多重露出撮影について ①
多重露出撮影の色々体験し学んだことを綴って行きたいと思います。
写真のきっかけは仕事がカタログや宣伝助成物の制作担当者になった事です。
その頃はフィルムカメラの全盛期で、仕事上必要で、終業後カメラ教室で勉強し始めて37年ぐらいになります。
撮影はプロのカメラマンさんに依頼しますがポジフィルムや印刷などの出来上がりをチェックするのは私の仕事になります。
写真が分からなければ上司や営業、輸出国からの要望とカメラマンの撮影技術との間で振り回され何度も情けない体験をしています。
今は定年になり趣味で写真撮影を楽しんでいます。
多重露出撮影はその当時から商品に動きを付ける時に使用しました。
本格的に多重露出撮影に興味を持つたのは三島由紀夫の小説「金閣寺」の燃える金閣寺をもみじで燃えるさまを表現したいと思ったことです。
フィルム時代は秋の休日には金閣寺に通いましたが自分の満足できるものは皆無でした。サラリーマンには手痛い出費になりました。
デジタルカメラ時代になり出来上がりが現場で確認出来て、自信と興味が湧きました。
フィルム時代のカメラ機能の使い方は今でも参考になります。
ニコンは”多重露出”と言いますがキャノンは”多重露光”と別名です。
日本の他社メーカーもそれぞれに使い分けしてます。日本メーカーには名称を統一して、お客様の混乱を解消して欲しいと思います。
私はカメラがニコン製ですので説明では”多重露出”を使わせてもらいます。
それでは画質モードについて
多重露出時の画質モードはRAWが一般的ですがJPEGを使うメーカーもあります。
RAW画像の黒背景は重なるものを透過します。
例えば上記写真の黒バック紙上の卵の殻に別撮影で満月を撮ると夜景の黒背景に卵の殻と満月が透過されて卵の殻と満月だけが残り写真となります。
しかし色物と色物を多重露出した場合は色彩により混ざり、他色に変色する可能性があります。又、露出や光量により差が出ます。これは自分の体験で学ぶしかありません。デジタルカメラなら失敗から多くを学べます。
JPEG画像では透過できず、黒いカーテン状の覆いが残ります。
カメラを買う場合その点を確かめる事が無難だと思います。
多重露出の設定方法はカメラにより違いますので、それぞれのカメラの取扱説明書で調べてください。私は今、ニコンのZ6を使用していますが当初は設定方法が分からずニコンショールームに何回も通いました。
多重露出は底が深いと思います。その辺のことを思い出しながら、ぼちぼち綴って行こう思います。
とりあえず今日はここまで。
よろしければ今後もお付き合いください。