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素人登山 ~in 富士山~
これは4年前のお話です。
FJALLRAVENに入社して1か月ほどの頃。
先輩「富士山登りに行かない?」
スギノ「え!?行きたいです!」
じゃあ行こう~!ってなノリで連れていっていただける事に!
...といっても実は私、入社するまでほとんど登山やキャンプはした事が無く
山と言えば冬にボードをしに行くくらい。
知識としてお勉強はしているけど、そんなもので登山経験値は上がらない。
こんな経験値で日本一の山に登れるんだろうか・・?
でも登りたい・・!日本人に生まれたからには富士山に登りたい!
ボードで鍛えた足腰でなんとかなるはず!
まだ若いしいける!(当時28歳)
自分に言い聞かせ覚悟を決めました。
山小屋の予約などは先輩に全て頼り切り、当日までは自分の準備に専念。
今まで使っていた”なんちゃってトレッキングシューズ”ではダメだと新調したり。
家の周りの公園をちょっと歩いてみたり。
ネットで富士山の登山記録の様な物を読み漁ってみたり...
結果、高山病への心配だけが残りました。
前日は大好きなお酒も飲まず、健康的なご飯を食べ、早く寝て
準備万端です!
今回は電車でのアクセスだったので、早朝から電車に揺られいざ富士山へ。
駅からは山道をずーっとバスで抜けていきます。
公共交通機関での移動が長すぎて、今から日本一の山を登るんだ~なんて実感はありません。
新幹線や高速道路から見る富士山は、全貌が見えて雄々しい姿に見とれるのですが
いざ麓に行くと全体が見えないので、自分が富士山に居る実感も無いんですよね。笑
あれよあれよと登山口に到着。
今回は、登山者が少なめで高山植物も楽しめる先輩オススメの須走ルート。
高度順応の為、一服してから出発!
出だしは順調です!
緑が生い茂る中、水色が映えますね~!
少し雨が降りそうだったので、念のためのレインカバーです◎
歩き始めて数分くらいして気づきました。
スタートしてすぐって、距離感の目安が無いから途方もない距離を登っている気分になるんです。
スタートは5.5合目。
6合目まで辿り着けば、0.5合とはこんなものか。という感覚が出来るんですが
その基準がまだゼロの状態なので、とてつもない不安感に襲われました。
...とか言いつつ
持っていた行動食が気圧でパンパンになってる~!とケタケタしている間に
周りは高い木々が姿をひそめ、すっかり景色がかわって。
後ろを振り返れば、雲と同じ高さだ~!
こんな年齢になっても、「飛び乗れそう~!」とか思っちゃうもんです。
今回は7合目の山小屋にて宿泊なので、1日目の行程は割と楽でした!
慣れない登山に息が上がったりもしましたが
バカと煙は高い所が好きとはよく言った物で、ナチュラルハイで一人元気満々でした!
初めての山小屋泊。
ドキドキしながら自分たちのエリアへ・・・
お布団がたくさん!一瞬リネン室だと思ったらそこが宿泊部屋でした!笑
山小屋ってこんな感じなんだ~
...おとなしく寝れるかなと自分の寝相が心配になりました。
(いまだに子供みたいにベッドから落ちたり、上下反転したりします。。)
晩御飯は大好きなハンバーグ。
こんなにちゃんとしたお膳で出てくるとは思ってなかったので驚きました!
夕方には辺りも真っ暗になり、ヘッドライトが必須でした。
山小屋でコーヒーを買って外で一服、気持ちよかったな~
さて、7合目で宿泊した我々のミッションはただひとつ。
そう、早起きです。
7.5合目や8合目あたりでの宿泊が多いので、7合目だと他の人たちより1合分早く起きないとご来光が拝めないんです!
気圧のせいか前日の疲れのせいか
初めての山小屋も気にならずぐっすり爆睡が出来たお陰で、目覚めすっきり。
日が昇る前の暗い中、すんなり出発出来ました。(私の記憶では。)
夜目があまり効かない私は、ヘッドライトをしながらもとても不安で
一寸先も見えない暗さに怯えていました。
少し歩くと目も慣れ、空も白んで視界は徐々に開けてきました。
暗いうちは、ルートを見極めるのに精神力を消耗します。
須走ルートは8合目で吉田ルートと合流するのですが
さすが天下の吉田ルート・・・
圧倒的登山者数です。
一気に大渋滞にハマってしまいました~( ;∀;)
結局、ご来光の時間に山頂までは着けなかったのですが
9合目を少し過ぎたあたりに開けた場所があり、そこで丁度ご来光を拝むことができました!
といってもその日は雲が多く、隙間からコンニチワのご来光。
上下の雲の隙間から顔をのぞかせる太陽。
逆に神秘的で私はお気に入りです。
次は地平線から「ペカーーーッ」と昇る太陽も見てみたいです!
すっかり明るくなった道をのんびり登り切り、みな無事に登頂です!
山頂はお土産が売っていたり、人口密度も一気に上がるので
小さな町みたいで楽しめました(^▽^)/
下山ルートは「砂走り」を駆け下りるルートです!
御殿場ルートの「大砂走」が有名ですが、須走ルートの方が急斜だそうです!
初めて見る砂走りは圧巻です。
足にも負担がかかるし、転倒の可能性もあるので本当はおすすめしないのですが
やっぱり走っちゃいますよね。
ばんざーい!
みんないい笑顔で駆け下りてきます。
一人様子がおかしいですね。
横から見ると本当にすごい傾斜!
何はともあれ無事に植物に再会し、富士登山終了です。
黄色に赤にピンクに服装がうるさいですね。笑
FJALLRAVEN by 3NITY 新宿小田急ハルク 杉野でした(@^^)/~~~