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半月酒場〜群青の証明〜 2025年1月12日(日) 大學湯

 半月酒場in福岡 day2!!
  記憶が新しいうちにレポートを残しておきたいと思います。
 それではまずはセットリストから

セトリ

サンデーモーニング
青空
アジサイ
コーヒーカップと僕の部屋
星霜誘う
myself
ロボハートストーリー
名もなき詩(Mr.Childrenカバー by hozzy)
チェインギャング(ブルーハーツカバー by 田中ユウイチ)
ニューロン
夜はひらめく
チョコレート(hozzyソロ演奏ver)
アメーバ
レタス

元銭湯でライブ!? 大學湯ってどんなとこよ

 今回、元銭湯を会場にした完全アンプラグのライブという藍坊主初の試みでした。
 廃業した銭湯をそのまま使うということで、Barカウンターなんてものは無く、お酒は銘々が好きなものを買ってくるというスタイルになりました。

 これはもう本当に粋な計らいと言うしか無い。
 ロング缶を何本も持って来る人がいたり、可愛いお酒飲んでる人がいたりと持ち寄ってくるお酒に個性が出ててめちゃくちゃ面白かったですね。
 ちなみに僕は「銭湯でお酒飲める機会無いし、折角なら日本酒は実績解除したいな」と思い鬼殺しパックを持っていったのですが、それを前に座っていたお姉さんに見られてめっちゃ笑われました。
 手に持ってるお酒一つで何かが交わされていくこの感じめちゃくちゃおもしろかったので、またお酒持ち込みライブやって欲しいです。
 カスのポットラックパーティーなんてなんぼやってもええもんですからね。
 

気分は夢見心地

 ライブの前半、気持ち良すぎて寝そうになってました。
 銭湯だけあってやっぱ音の反響が凄かったんですよ。
 そこにサンデーモーニングですよ? 青空にアジサイですよ?
 高音の抜け感が気持ち良い曲が立て続けにやってくるわけですよ。
 更に言えば朝から飲んでたから全身にお酒回ってるし。
 まさに夢見心地。

 コーヒーカップと僕の部屋の静謐感もヤバかったし、何よりは極めつけは星霜誘う。
 タイル張りの壁や床から伝わってくる冷たさや、剥き出しになった梁の硬さ、天井が高くて広い部屋にポツンと座る自分の小ささとか、もうお湯が張られることの無い銭湯の持つ寂しさとか、そうしたものを全部二人の音楽が優しく包みこんで暮れるわけですよ。
 しかもマイクもアンプも通さない生の音で!
 不純物の無い、まさに純度100%の藍坊主って感じがしました。

一気に目が覚める展開へ

 myself、ロボハートストーリーとアップテンポな曲が続いてからのカバー曲披露。
 myselfの時にhozzyさんが洗い場に乗って歌おうとしたのをイベンターさんに止められてたのが母親と子どもみたいでちょっと微笑ましかった。
 福岡のライブの時のイベンターさんめっちゃ良いですよね。細やかな気配りが出来る方であり、そこによそよそしさが無い感じで、福岡ならではの暖かさを感じる。
 
 曲に話を戻すと、myselfもロボハートストーリーも本当に良かった。
 普段のライブと異なり激しさこそ控えめだったけど、その代わりに焚き火のような暖かさを感じさせる音色でした。
 
 そこからhozzyさんの歌う名もなき詩。
 hozzyさんの声とミスチルの曲ってめちゃくちゃ相性良くないです?
 ということは、桜井さんが藍坊主カバーした時の相性もバッチシ……ってコト!?
 
 そしてユウイチさんが歌うチェインギャング。
 藍坊主がブルーハーツのコピーバンドから始まったというのはファンの中では周知の事実なわけなのですが、
 こうして音響設備の無い部屋で力いっぱい歌う声が反響しているのを聞いてると、そんな原点を感じさせる一曲でした。
 
 

澄み切った空気に研ぎ澄まされるニューロン

 昨日も聴いたんだけど、ここで披露されたとにかく澄み切ってた。
 音が良いのは今更言うまでも無いんだけど、聴いてるこっち側もめちゃくちゃ研ぎ澄まされてた気がする。
 曲単体としてのクオリティが良いのは勿論、あらゆるシチュエーションに応じて大化けする可能性を秘めているように感じた。

 そしてリクエストから2曲。
 夜はひらめくは皆が聴きたかったやつだと思う。

 ──楽しいことだけ連れて行こう、悲しみはどうせついてくる

 この歌詞に救われたのは一度や二度じゃない。
 逆境を自然体で乗り越えられるようになったのは間違いなくこの曲のおかげ。
 お湯に浸かるように全身でこの曲に浸れたのは本当に本当に幸せだった。
 ここだけでチケット代+交通費宿泊費の元がとれた気がする。

 続いてチョコレート。
 昨日はユウイチさんが鞄の中、心の中を歌ったのでその意趣返しとして、hozzyさんがギターも担当して一人で披露する形に……。
 ユウイチさんが風呂場と脱衣場との境に陣取ってhozzyさんをニヤニヤしながら見ていたのが凄く微笑ましかった。
 本当に仲が良いんだなってことが何も言わなくても伝わってくる良い時間だった。

酒場は閉店する

 ラストはアメーバとレタス。
 アメーバのコーラスをみんなで歌ったんだけど会場の一体感が凄まじくて、お酒がとっても美味しかった。
 コーラスの声が銭湯の中を反響して、細胞の中にいるみたいだった。
 柔らかい膜に包まれて、そこに暖かい何かが満たされているような空間で、その暖かさを構成してる一要素に自分がなれてるってのがめちゃくちゃ幸せでした。
 昨日のレポートでも書いたけど、藍坊主のライブは本当に多幸感に満ち満ちている。
 あの日、あの時、あの場所は世界で一番優しい場所だった。

 最後はレタスでシャキッと締めました。

──鳴らせ心、自由を 揺れる涙に消えないで 

 やっぱ藍坊主は最高だ。

最後に

 藍坊主の皆さん、スタッフの皆さん、そしてこの2日間仲良くしてくれた藍坊主ファンの皆さん、本当にありがとうございました。

 めちゃくちゃ楽しかったし、癒されました。淀んでいた自分が素の自分に戻れた気がします。
 思えば、こうして素の自分を受け入れられるようになったのも藍坊主やフォロワーさん達のおかげですし、本当に感謝の言葉もありません。

 次のライブも楽しみにしています。
 
 
 



 
 
 
 

 

 
 


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