20年ぶりのスキー!
前回のnoteで書いた通り、父親に心配されながらも、久しぶりにスキーに行ってきた。
私の出身地では、小中高とスキーが体育の授業に含まれており、年に一度はスキー教室に行く。
小学生の時は、誰がどのモデルのスキーを持ってるかを自慢しあったりしたものだった。
このような環境で育っているので、当然、滑れるのだが、前回スキーをしに行ったのは大学生の時で、もう20年も前だ。
久しぶりにスキーに行くことを決めてワクワクしたが、同時に、ちゃんと滑れるのか心配にもなった。
まだこちらに住んでいた頃は、親がいつもスキーに連れて行ってくれた。スキー場には車で行くものだと思っていたし、どうやって行けばいいのかルートすらちゃんと分かっていなかった。
地元とはいえ、車で自主的に動いたことがないと、どうやって行けばいいか全く分からない。
スキー場も複数あるので、どこに行くか?からの計画だった。
出発点は駅で、近場でバスでも行けるところで、一式レンタルできるところを探した。
百沢スキー場は、比較的近いし、スキーもウエアもレンタルしているようだったので、行ってみることにした。
父親とひと揉めしたが、手袋などは貸してもらったので、準備はできた。
当日、朝9時に駅を出るバスに乗り込む。
他の準備で慌てたため、マスクを忘れてしまったが、言われるまでは黙っていよう笑。インドではみんなしてないし。
乗る前に運転手にスキー場に行くかを聞く。
「う〜ん。まあ行くけど。停留所で降りたら、歩かないといけないよ?」と、(バスでスキー場に行く人もいるのか?大丈夫なんかい?)と思われているらしく、若干不思議そうな顔をされる。
近くまで行くことが分かったので、そのままバスに乗り込んだ。
今日は晴れていい天気である。
バスはぐんぐんと山に向かって走り出す。これは路線バスで、終点まで行くと運賃は1000円以上だ。こちらは車を持っている人が多く(本人じゃなければ家族が車を持っている)、この距離を路線バスで移動する人はあまりいないのだと思うが、乗る方も運営する方も大丈夫なんだろうか、などど余計なことを考える。
運転手に事前に聞いていたので、最寄りの停留所で声をかけてくれた。何も目印がないじゃないか笑
同じバスに乗っていた大学生らしき男の子2人組もスキー場に行くらしいので、彼らの後をついて歩く。
運転手によると、徒歩で20分程度との事。急な上り坂をがんばって歩く。
今日は晴れているので、寒いが、ほほにあたる風が心地よい。
自分のあごの高さぐらいまで積もった雪や、木から落ちてくる雪に驚いたり、雪に隠れて見えないが築年数が最低でも20年は経っているではあろう古い家を眺めたりしながら、歩いて行った。
坂道が結構きつくて、スキー場につく頃には汗びっしょりだった。
バスでも一緒だった大学生らしき男の子たちの後をついて行き、レンタルショップに行く。
手ぶらで来ているので、ウエアもスキーも一式借りたいと言うと、テキパキと準備してくれた。
ウエアは「そちらの試着室でどうぞ」と言ってくれたが、よく考えたらその辺で着替えたって問題なかった(笑)
足のサイズの確認をして、ぴったりと足首を固定してくれた。
知ってはいたが、スキー用のブーツを履くと、とたんに今初めて歩けるようになった人みたいになる。
到着したのは11時頃で、スキー場は16時までの運営であるらしく、ウエアもスキーも4時間レンタルにした。ここでは4時間でスキー・ウエアのセットで5,100円だった。
ロッカーに荷物を預け、リフト券も半日チケット(1,700円)を購入し、
いざ出陣!
