一時帰国:日本語って難しい
2022年8月に4年ぶりに日本に一時帰国した。
ぽつぽつと思い出をnoteに残してきたが、11月までかかってしまった。後もう少しなので、がんばって書こうと思う。
1つ前のnoteはこちら。
8月の最終週は、東京のオフィスに寄って、同僚達に会いに行く予定だった。
火曜日と水曜日は東京西側にあるお客様オフィスへ。
木曜日は都内の中心部にある日本のオフィスへ。
金曜日はインドへ戻るフライト。
火曜日と水曜日に出かけるお客様オフィスは、遠い上に2日連続なので、ホテルに泊まろうかとも思ったのだが、調べてみたら都営新宿線→京王線で直通であったため、節約のためにも、ホテルはあきらめた。一時帰国の最後に浴場付きのホテルに泊まってお風呂には入りたかったのだが。。(この頃には息子の学費を支払っていたので、節約強化モードであった。)
プロジェクトに入ってからのお付き合いになる同僚達とも初めて顔をあわせるので楽しみでありながらもどきどきした。
インドのオフィスは普段はジーンズにスニーカーにTシャツもOKだ。長すぎるリモートワークの末に、日本のオフィスに足を踏み入れるのは本当に久しぶりなので、行く前にプロジェクトで一緒のKちゃんにドレスコードを聞いたところ、「みんな普通のカッコしてますよ!」と返って来た。
いや、若い女の子の「普通のカッコ」が分からないよ。。。笑
結局、行ってみたら分かったのだが、確かにKちゃんもワイドなパンツにスニーカーだったし、髪をピンクに染めている人も見かけた。きっちりオフィスカジュアルの人もいたが、みんな自分が好きな恰好をしている様だった。
日本も服装とかは(いい意味で)ゆるくなっていくといいなあ。
火曜日の朝、最寄り駅で降りた時点で半分迷った。駅からあちこちに向かって道が伸びているが、目指す建物が見えない。同僚のTさんから、「分かりにくいので」と事前にオフィスへの行き方を教えてもらっていたので、何とかたどりつく。
オフィスに着いたら着いたで、(入口はどこだ?)となる。正面の玄関か、それとも「従業員はこちら」とある、裏の方か。Tさんが入口前で待っててくれるので、LINEしながらなんとかたどり着き、無事にTさんと合流。
写真しか見た事が無かったので、最初に見た時は、Tさんかどうか一瞬迷ったが、いつも会話しているので声で分かった。
受付で入館の許可をもらい、9階へ。ここのフロアの一室をうちの会社用に使わせてもらっているのだそうだ。
この建物は入館証があれば一人で出入り自由であったが、9階である事しか覚えていないのに出てしまったので、すぐ隣にあるコンビニに行った後に迷ってしまい、しかもwifiを置いて行ったので、Tさんに連絡することもできずしばらくうろうろした。
知らない土地では、通信できるスマホを常に持っている必要がある事が身に染みて分かった。
この日は火曜日だったので、お客様との会議にオフィスから出席。
お客様とも対面を果たし、「え~、3Kさんって本当に存在したんですね(笑)」とか、「声で分かりました~。」などと言われ、雑談もしたりして、ちょっとだけ距離が縮んだ気がした。
オフィスから会議に出席すると、発言に対して、声は出さないがうなづいたりしている事など、会議室の中の様子が見て取れた。
言葉以外のコミュニケーションはオンラインの会議や打ち合わせでは分かりづらく、ボディランゲージや姿勢などの視覚情報が全体の55%だとも言われている事が、この日、会議室に来てみてよく分かった。
人との距離感が近くなる事や相手の(声以外の)反応が分かりやすい事などオフラインの利点がよく理解できたので、リモートで仕事をしている今は、気持ちも含めて伝えられるように気を付けようと思ったのだった。
最寄り駅の向かい側に広がる駐車場の芝生部分には、雑草処理の為に、ヤギが放たれていて、都内なのになんとものどかな光景だった。かわいい。
日本にいて、インドのチームと仕事していると、インド側の時間が遅いので(インドが3時間半遅い)、必然的に仕事の時間が長くなることに気づく。
逆に、インドにいると、業務開始時点で(主に)日本からの依頼メールなどを捌き、日中は会議などに参加、15時頃には日本側の定時になるので、落ち着いて文書作成や翻訳に取り掛かる事ができる。通訳・翻訳をする身としては(誰かが何かを発信したら自分たちの仕事が発生する)、インドにいる方がスケジュールを立てやすいな、と思うのだった。
さて、私がインドからオフィスに来ることを知ったプロジェクトの上司Nさんは、このTさんに「火曜日と水曜日は、3Kさんが来るからちゃんとごはんに連れて行ってあげてね!」と言っていたらしい。
そう言われたTさんの解釈は「よし、自分が一緒にごはんに連れて行けばいいんだな。」と思ったらしく、言われた通り、火曜日の夜はTさんと一緒にごはんを食べに行って来た。(Tさんと私の二人)
すると次の日の水曜日、上司Nさんが私の所にやって来て「Tのやつはどこに行った?『ごはんに連れて行ってね』って言ったのに、何も言わずにすう~っと帰りやがって。」と言うので、ちゃんと夜ご飯に連れて行ってもらった事を弁明したのだが、
どうやら『Nさんも含めてみんなでごはんに行きましょうね』と言う意味だったらしい。(笑)日本語とは難しい言語である。
Nさんの指示を勘違いして、私と二人でごはんに行ってしまったTさんは、席に戻ってきた直後からその日の夜までずっといじり倒されていた。
これ、ずっと言われそうだな・・・・(笑)
水曜日はTさんとKちゃんと3人でごはんに行く約束をしていたので、そこにNさんも来ていただくことにして、Nさんの溜飲は下げていただくことにした。
ご飯を食べる場所は、私の希望をきいてくれたのだが、4人それぞれが住んでいる場所も違うので、オフィスから歩いて行けるところにしてもらった。
他の3人は忙しい(と私は思っている)ので、普段は中々雑談をすることもできない分、この日は仕事と関係が無い事をたくさん話した。
上司Nさんは、私が住んでいるソサエティを「団地」と呼んでいる事が面白かったのか、ずっと色々言っていた。
曰く、「団地にプールとかジムとかない」「ガードマンとかいない」「5階以上の高い建物じゃない」との事(笑)
「ソサエティ」は日本語では一般的な言葉じゃないので、「団地」だと想像しやすいかな?と思ったのだが、まあ面白がってくれたのでよしとしよう。
お腹いっぱい食べさせてもらい、3人に別れを告げて、電車に乗る。
実際に仕事をしていると、楽しいことばかりではないが、こうやってたまに顔をあわせて同じ場所で時間を共有するのはとても大切な事だな、と思いながら、家に帰ったのだった。
インドに戻るフライトまで、後2日。
日本をしっかり満喫してから、にゃんこたちが待つインドの部屋に戻ろう。
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