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タイトルのボツ案、公開しちゃいます

いきなりですが、キャリアハックを運営するなかで、すごく大切にしていることのひとつが「タイトル」。

https://careerhack.en-japan.com/report/detail/1066

いつも思うのは「一発でいきなりいいタイトルを出すのは難しいよなぁ…」ということです。そのため、いくつかの案をみんなで出しあい、その中から比較検討し、タイトルを決めています。

今回は、タイトルのボツ案を理由と一緒にご紹介。すこしでも参考になれば幸いです!※インタビューさせていただいた加藤さん親子には許可を得ています。

今回取り上げるのは、1月に一番読んでいただけたこちらの記事。


ボツ案

(1)12歳、中学1年生の僕は期末テストの最終日に会社を興した。

まず(1)ですが、「僕」という加藤くんを主語にしたタイトル案です。こちらは「お母さんと対話する記事」ということがわからないのでボツに。

加えて、「期末テストの最終日であること」もそれほど重要な情報でないのかな、と。

お母さんと背中合わせでとてもステキなアイキャッチ画像は決まっていたので「お母さんとのステキな親子関係」が伝わるようなタイトルにしたいと考えました。

そして考えたのがこちら。

(2)子どもが起業しちゃダメって誰が決めたの? 加藤くんと、お母さんが会社づくりに奮闘した200日間

採用した案にいちばん近いカタチです。「200日間」は仮でおきました。なので、本当に200日かどうかはわかりません。

『500日のサマー』という映画が好きなので触発されたのかも(笑)

トーンとしてはいい感じだなぁと思いつつ、「誰が決めたの?」はアオリ気味。200日かどうかもわからないですし、ご本人に確認してもおそらくわからないのでボツに。


もうひとつ考えたのがこちら。

(3)中学生の僕が、お母さんと「会社づくり」をした話。加藤親子の起業日記

主語の「僕」を活かしたバージョンです。さらに「中学生起業家」であることがわかるようにと考えました。…ただ、「中学生起業家」という記号ではなく、「やりたいことをやってみる」をそっと応援する、そしてすてきな親子関係が伝わる記事にしたかったのでボツに。あと「日記じゃないよな…」と。

最後にこちら。

(4)「会社をつくってみたい」 12歳、加藤くんと、お母さんの会社づくりで深まった親子のつながり

加藤くんの「会社をつくってみたい」という気持ちをすくいあげたタイトル案です。これが最も伝えたいこと、記事が表現していることを言い表しているように感じました。

ただ、主題が「深まった親子のつながり」になっている。

そこじゃない。「やりたいことをそっと応援する、してもらえる親子の関係」にフォーカスをしたいと思いました。

そこで(2)と(4)をハイブリッドするカタチで生まれたのが、採用案でした。

「子どもは起業しちゃダメ?」「ダメじゃないよ」12歳の加藤くんが、お母さんと起業を決めた日


アイキャッチで「男の子と女性が背中あわせのシーン」は伝えられている。ふたりが会話をしていて、親子である。「子どもだってやりたいと思ったら起業してもいい」「お母さんがそっと背中をおしてあげる」。

この一連のストーリーが伝わるようにと、やりとり&その一日に焦点をあてることにしました。

じつは採用した案の前に、いくつか近しい言い回しで考え、ボツにしたものも。20案近くあった中から選びました。

なので、やっと出会えた…という感覚に(笑)。

タイトルは読者のみなさんと最初の接点になるところ。あらためてすごく大切だなぁと思います。

ただ、どこまでこだわるか。どの切り口で付けるか。その人の考え方や個性、メディアの方針によるところが大きいと思いますが、参考になれば幸いです!

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キャリアハック編集長 白石勝也
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