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夏の駅

夏至の日の胸に天窓ありにけり

露草の青に閉じゆくひと日あり

「街」の字の壊れやすくて薄暑かな

睡蓮咲く見えない階段が続き

かたつむり水平線となる眠り

七月や方程式に水面あり

手に受けて夜が震える青葡萄

駅ひとつあり夏空の忘れもの



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