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青音色〜癖は心の窓〜 【創刊号感想】
この本を購入したのは去年の12月のこと。
では、なぜ今頃感想文を書いているのか。それは、今の今まで買ってたくせに読んでいなかったから。
約2ヶ月もの間、本を寝かせに寝かせて、熟成させまくっていました。(嘘です🤫)
本当は年末年始で身も心も色々あって読める状態ではありませんでした。せっかく読むならガッツリ一気に本気で読みたい、その本に浸りたい、噛み締めたい。
そして、やっとその時が来ました。
昼過ぎからスタバへ向かい、本とともに至福の時間を過ごし、結局時間が足りずスタバから帰宅😇(読むの遅すぎ)
家で鍋🍲を煮込みながら残りを読み切り、ご飯を食べ終え、準備万端で感想文に臨んでいる次第です(`-ω-´)✧
というわけで、作品・作者さんの事について書いていこうと思います。
語彙力は相変わらず皆無なのでご了承ください。
そして、ご存知かと思いますが、蒔倉は超単純思考人間です🙄
それも踏まえて感想文をお楽しみくださいm(_ _)m
青音色〜癖は心の窓〜 【創刊号感想】
まずは表紙から。
青音色ということもあって色調も青系にまとめてあり、レトロな感じがとても素敵です。
デザインのセンスありすぎて初めてとは思えない。
スタバで読んでいても、全く恥ずかしくなく、むしろ悦に浸れるほどでした( ˘ω˘ )(笑)
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それでは、ここから小説の感想へ。
ネタバレ注意⚠️
なくて七癖
蒔田涼(海人)さん
とある癖というか特殊能力を持つ学生2人(男女)が出会い、それぞれの困難と向き合いながら『癖』を乗り越えていくストーリー。
キャラや能力(癖)に個性がしっかりとあり設定がすごく上手いです。なので、漫画やアニメのように脳内で文章が映像化されて読んでて面白かったです。
そして、分かりやすい表現とストーリーなので、内容も把握しやすくて、しっかり楽しめつつも、軽い感じの文体でとても読みやすいと思いました。
さらに、主人公の恋心が徐々に感じられて、『癖』というテーマの内容と並行して、それを楽しめるのも良かったです( *´艸`)
青春だなぁと思える雰囲気ややり取りが、どこか懐かしさを感じさせてくれて、学生や思春期特有の不安定な心や、周りとの関係性にも思わず共感してしまう一作でした。
過去情炎
渡邉有さん
蒔田さんの作品が思春期だとしたら、渡邉さんの作品は青年期の男女のストーリー。
人として生き方としての『欲』や『癖』が、失われた『記憶』と絡み、紐解かれて、また繰り返す。
初っ端からどこかおどろおどろしい雰囲気を感じさせる文体で、言葉の表現力やセンスがありすぎて羨ましく思うくらいです。たぶん作者さんの感性が高いから為せる技なのかなと思います。 文章を理解するより感じるように読む。それがこの作品の読み方・楽しみ方なのだろうなと思いました。
そして、読めば読むほどに謎が深まり不穏な世界に惹き込まれていく感じで、スタバで読んでいて周りの音が聞こえなくなるくらい世界観に入り込める作品です。
『癖』というテーマの見せ方というか、種明かしに『そういうことか』と上手すぎて震えます。
がんじがらめの2人の関係がリアリティを帯びていて、最後の『もう一度始まる』あの場面には、背筋がぞっとするような恐怖を感じました。
リミッター・ブレイク
吉穂みらいさん
様々な登場人物の視点をもとに、それぞれの『癖』を介して個々の物語が繋がり、登場人物達がそれまでの自分から解放されていくストーリー。
沢山の登場人物が出てくるにも関わらず、読者(私)を混乱させることなく、キレイに分かりやすく物語が進んでいくのがすごすぎます。
そのくせ、めっちゃ刺さります。もうこれでもかってくらい書いてあることが刺さります。一部、自分のことを言っているのかと思わせるくらい巧みな言葉や文章に心が( ´ཫ` )グハァっとなります。
そして、吉穂さんの経験談がふんだんに詰め込まれていて、詰め込まれすぎていて私得です。拝みたくなるくらい楽しめます(-人-)
表現力や語彙力はさることながら、王道の王道を王道したなと思えるくらいには満足感があると思います。(語彙力なくてすみません)
なにより、話の展開が流れるように上手すぎて面白すぎて、さらに最後は泣かせてきます。あの展開は間違えなく涙ものです。まさか『癖』というテーマで涙するとは思ってませんでした。
というわけで、御三方の作品の感想?を書かせていただきました。
それぞれ作風がまるで違って個性のある作品が読めて楽しかったです。
私的には、海人さんの作風が⏺で、渡邉さんが🔼で、吉穂さんが⏹です。
#なんのはなしですか
#蒔田涼さん (#海人さん)
#渡邉有さん
#吉穂みらいさん
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