わたしの腕時計
長年使っていた時計が止まった。
ぴしゃっと。
気づいたのは二週間とちょっと前、友達と待ち合わせをしていて、「◯時に着くから!」とラインがきた時だった。待ち合わせであと何時間、何分と考えるときはデジタル時計よりアナログの時計で考えるのが自分には簡単で、スマホで時間が確認できる今でも腕時計をしていればそちらを見てしまう。確認しようと思ったのに止まっていたのでちょっと驚いたし、ちょっと困った。ちょっとだけ。
ただの腕輪と化した時計を私はつけたままに、友達が到着すれば「みてみて、これ止まってるの。」なんて話した。「なんでつけてるんww」ひと笑い、ひと話題になったので時が止まるのも まぁ、悪いことだけじゃなかった。
思えばこの時計はもう何年も前に、私が社会人一年目で安物の時計を6個、壊した後に買った品物だった。二千円の時計も、6個も壊せば12,000円になる。だったら壊れにくいいい時計を買った方がいいと7個目を買う時点になって気づいた私が、時計屋で吟味して、思案して、防水、防塵、高機能を気に入って買ったものだった。
友達との時間をすっかり楽しんだ私は次の日地味に2日酔いした重い頭をよいしょと起こして時計の電池を交換しに電気屋のカウンターへ向かった。メーカーを通すため、受け取りには二週間ぐらいかかるとのことだった。数時間で終わると思っていたのでびっくり。
そうして待つことおおよそ、二週間。治りましたの電話を貰い、万を辞して、ようやく、今日、電池交換を終えた時計を受け取ってきた。3240円。安い腕時計一本分で何年も持つなら安いものだ。
こころなし、綺麗になった気がする(おおよそ気のせい)
この時計のいいところはアナログでありつつも小さな窓にデジタル時計がうつるようになっており、ただ時間を確認したい時にはぱっとわかるようになっているところ。
横のボタンを押せば日付や曜日を確認することも出来る。他にも機能が搭載しているらしいのだが何年も前に買って、それきりろくに説明書を見なかった私にはどうやって使うのかわからない。私にとっては日付と曜日と時間がわかるということだけでもう十分なのだ。
時計、治って嬉しかったな。
余談
今日はそうして気分がよくなったのでイヤリングなんかも買ってしまった。激安だけど。量産だけど。
(普段使わないオレンジリップも今日は使ったんだけど、フィルターをかけたらわからなくなった。)
おわり。
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