僕らのチョコレート争奪戦。【ショートショート】
チョコレート、それは僕ら自身の評価に値する。
つまり、モテ度の指標であり、恋の指標でもある。
今年のバレンタインからはチョコの受け渡しが困難を極めた。
ある年からバレンタイン取締法により、バレンタインチョコは規定された敷地内でしか渡すことができなくなっていた。
それでも今までは何事もなくチョコを渡せていたが、そのチョコ妬ましく思う非リア充や恋のライバルは少なくなかった。
そんな中、非リア充によって発明されたのが、この『チョコ強奪銃』通称『HAZERO』だ。
これを受け渡し目的のチョコに向けて撃つことで、そのチョコを瞬時に奪い取ることができる。ちなみにチョコ以外でも、バレンタインの受け渡しを目的とした物であれば適応される。
そのため、僕らの学校ではバレンタインの受け渡しは決して他者にはバレてはいけない。
僕らのチョコレートは常に誰かの『HAZERO』によって狙われているのだ。
そう、これは仁義なき戦い。
デジタルバレンタイン当日。
チョコレート争奪戦の幕開けである。
あの子のチョコレートは誰の手に…。
【約450字】
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今回はシロクマ文芸部さんと、たらはかにさんのお題でショートショートを考えてみました。
小牧幸助さん(シロクマ文芸部)
▶︎『チョコレート』から始まるもの
たらはかにさん(毎週ショートショートnote)
▶︎ 【デジタルバレンタイン】のお題で、【SFチックな】ショートショート
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メインの小説は堪能されましたか。
この後にデザートでもいかがですか。
ということで、私がこれを書くに至った経緯や意図、その時の思いや感情などを知りたいと思った方はぜひ以下リンク先の『デジタルバレンタインの裏話。【デザート】』を読んでみてください。
サポートして頂けるとありがたいです(*´꒳`*)