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今日、パパが家出した。①(全3話)

愛するということ

いきなりだけど、

愛とはそこにあるわけじゃない。

愛するという働きかけが、
愛という状態を表していると思う。

愛する、とは動詞なんだ。

大切なことが、
見えなくなって
しまうことがある。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

実は家出をしたことがある。

結婚して、
子どもは4人いる。

一人暮らしを
したことはなかった。

したいと思ったことも
なかった。

家族がいる家が好きだ。

だけど、
一度だけ家出をした。

もう随分前。

結果的に
僕は家を出て、
3ヶ月間、マンスリーマンションに
一人暮らしをしたんだ。

初めて子どもが生まれた時、

自分の分身が
この世にいる不思議と、

僕を必要とする
子どもがいることの
感動をもらった。

小さな手が、

本当に信じられないくらい
小さな手が、

僕の指をしっかり握った
感触は忘れない。

だから、
僕は夜中に子どもが泣いたら、
ミルクを作った。

お包みに大切にくるんで、
保育所の送り迎えをした。

オムツやミルク、
ウェットティッシュなんかを
入れたお出かけセットを
持って2人でも出かけた。

手作りの
宝探しゲームを作ったり、

影絵をやって見せたり、

仰向けになって、
足に子どもを乗せた
「飛行機」は日課だった。

料理も洗濯もした。

病院に連れて行ったり、
学校に行ったら
懇談にも行った。

だから、
家事も育児も
当たり前に僕の役割だった。

もちろん奥さんも同じだ。

お互い様、お陰様なんだ。

だけど、
僕はある日家出をした。

これは、

愛はそこにある、
という勘違いだったんだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

これは、

「今日パパが家出した。」
の冒頭です。

もし、この投稿がいいなと
思ってくれたら、
ぜひ、「いいね」をして。

僕は愛されるということ、
愛するということを、

勘違いしていた。

今でもわかっているのか
どうかわからないけど、

大切なことを見失って
しまわないように、

感じたことを書いておきたい
ということと、

僕の経験を通じて

たった1人の誰かに、
届ける手紙を書くこと。

本当に大切なことは
何だろうか?

という自分自身への
問いかけでもあります。

だから、
よかったらあなたの後押しが欲しい。

続きを書こうと思うんだ。

僕にとっても大切なことだけど、

僕が書くことで、
あなたに大切なことを
感じてもらうことが、

僕の仕事でもある。

僕にとっては、
大仕事のつもりなんだ。

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