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蜂退治における夫の珍アイデア

5月、我が家の周辺では蜂の巣作りが盛んになる。
昨年もベランダや玄関ポーチなど、家周りに3か所程作られかけた。
巣作りの発見が遅れると、巣は大きくなり、その中で子育てをし、蜂の数が増えて危険になる。
そうなる前に、家の周りを蜂が飛んでいたら、そっと追いかけ、巣を作っていないか確認しておく必要がある。
その “蜂パトロール” が夫の休日の仕事である。

案の定、今年も車庫で数センチの作りかけの蜂の巣が発見された。
巣作りをしている蜂を退治せねばならない。
夫の武器は銃のように構えて噴射する蜂用殺虫スプレー。
幾度となく、我が家を蜂の危険から守ってくれたアイテム。
慣れた構えで蜂に向けて噴射する夫。
見事、蜂を仕留める。
その後、得意げな夫の武勇伝を聞く私。
(今後も積極的に蜂パトロールしてもらうためには重要)

しかし、数日後、ふと車庫を見ると蜂の巣が残っている。
蜂はもういないが、何となくおぞましい。
私「この前退治してくれた時、蜂の巣は落としてくれてないの?」
夫「あれをそのままにしておいたら、新しく巣作りに来た蜂がこの家は危ないからやめよって思うやろ」

すなわち、蜂への見せしめ

蜂にそんな知能や感情ってあるのか?
心の中でそう思ったつもりが、思わず口から出ていた。

その後、無事に巣の姿も消え、
残ったものは、普段は理論的な夫の思考回路から、どのようにしてあの珍アイデアが生まれたのかという疑問である。

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