
幸せという強迫~懺悔の時間
好かれたいのが一般論。
私は、そうでもない。
今の自分になる前の話。
---
はじめて、相思相愛になった。
認めらるとは、こういう事だろうか。
信じるとはこういう事なのかと思った。
同じように想っていてくれる人がいる。
人生の絶頂かもしれないと思っていた。
人前で感情を出せない私は、戸惑っていた。
言葉は話せる。ただ、表現して伝えることが欠落していた。
相手の心情まで追っかけて話す思考はなかった。
世話は焼けても、伝えられない。
今 想えば、困らせていたと思う。
そのくせ不機嫌と怒りだけは、前に出してしまう。
----
幸せは私の衝動でダメにしてしまった。
ただの遊びなのに、一人だけできないと思ってとっさに隠れて消えた。
みんなは、居なくなった私に気付いて探しはじめた。
そのうちに面白くなって私は遠くまで離れた。
みんなが私を呼ぶ声がする、もちろん彼の声も。
あっ! 仲間の一人に見つかってしまった。
「しーっ!面白いからかくれんぼ」と言って黙らせ、私は逃げた。
近くは崖がある。暗がりの中、私が誤って海に落ちたのではないかという声がした。
まずいっ!大ごとになっていると焦り、みんなの前にすっと出て行った。
暗がりの中、私を見つけ安堵する声が聞こえた。
さっき私を見つけた仲間が、ぽろっと私に口止めされたのを白状した。
彼が詰め寄る、「何で言わないんだよ!」空気が変わった。
見かねた一人が、「見つかってよかった!」
「ねっ。」場を収めてくれた。
彼は私に何も聞かなかった。
私も何も言わずにいた。
何も言わない私に不信感を抱いたみたいだった。
それから彼は、私を見ようともしなかった。
(自業自得)
今思えば、ごめんと謝ればよかったものを、心残りに尽きる。
懺悔:「神様、私は、心配かけた彼やみんなに、結局謝っていません。お許しください、ごめんなさい。」
人生で謝ってないこと、まだあるな・・・。ザ------------
因果応報、忘れたころにやってくる。迷惑な人に振り回されるとか。
この時に薄々気付いたはず、自分は幸せから逃げる人間だと。
苦行こそ、忍耐こそ、私だと。
修行のようにその後の人生を選んでいる気がする。
そろそろ、疲れたなその思考。
いつまでたっても忘れられない出来事。