流されやすい自分
今日はHoli本番でございます。
朝からソサエティ内に設置してあるステージの最終チェックやスピーカーのチェックで大音量が流れていて、「おお、今日はお客様との会議が無くて本当に良かった」と朝から思ったものであった。
猫たちも大きな音なので、不思議そうにきょろきょろしている。
朝の結構早い時間から、ソサエティの人々が水鉄砲や粉を手にして外に出てきている。フードコーナーも用意されているようだ。あれはソサエティ内の住民には無料なのかな~、たまにはインド料理もいいな、なんて考えつつ仕事を開始した。
今日は重要な会議は無いので、メールの処理や、事前に翻訳しておこうと思ったファイルの確認を進めていたりしていた。
そしたら10時過ぎぐらいにチャイムがなった。ゴミの収集の人かな~と思いながら、のんびりしていたら、2回目のチャイムが鳴る。いつもは一回で出なければすぐにいなくなるのに珍しい。
出てみると、いつものごみ収集の人たちだった。担当のタワーが決まっているのか、いつも大体同じ人だ。いつも外にゴミを出していないとチャイムが鳴るのだが、今日は何だろう?と思っていると、「今日はHoliだから、お金ちょうだい。ここのタワーの人は全員お金をくれた、全員」と言う。
ぽかんとしていた私がヒンディー語が通じていないと思ったのだろう、実際にお財布から現金を出して見せてくれた。
お金ちょうだいの圧がすごい(笑)
友人には「家賃と電気代以外は払う必要ない」と聞いているが、払わないと立ち去らないぞ、的な圧力を感じたので、一旦財布を確認しに戻った。
500ルピーと100ルピーがあったので、迷ったが100ルピーをあげてみることにした。色々言われたら「現金がこれしかなくて。。。」と言ってみるつもりだ。
100ルピーを渡すとあっさり引き下がったので、「は~」よかった、と安堵しながら玄関のドアを閉める。
外は、DJのプレイが始まっており、それぞれの建物から続々と人が出てくる。ステージ前の人込みが普通にコロナ前レベルになっている事に気づき、「おお、密じゃん・・・。」とかベランダから眺めていたのだが。
お昼前にもチャイムが鳴ったので、ドアを開けた。
すると、友人と友人のお母さんと・・・・後二人は誰だ?
聞くと、友人の姉とその夫だとの事。確かにいつもお姉さんの事を話していたっけな~とか思いつつご挨拶。
「一緒に外に行こうよ」と友人
「ごはん作ったから食べに来て」と友人のお母さん
う~ん、密だからなあ、でもお誘いは素直に嬉しい。
結局、マスクをして一緒に行ってみることにした。
「密じゃん」とか言っておいて、なんて流されやすいの自分。
外に出てみると、中々の人込み。今回、このソサエティでのHoliのイベントは2年ぶりだそうなので、みんな嬉しいのだろう。老いも若きも、色粉や水鉄砲をもって楽しそうだ。中にはビールの缶を持っている人たちも。(インドでは野外では一般的に飲まないので、珍しいと思う)
私も水しぶきなどを受けつつ、友人たちが踊りに繰り出すのを、友人のお母さんと見守る。粉もつけられたが、気を使ってくれたのか、額にちょっと、とかほっぺにちょっとだけで済んだ。(でもTシャツの一枚はダメになった、笑)
友人のお母さんが子供たちは疲れるまで戻って来ないので、家に戻ってお昼の準備する、と言ったため、私も一旦家に戻り、会議に出ることにした。友人のお母さんには会議終わったら顔を出す、と約束して。
一旦、家に戻り、そのまま会議に出そうになったが、鏡を見るとほっぺが黄色くなっているし、シャツにも粉が飛び散っていた。
あわわ。会議ではビデオはオフだけど、これはさすがにマズい。
慌てて着替えて、顔を洗って、会議に参加。その後に処理しなければならないメールの対応をし、書類の更新などを処理していたら、約束していた時間を過ぎてしまっていた。慌てて、(友人の家でも仕事できるように)パソコンを持って友人の家のタワーに向かう。
家に向かう途中で、流れ弾(笑)にあたってはいけないので、地下の駐車場に降りて向かう。
家に着くと、友人はまた踊りに出たらしく、家にはおらず、お母さんとお姉さんとその旦那さんがいた。
お母さんが子供たちが家に来ると言うので、朝から用意していたお料理をごちそうになる。(お姉さん夫婦は近くに住んでいる)
お姉さんとは初めてだが、友人がいつも彼女の事を話ししているし、この家の人はフレンドリーなので、夕食をいただき、wifiを使わせてもらい仕事をし、お茶を飲んで、まったりして、さらに夕食までいただいて帰ってきた。帰った頃は夜の9時ぐらいであった
ゆっくりしすぎ(笑)
こんなに人様の家でくつろいでていいのか?とか思うが、インドの人はあまりその辺は気にしていない。(と思う)
家に帰る時には、水鉄砲の攻撃も既に止んでいたので、地上から自分の部屋のあるタワーに戻った。見上げると満月がきれいにその姿を見せていた。
Holiのこのイベントは、毎年この時期の満月にあわせて日程が決まる。
友人家族は本当に仲が良く、彼らのたわいもないやりとりを見ながら、家族っていいな~、とほっこりして、満月を見ながら帰宅したのであった。
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