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気味の悪い洋画を分類整理していたら気付いたことについて

気味の悪い映画を思い出して気づいたこと

多分、偶然だと思う。

最近見た映画、過去に見て気味が悪かった映画を思い出している内に、多くがワーナーブラザーズ(WB)の作品だった事に気付いた。ワーナーだけが気味悪いものを作っているはずはなく、私にとって気味が悪いものがたまたまワーナー作品だったとしか言いようがないのだが。。

エクソシスト」(※)を見た時、確か冒頭、WBのロゴが真っ黒な画面に血のような赤色で浮かび、しかも赤の輪郭が滲んでいたような気がする。「燃えよドラゴン」のロゴの記憶も同じ。記憶が合っているか自信はないし改めて確かめる元気もないのだが、ロゴの気味悪さが今でも頭に残っている。

エクソシスト、2作目のチラシ

少し気になったので、ワーナーブラザーズの気味が悪そうな作品(制作した場合と配給だけの場合があるが合わせて)をピックアップしてみた。ついでに、気味が悪くない普通の作品もあると思うので、どんな作品があるのか調べてみた。

本気で調べた訳では無く適当に振り返っただけ。だから、あくまでも私の感想と視点であり一般論では無い事をお断りした上で、お遊びと思って見て頂ければ。でも、なぜか妙に多い気が。。

(あいうえお順)、公開年、気味が悪い部分

アイズ・ワイド・シャット    1999年  怪しげな団体の怪しげな儀式     
アウトブレイク         1995年  悪性のウイルス蔓延
IT(イット)             2017年  ビジュアルが不気味
インタビューウィズバンパイヤ  1994年  吸血鬼が告白する
エクソシスト          1973年  悪魔が人に取り憑く
エスター            2009年  ビジュアルが不気味
エルム街の悪夢         1984年  フレディが・・
グレムリン           1984年  怪しげな生物
コンテイジョン         2011年  悪性のウイルス蔓延
シャイニング          1980年  冬期閉鎖中のホテルに出る霊
時計じかけのオレンジ      1971年  異常性格の若者
ターミネーター         1984年  未来から来る殺人ロボット
タワーリングインフェルノ    1974年  超高層ビルの大火事            
ダーティーハリー        1971年  異常性格の犯罪者
パーフェクトストーム      2000年  逃げられない複合災害          
バットマン           1989年  極めて異常性の高い犯罪者
羊たちの沈黙          1991年  性格異常の人食い医者
フルメタルジャケット      1987年  軍の異常な指導教官、悲惨な戦場
ブレードランナー        1982年  醜悪な未来世界
マトリックス          1999年  ITが作る異常な未来
燃えよドラゴン         1973年  どこか異常な主役と奇声
ロボコップ           1987年  死にかけた人間をロボットに改造

スタンリー・キューブリックの登場頻度が高い

有名な怖い作品がずらっと並んでいるように感じないだろうか?ここで気になったのはスタンリー・キューブリック監督(※)の作品が4本もあるという事。キューブリックは寡作で知られ、生涯で劇場映画は12本しか制作していない。内4本がWBの気味悪い系の作品に入る。WBで気味が悪くないもの(「バリーリンドン」)も含め晩年に続けて計5本撮っている。

バリーリンドンのチラシ。恐怖映画ではない。

ところで私だが、上の作品全部を見ている訳ではない。気味が悪すぎて見ていないものもあるし、多少興味はあるものの今後も見たくない作品もある。単に見逃しているものもある。上の作品の内、実際に見たのは17本。意外に見ているかも。。

WB以外で恐怖系に入りそうな作品

WB以外に気味の悪い作品を出している会社はもちろんある。

「キャリー(1974年)」はユナイテッド・アーチスト(UA)、「フューリー(1978年)」はコロンビア、「エイリアン」「オーメン」「猿の惑星」「ヘルハウス」「ブラックスワン」は20世紀フォックス

「ソイレントグリーン」「スピーシーズ」「ポルターガイスト」はMGM、
「鳥」「ジョーズ」はユニバーサル、「サイコ」「ローズマリーの赤ちゃん」はパラマウント

「氷の微笑」「スペースバンパイア」「トータルリコール(1990年)」はトライスターである。

「キャリー(1974年)」のビデオパッケージが手元にある。なぜ買ったのか覚えていないが、可能性としては、監督のブライアン・デ・パルマが好き、カメラを人物の周囲に巡らすような撮り方が気に入ったためかもしれない。後年の「アンタッチャブル」でも見られる独特のカメラワーク。

ちなみに私は怖がり。恐怖映画を見ると夜トイレに行けなくなる。

このため、「キャリー」(※)のビデオパッケージはほとんど再生しないまま、棚の奥深くに眠る事になった。どこにあるかも分からない。「エクソシスト」の、あのテーマ音楽<チューブラーベルズ>を思い出すだけでいまだに凍り付く。でも、なぜか恐怖系映画を多く見てしまい後で後悔する。

「猿の惑星」は、一般的にはホラーではないが、こんな世界に自分が入ったらと思うと最高に気味が悪いので載せた。WB以外の各社状況はこんな程度。20世紀フォックスは多い方だがWBほどは揃っていない。

結論。恐怖かカルト的映画作品を見たければWB!。もちろんWBには古典的名作、文芸作品もあるはず。文芸ラインナップも確認しておこう。

(あいうえお順)普通に思えるWB作品

エデンの東
俺たちに明日はない     
カサブランカ   
華麗なるギャツビー
ジャイアンツ
ハリーポッター
マイフェアレディー
欲望という名の電車
理由なき反抗
老人と海

昭和時代の映画ファンなら誰でも知ってそうな作品がある中、最近の目立った作品としては「ハリーポッター」シリーズ位か。なんか少ない。そう言えば子供向けアニメ作品「トムとジェリー」もWB。でも、こんなものだっけ?

偏りの秘密は企業変遷にあった?

不思議に思って調べてみると、気味悪い系作品は1970年以降に続々と登場している様子。ということは、ある時点で社風がガラッと変わったのでは無いか?と考えてみる。で、変化があった。

ワーナーブラザーズは1969年にキニーナショナルという会社の傘下に入った。この会社は全米最大の<葬儀社>を経営、その後、駐車場運営や<清掃事業>も始めたらしい。なぜエンタメ企業を買収?

「ハリーポッター」は1989年の作品だが、同じ年にワーナーブラザーズは大手出版会社タイムと合併しタイムワーナーとなった。直近の大株主はAT&T、日本で言うならNTTのような通信系大手企業だったが、2022年4月にAT&Tの傘下から離れディスカバリーチャンネルと統合。歴史的経緯に何か原因が?企業プロファイルには興味深い情報がある。

突然、証拠資料が目の前に現れて焦る

と、この記事をいったん書き終わってから2日ほど経った後、突然目の前にこんなものが現れた。

WBスタジオの企業紹介ビデオパッケージ(表面)

アメリカへ行ったときに購入したと思われるWBスタジオの企業紹介ビデオだった・・。ちょっと驚いた。ちゃんと調べて正しく書けと言わんばかりのタイミングで登場。買った事も忘れていたのだが、昔からWBに関心を持っていたらしい。。

同ビデオパッケージ(裏面)

ビデオデッキが故障していて中身の確認ができず残念。内容は全く覚えていない。突然の一次資料出現、WBは只者ではないらしい説が(私の心の中で)更に強化されたのだった。

近々、どこかにお祓いに行ってこよう。

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