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WebMで書き出したら、YouTubeにアップするのが遅すぎた
WebMで書き出したら、YouTubeにアップするのが遅すぎた話
先日、Adobe Premiere Proで動画を書き出してYouTubeにアップしようとしたときの話。初めてWebMで書き出してみたら、17分の動画なのにアップロードに30分以上かかると表示されてびっくり!
「え?MP4のときはこんなに時間かからなかったのに…?」
と思い、調べてみたら、どうやらWebMの書き出しはMP4よりも時間がかかるらしい。
WebMの書き出しが遅い理由
コーデックの違い
MP4(H.264/H.265)はハードウェアエンコードが効いて、書き出しが速い。
WebM(VP9/AV1)はCPUエンコードがメインで、処理が重い。
エンコード効率
VP9はH.264よりも高圧縮だけど、その分エンコード負荷が大きい。
画質優先の設定にするとさらに時間がかかる。
2パスエンコードの影響(設定による)
VP9は2パスエンコードが推奨されるが、1パスより2倍以上時間がかかる。
どのくらい時間がかかるの?
ざっくりした目安として…
書き出し形式 書き出し時間の目安(動画の長さに対して) MP4(H.264) 0.8〜1.5倍(17分なら13〜25分) WebM(VP9 1パス) 1.5〜3倍(17分なら25〜50分) WebM(VP9 2パス) 2〜5倍(17分なら34〜85分)
「なるほど、WebMはMP4より圧倒的に時間がかかるのね…」
じゃあ、視聴時の通信量は?
「でも、WebMのほうが通信量が少なくなるんじゃない?」と思って調べたら、意外な事実が判明。
結論 → アップロード時の形式は関係ない!
理由は、YouTubeにアップすると、自動的にVP9やAV1に再エンコードされるから。つまり、MP4でアップしても、最終的にはWebMと同じような圧縮形式に変換される。
実際の通信量(視聴時のデータ使用量)の目安はこんな感じ。
画質 H.264(MP4) VP9(WebM) 1080p(フルHD) 約4.1 Mbps 約2.5 Mbps 720p(HD) 約2.5 Mbps 約1.5 Mbps 480p(SD) 約1.0 Mbps 約0.7 Mbps
VP9のほうがデータ量が少なくなるのは確かだけど、YouTube側で勝手に変換してくれるから、わざわざ自分でWebMでアップする必要はないということ。
結論:MP4で書き出せばOK!
YouTubeはどのみちVP9に変換するから、最初からWebMにする必要なし!
MP4(H.264)のほうが書き出しが速くて楽!
視聴時のデータ量はYouTube側の処理次第だから、アップロード形式は関係なし!
というわけで、無駄に時間をかけず、次からはMP4で書き出すことに決めました(笑)。
同じように「WebMのほうがいいのかな?」と悩んでいる人がいたら、ぜひ参考にしてみてください!