変態配列に変態配列をぶつける話
今この記事を書くために使っているのが、N100の載った8インチのモバイルノートなのだが、これがやたらとキーボードが小さい上に配置が変態と来ている。五万円強も出して買ったので使わないという手はないのだが、なかなか癖があるので内蔵キーボードで日本語を打とうとも思えなかった。そこで何とかすることにした。毎度お決まりの変態配列話だ。
無論小猫配列を使うという手は悪くない。ただ、このキーボードはスペースキー周りにマウスボタンやらなにやら色々とあるので親指が窮屈なので、そっち方面には行かないことにした。あまり触れたくもないし。
そこで普段使いしている30キーのキーボードで慣れている変態配列ことRFLSを活用することにした。
とはいえ、本来なら右側の薬指シフトに使っているキーが小さすぎて使えない。色々考えた結果、Lキーを右側のシフトキーにすることにした。
現状をまとめると以下の通りになる。
Lキーを押しながら
A 「
S 」
D 、
F 。
G ー
H エンターキー
J スペースキー
Xキーを押しながら
H ←
J ↓
K ↑
L →
という感じに設定。これで下段は文字入力に関してはZVBNM以外のキーを使わないでも良い環境になった。Zは移動しても良かったが、そこまで頻度が高くないのでそのままにしてある。Qあたりと入れ替えても良いけど、それならQをレイヤーキーとして扱った方が良い。
右上のDelキーが大きすぎてBSキーが押せないので入れ替えておいた(ただし通常はL+Hで改行する)し、Aの隣がCtrlキーでないのも嫌なので、そのあたりも直してある。さらにいえばCtrl+HでBSとして振る舞うように設定している。これは単なる慣れの問題。
ここまできてやっと人心地が付いた。実際に今もこの配列で打っているが、特に不満はない。あー。他にも左右のALTキーでIMEのオンオフも出来るように設定してあるか。
ここまででだいぶ変更を加えているが、そのおかげで日本語を入力するという意味ではそこそこ快適になった。句読点とカギ括弧と長音記号の入力だけでも変更する意味があるし、基本親指は使わないで済むので楽、という側面もある。これは人によるかな。
そんなわけで変態配列に変態配列をぶつけて、やっと平穏に近い状態に持ってきたという話。あとはこのマシンのバッテリが弱すぎて一日は持たないというのは弱点。もう少し何とかなると良いのだけど。
そんなわけでメインのノートPCにも導入することにした。
こちらは現状別段特に困っても居ないのだが、句読点のために中指や薬指を下段に移動させるのもだるいし、長音は遠いし、そう考え始めるとエンターキーも遠い気がしてきたので、普通のノートPCのキーボードにも導入する価値があると思ってインストールしてみた。
少なくとも自分の使い方には合っていたようでL+Jでの日本語変換とか、L+Hで確定とかにはほぼ違和感を感じなくなってきている。
こうなるとほぼホームポジションから指を動かさなくても良くなるので、右手首に対する負担がやたらと軽くなる。我々はエンターキーを小指で押すために過大な負荷を掛けているなと改めて感じたりした。何ならスペースキーもエンターキーもない26キーの変態キーボードすらいけるんじゃないだろうかと思っているが、多分そこまでの意味はロマン以外には存在しないので無理はしないことにする。
使いづらけりゃカスタマイズすれば良いのである。それだけの話なのだ。