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蒔倉 みのむし
2024年3月16日 21:31
今回の小説は上記の短編小説『変わらないもの。』の続編となっております。===== 片付いた部屋、パソコンに向かいキーを叩く音。ケンは来週のプレゼンに向けて資料をまとめていた。一区切りつき、わきへ置いていたコーヒーカップへ手を伸ばす。 「もうこんな時間か。」暮れてきた窓を見てぽつりと呟いた。ミサキを失ってからというもの、一人の時間が増えた。以前よりは前を向いて楽しめる事も増えたが、それでも
2024年2月19日 19:40
代わり映えしない日常。ミキはソファーに座り飲み物を片手にテレビを見る。斜め前には大型のクッションにダラけるように寝転がりゲームをしているユウトがいる。 ユウトとはもう同棲して3年になる。彼は元々実家暮らしだったが、今は私が借りている家で生活を共にしている。 平日の昼間は2人とも仕事へ行き、夜や週末は一緒に過ごす日々。過ごすと言っても大したことはしていない。 「そんなにそのゲーム楽しい?」