お口のがっこう、始動!
こんにちは、I&Company代表取締役CEO・歯科医師の多和実月です。
お口のテーマパークに次ぐ、プロジェクトブランドを正式にリリースすることが決定しました!!
今日は、立ち上げ背景と今後のスケジュールを皆さんに共有します。
プロジェクト立ち上げ背景
当社が目指す、すべての人がお口からの健康を手に入れる社会の実現には「お口のテーマパーク」だけではソリューションとして十分とは言えません。
その最も大きな要因は、選択バイアスにあります。選択バイアスとは、簡単に言うと「参加する人に偏りがあるよ」ということ。つまり健康をテーマにしたイベントに参加する人は既に健康意識が高い人が多いという訳です。お口のテーマパークはエンターテイメントという切り口で印象を変えているものの、やはり無関心な人々を巻き込むことは容易ではありません。お口のテーマパークは参加のハードルを低くしているに過ぎないのです。
日本の就学率はほぼ100%、すべての子ども達に届けるためには学校ほど最適な場はありません。学校での口腔健康教育の可能性を感じ、現状を調査してみることにしました。
小学校、中学校、高等学校には学校歯科医(歯科健康診断や歯科保健指導、歯科保健教育などの職務を非常勤で行う歯科医師)の設置が法令により義務付けられています。
学校歯科医が受け持つ仕事は下記の通りです。
1.歯科保健教育:教材や資料の提供、助言など
2.歯科保健管理:歯科健診や保健指導など
3.組織活動:学校保健全般の活動
ところが皆さん、学校で歯科保健教育を受けた記憶はありますか?この質問をすると、Noと答える人が肌感では9割以上です。
それもそのはずで、記憶に残るほど充実した歯科保健教育を提供できているのは一部の自治体、学校に限られています。なぜなら教員と学校歯科医が熱量を持っており且つ良好な関係性を築けていることが前提となっており、極めて属人性が高い仕組みで運用されているからです。
そもそも健康の主体は誰なのか?
私達は人々だと考えます。それは子ども達であっても同じで、子ども達の健康の主体は子ども達です。この発想に基づき、「遊びを身に付けるように自然とお口をケアする習慣を身に付ける」というコンセプトをお口のテーマパークという名称に込め、事業を展開してきました。
学校保健教育も同様で、保健教育の主体は学童であるべきだと考えます。
そこで私達は以下の仮説を持ちました。
アクティブラーニング形式の保健教育により、
•学童のヘルスリテラシーが効果的に向上するのではないか
•教員や保護者のヘルスリテラシーも向上するのではないか
この仮説に基づき、学童主体でお口からの健康を学ぶ教育プログラム「お口のがっこう」を開発しています。
お口のテーマパークとの棲み分けは以下の通りで、「人々が主体」というコンセプトは共通しているものの、目的や対象は明確に異なります。
今後のスケジュール
お口のテーマパークに次ぐプロジェクトブランドとして事業化はもちろん、こちらはアカデミアや行政との連携にも力を入れ、エビデンスの構築や政策提言にも繋げていきたいです。
ひとまず来年度のスケジュール
•小学校5校でα版を無償で実施する
•アカデミアと共同研究を行い、β版を開発する
•自治体で2026年度β版の実施が決まる
既に来年度実施する小学校は1校決まっており、来月から打ち合わせが始まります。
会社のメンバー、お口サークルメンバーの全面協力はもちろん、
なんとファン1号ちゃんも動き出してくれていて、なんと校長先生にお願いに行ってくれるらしい!実現したらめちゃくちゃエモいなぁぁ
「学校のみんなにも歯に興味を持ってほしい」この想いが何よりの正義で尊いものだと思う。
誰もが自分らしく健やかに過ごせる世界、
そのためには人々が主体的に健康を手に入れられること。
「健康を届けたい!」そんな素敵な想いを持った人達を独りにさせないことが当社の存在意義です。
みんなでこの未来を叶えていこうね!!