛する。

しかし、そうなると無視できないのは「無貌の××」だ。
公平性を期すならば、Cの「百貌は100人分、無貌は0人分と換算する」説が正しいのではないか。
無貌は十人衆会議の欠席も多そうだし、たまに出席しても一言も喋らなそうなので、同じ十人衆からも除籍案が出ている可能性すらある。

ところで、ここまで文中ではある重要な事実に触れていないのだが、お気付きだろうか。
無貌と百貌、その二つ名の類似性である。
「無貌の××」という幹部は存在せず、「百貌の○○」が十人衆の決定権を2議席分得るために作り出した架空の幹部である可能性、これを忘れてはならない。
となればDの「無貌の正体は百貌の変身体の1つである。それはそれとして無貌は0人と換算する」という線も無視することは出来まい。

ただ、そうなると……他の十人衆もまた、実在が危ぶまれてくるのである。
もしも十人衆会議がリモートによる通信で行われる場合。
十人衆とは、「百貌の○○」がほとんど1人で回してきた架空の集団である可能性が否定できないのだ。

 E. 1 = 1

Eの「1人で何役やってようが、結局1人は1人でしょ」説。
あるいは、結成当初はともかく、今の十人衆には本物のメンバーも増えているかも知れない。

今、俺はお前に真実を告げる。

十人衆会議を

見ているのは

大首領と

俺と

お前だけだ。

驚いたか?当然だよな。だがそれが真実だ。
辛かったぜ。お前が十人衆に入るずっと前から、
俺は十台のPCに囲まれ毎日十人衆を保ってきた。
だから、あのロリババアも、あの老将軍も、すべて俺だったんだ。
お前が初めて十人衆に入ったとき、俺は人生であれほど嬉しかったことはなかったぜ。
時には心苦しいながらもお前を叩いたりもした。許してくれ。
と、今話せるのはここまでだ。もうすぐすべてを知るときが来る。
そのときまでに、心の準備をしておいてくれ。

みたいなことも有り得るのでは?

 F. 1+1 = 2

つまり、Fの「百貌は十人衆メンバーが揃うまでの間、1人で組織の実働部隊を支え続けていたが、最近ようやく若手が育ってきた」説、これを避けて考えるべきではない。
本当はもっと時間をかけて幹部を育てたかったのに、善玉勢力が本部に侵攻してきたので、真実を明かさざるを得なくなったのか。
ここで若手が絶望するか、覚醒するかによって組織の進退が決まるはずだ。
どちらにせよ、本部を特定されて攻め込まれた時点で、組織に先は無いかもだけど。

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