たおれた。

出かけの帰り物凄く気持ち悪くなった。

1日何も食べていない日で最寄りに着いたらすぐさまごはんにしようと思っていた。だが体は耐えきれなかったのかだんだん気分が悪くなってくる。そうおもったら頭の血がサーっと引いたのかのぼったのかじわーんとする。きづけばもう目の前が歪み始めていて次の駅に着くころには砂嵐のようにザラザラ、チカチカしていた。

ドアが開くまでの一瞬がとてつもなく長い時間に思えた。

ドアが開くと同時に駅に倒れるようにして降りる。そのまま地べたに崩れ落ちるようにゆっくりと倒れた。

すぐに親切なお姉さんが声をかけてくれる。「具合が悪いの?」お酒飲んでる?たてる?目の前チカチカする?手が痺れるの?的確に質問してくれる。その間に男性が駅員さんを呼んできてくれる。

寒いでしょうと自分のマフラーを肩にかけてくれたりお姉さんの介抱は手厚い。駅員さんが車椅子を持ってきてくれるまでずっとそばにいてくれた。

駅員さんを呼んでくれた男性も、介抱してくれた女性もなんて優しいんだろう。優しい世界。

優しさをどこかで誰かに還元できたらいいな。

すごいジーンとするくらい優しさが暖かかった。今日はよく眠ろう。

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