アイドル大好き!アイドル最高!
明日、私が大好きな『アイドルステージ』シリーズが集大成を迎える、らしいです。まだ認めたくない気持ちがあるので、「らしい」なんて他人事のように言ってしまいましたが。
スタッフさんたちのツイートからは「一区切り」という単語が頻繁に出てくるので、多分完全に終わらせるつもりはないんだろうな、とは思っているのですが、やはり、ここで一旦区切りますよ、と宣言されるのはとても寂しいものがあります。
『アイドルステージ』(以下「ドルステ」)は11年の歴史があります。今では2.5次元舞台でよく見られる、第一部が演劇で第二部がライブという二部構成の先駆けとなった作品シリーズです。
私がドルステを好きになったのは6年半前のことでした。しかし、昨年までは実際に現地で観劇したことがない、いわゆる茶の間オタクでした。こんなことならもっと早く行っておけば良かった、と何度も後悔しました。
だけど、多分、人生にはタイミングってものがあって、今必要なものを無意識のうちに選び取っているんだと思います。なので、悔しいと思うことはたくさんあるけれど、これが私にとって一番良いタイミングだったんだと思っています。
でも、やっぱり、寂しいものは寂しいです。私は趣味が多い人間です。「推し」もたくさんいます。だけど、ドルステの代わりはドルステしかいません。ドルステが一区切りをつけてしまったら、私の中にポッカリと穴が空いてしまう、そんな感覚です。
ドルステの大好きなところはいくつでも挙げられるけれど、一番好きなのは「中の人がいない」世界であるところです。ドルステに登場するアイドルと俳優さんたちは「お友達」の関係にあって、演じるという概念が存在しません。俳優さんたちは毎日ライブに応援に行った様子をTwitterで報告してくれて、アイドルから送られてきた舞台裏の写真をお裾分けしてくれて、自分の応援しているアイドルの良さを全力で語ってくれます。
この話を聞いても初めての人はさっぱり分からないかもしれません。でも、その「大人のごっこ遊び」に私は夢中になっているのです。
大の大人が集まって思いっきり「もうひとつの世界」を楽しむ、この空間が大好きなのです。私にとって唯一無二の存在です。
ドルステが集大成を迎えるということは、私たちファンは「もうひとつの世界」を見ることができなくなってしまうということです。きっと彼らはこれからもずっとステージに立ち続けて、キラキラと輝いていくんだと思います。だけど、その姿を直接応援することはできなくなります。
この世の中にはたくさんの演劇作品があります。それらが永遠に続くことはありません。だから、ドルステが一区切りつくのも当然のことだと思います。それでも、「ずっとここにいてくれ」と願ってしまうのです。
アイドルを応援している俳優さん達も、これからもっと活躍するだろうと思います。実際、次の出演作品がすでに決まっている人もいます。今までもドルステの合間にいろんな作品に出演している人もいました。私自身、ドルステのアイドルを通して、俳優さんのファンにもなりました。でも、違うんです。俳優さんとアイドルはイコールじゃないから、私はドルステが好きなんです。
なんて、駄々をこねても仕方ないんですけどね。私はただ、彼らにまた会える日を願うことしかできません。彼らを愛した日々を忘れることなく、これからも彼らへの愛を抱えて生きていくだけなのです。
脚本の亀田真二郎さん、作曲の大石憲一郎さん、作詞のうえのけいこさん、そして、アイドルステージに携わってこられた全てのスタッフの皆様。11年もの間、『アイドルステージ』という素敵な作品を作り続けていただき、ありがとうございました。ドルステに出会って、私の人生は本当に豊かなものになりました。
それから、アイドルの一番近くで彼らを応援してきた俳優の皆様。いつもアイドル達の魅力をたくさん伝えていただき、ありがとうございました。あなた達のおかげで、私はよりアイドルのみんなを大好きになりました。
また近い将来、あちらの世界への扉が開いてくれる日が来ることを待っています。アイドル大好き!アイドル最高!