ところが、スキーを1枚づつにして、装着するところからつまづく。
あれ、あれ?と思いながら、色々と角度を調節して何とか地面に置く。スキー板を装着して、ストックを持って、手袋をはめて、試しに歩いてみるが、
つるつると滑ってしまって、上手く前に進めない。
おまけに後ろの方に下がっていってしまう。
体が言う事を聞いてくれない。
それでも、10分ぐらい足踏みしたり、少し前に進んでみたり、八の字にして止まる練習をしてから、後は体に思い出してもらおうと思い、リフトへ。
リフトに乗っている時間と言うのは、ぼんやりするのに適していると思う。他に滑ってきているスキーヤー、ボーダーを見る。
さすがは東北最北端。みんなレベルが高い。
この日はどこかの小学校がスキー教室で来ていたが、小学生たちも、特に臆することなくすいすいと滑っている。
女の子たちのウエア、スキーはライトブルーやライトパープルといった、かわいらしい色合いのデザインが多かった。せっかく滑るならお気に入りのデザインがいいよね。
レンタルショップの人に「リフトを降りて、右側が初心者用のコースですよ」と聞いていたので、そちらに向かってみると、辺り一面に雪で覆われた美しい世界が広がった。遠くには他の山々も雪の帽子をかぶって連なり、空の青さとのコントラストが美しい。
ここまでは良かった。
しかし、下を向いたところ、初心者用とは思えないような急斜面が広がっており、レンタルショップの人に心の中で突っ込みを入れた。
これ、初心者用のコースであってますか???
が、もう他に行くこともできないので、覚悟を決めて滑ることにした。
困ったら八の字で止まる。
転ぶなら全身をつかって。
転んだら、スキーを斜面の下の方に揃えてから立ち上がる。
疲れてきたらムリはしない。
これらを覚えてさえいれば大丈夫だ。よし行け!!
最初の1回目はあっと言う間に終わってしまった。
体は上手く動かないけど、勢いよく斜面を滑り下りるのは気持ちいい。とりあえず何度も滑って体を慣らそう。
そう思って、2度、3度と滑ってみた。
少しずつ、体が動き始めるのが分かったが、1時間ぐらい滑ったところで、何度か転ぶようになってきた。
2時間づつで、前半後半と分けるつもりだったが、疲れているのだろうと思ったので、一度休憩する事にした。
荷物はロッカーに預けてあるのだが、小さなドアからは何度でも出し入れokになっていた。そこから、おにぎりとお茶を出して休憩所へ。
そこには今日のスキー教室を引率する先生方らしき人たちがいた。
席に十分な空きがあったので、私も座っておにぎりをほおばる。スキーの時はおにぎりと豚汁、またはカレーが最高だと思ってる。
引率の先生方の教え子が結婚したらしいとか、今はどこそこで仕事してるとかを聞きながら30分ほどゆっくり休んだ。
レンタルは15時までなので、14時ぐらいには早いけど終わりにしようかと思っていた。
14時を過ぎた頃に「じゃあ、これで最後にしよう」とリフトに乗った。
ところが、そう言う時に限って「あれ?なんか体が動き始めた?」となり、
「あともう一回だけやってみよう」を結局3回も繰り返して、
「ああ〜あともうちょっとで思い出せそうなのに!」と悔しがりつつ終了した(笑)
また来たくなってしまう。
気持ちはやる気スイッチ入ったが、体はクタクタなので、終わりにしてちょうど良かった。
ウエアとスキーを返却し、帰りのバスの時間を調べる。
今は15時過ぎで、バスは16時半だ。
田舎なので、バスや電車の間隔は1時間以上あったりする。休憩所は16時で閉まるらしいので、それまで休憩してから、バスの停留所に向かう事にした。
バスの停留所には時間ちょうどぐらいに到着した。行きも一緒だった男の子たちもいる。
しかし、10分近く経過してもバスの影も姿も見えない。あたりにはコンビニすらなく、段々と薄暗くなりつつあり、タクシーも一台も見かけなかった。
雪で全体的に遅れているのは知っているが、万が一このバスを逃したとすると、次は18時、1時間半もこの寒空の中待たなければならない。
そんなのヤダ…!
と、妄想しかけた時、やっとバスが現れた。
あああ〜良かった。救われた笑
20年ぶりのスキーは、クタクタに疲れたが、同時にとても楽しかった。
次はいつ雪が積もっているところに行けるか分からないが、機会があったらまたスキーしたいし、スノーボードにも挑戦したい。
また来よう。
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