音と、つながる
ピアノのこと
私がピアノを弾きはじめてから、今月で7年になる。周りの子たちよりも習い始めるのはずっと遅かったけれど、今では人並みに弾けるようになったと思う。
**きっかけ **
私がピアノを好きになったのは幼稚園のとき。ピアノの音が大好きで、先生やピアノを習っている友達が弾く曲を耳コピして、家でよく弾いていた。
始めようと思ったきっかけは、友人が近くの教室で習っていたこと!
ピアノが好きだと思い始めた頃からは随分と時間がたっていたけれど、母の後押しもあり、習い始めることに。
年ごとに掘り下げてみる
覚えている範囲で、なんとなく、ですが私のピアノを弾いてきた経過をまとめてみます。
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最初の1〜2年は黙々と練習に取り組んだことで、思うように指が動かなかった状態をなんとか克服。弾ける曲が増えていった。この頃は自分にとって新しいことだらけで本当にわくわくしていた。
3年目に入ったときに、そのとき住んでいた家から引越すことになったものの、引越し先は近所だったので、同じ先生の別の教室に通うことになる。(先生は複数の教室を掛け持っている。)前の教室のピアノの音を気に入っていたので、教室が変わるのは少し残念に思っていたけれど…
4年目になると、ある程度の楽譜は読めるようになり、比較的自由に曲を弾く。
この年、コンクールや発表会は苦手で極力避けてきたものの、少しずつ自分の演奏を披露したいと思うようになり、先生からも勧められたので、初めてピアノの発表会に出ることに。周りはベテランばかりで、本当に自分が弾いてもよいものか不安になり、緊張でミスを連発するも、なんとか弾ききることができた。
この頃から、ピアノを練習する頻度が減っていく。多忙な中で、先生が提示する曲の難易度が上がっていたから。思うように弾けず、苛立ってピアノにあたることも多くなった。
そんなとき、私を支えてくれたのは、youtubeに載せられている、演奏動画だった。
跳ねるような音で弾く人、
柔らかく、優しい音で弾く人、
力強い音で弾く人、
電子ピアノで弾く人、
グランドピアノで弾く人、
原曲にアレンジを加えて弾く人、
原曲に忠実に音を再現する人…
弾く人、ピアノ、指によって同じ音でも違う音がつくられるのだと、わかってはいたけれど、忘れていた楽器の面白さを改めて知らされる。
「他の人は今、自分が取り組んでいるこの曲をどのように弾くのだろう」
そうやって音を想像して、聴くことが本当に面白くて、夢中になったこと。音で自分と他人がつながれるということ。こうして再びピアノに熱中したことが、自分がピアノを弾いてきたなかで1番大きな変化となったように思う。
(youtubeというコンテンツがあったことに本当に感謝しています…笑。)
それからは、クラッシックよりも邦楽を弾くことに専念するように。演奏を楽譜に起こして弾いたり、耳コピ(楽譜を読むことよりも得意!)をしたり、ピアノにのめり込んでいく。
しかしここでも問題が。動画で弾いている音と自分の音が全然違うことに気付く。
リズムもうまく取れない、トリルで指がもつれる…。他の人が弾いている様子を真似することばかりになり、基礎練習を怠っていた結果であった。
そこで自分が今まで、ピアノを弾く人たちの上辺だけをみていたことを実感する。表で彼らが華やかでいられるのは、裏で、人一倍努力しているからである。
そして、今月で、7年目。以降、私は基礎練習に余念なく取り組んでいる。半年ほど経って、少し効果が出てきたかな、という感触で(基礎練習をあまりしなかった期間は半年ほどでしたが、技術的に始めた頃と変わらなくなってしまったように感じました…恐ろしい。)結果はすぐには出ないものだと、大きく構えるようにしている…。
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そんなこんなでこうして記憶を探りながら書き起こしてみた。振り返ってみて始めてからもう7年か、という思いと同時に、まだ7年かという思いもある。
おまけ
ピアノの経験から、自分では、そんなの当たり前だ、と思っていたことが、案外認識できていないことのほうが多いのだと思います。
野球のイチロー元選手もこんな言葉を残していました。
彼は努力するのが好きだ、といっていました。
だから偉業を成し遂げることができた。
好きのパワーは無限大です。
すごいと言われる人こそ、基礎や初心を大切にしているのがわかります。ピアノに限らず、勉強でも仕事でもスポーツでも、これは一緒です。
私もそのことを忘れずに“音が好き”を原動力に、これからも頑張っていきたいと思います。
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初めて書いた文章、思いのほか長くなってしまった…。簡潔にまとめられるように、まだまだ勉強中です。