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インドってそんな国

今日は用事があってお休みを取った。

2月1日の調停に行かないことにした言い訳の一つに、
「OCIカードが1月31日で受け取り可能になっていた」と言うのがある。

昨年の10月ごろから申請準備を始めて、申請費用の定額小為替の記入が誤っていて申請拒否されたり(別な日に出直した)、住所の確認に来た係員に脅迫されるなどすったもんだの末、やっと受け取り可能なステータスになった。しかもよりにもよって調停の前日に。

どうしてそのタイミングで来る。

すったもんだのうちの一つはこちらをぜひ。

OCIの申請が受理された後、申請のステータスはオンラインで確認できるようになっており、自分が申請したFRROの事務所(インド国内にいくつかある)に到着したステータスになったら受け取りに行くことができる。一般的に、申請の受理から受け取り準備完了まで4~6週間かかると言われている。

事前予約が必要か気になったので、電話して聞いてみた。

電話すると、申請番号を聞かれたので伝えると、
「ああ、3Kさんね。そういえば、あなたから苦情が来ていましたね。内容を詳しく教えて?」と言うので、

(ん??既に内容を確認して、ヤツをクビにしたんじゃないのかい?)といぶかしく思いつつも、

「これこれこうで・・・お金払わないと、申請を承認しないって脅されました」
「いくら請求されたの?」
「1万ルピーです。」(OCIの申請費用は5500ルピー。約2倍の金額だ。)
「ええ!」
と、ここまでは良かった。

「で、払ったの?」
「ごまかして3000ルピーを」
「何か証拠はある?Google payとかで払った?」
「いや、相手も慣れていて、現金でしか受け取らなかったんです」
「う~ん、そうですか。。そういう時はしっかり証拠を押さえないと。」

いや、分かりますけども。。。

ビザが発行されない→インドに合法的に滞在できない→帰国(+失職、その他色々)だし、
ビザの申請において、係員と申請者では立場は圧倒的にこちらが不利だ。

以前のnoteでも書いたが、
冬の薄暗い晩の時間帯にこの犯罪者(=係員のこと)と一人で対峙して、
予測もしていなかった脅迫を受けても動じずに、ビデオとか録音とかできるのは、

よほどの修羅場をくぐって来た猛者か、
現在進行形で、警察や探偵などのこの手の事を生業にしている人しか
ありえないのではないか??

とかもんもんと考えている間にも、職員は電話の向こうから続ける。
「OCIの申請費は、申請時に払う5500ルピーだけですよ。それ以外は一切払う必要ありません。」(キリっ!)
「そうですか・・・。」

そうはっきり言ってもらえて、
うっかり払ってしまった私をバカにするわけでもなく、
犯罪者を支持しているわけでない事が分かったのは嬉しかったのだが、

同時に、

(そういう事も申請を受理してくれた時に教えて欲しかったよ。。。。)とも思ったのであった。


さて、上記は事前確認の時の電話でのやり取りで、今日、FRROを訪問したらもう少し詳しく聞いてみようと思っていた。

予約は不要だけど、やはり朝も9時を過ぎてくると人も車も増えてくるので早く出かけようと思っていたのに、やっぱり9時を過ぎてしまった(笑)
リモートワークが長すぎて、支度に時間がかかるようになり、時間の制約が無いと全然テキパキ動けない。

FRROには10時半ぐらいに到着した。
いつも思うのだが、FRROの建物の前には必ず何名かが待っている。特に入場が制限されているわけでもないし、予約制の申請だとしても中に広い待合室があるのな。。。と不思議に思っている。

私は彼らを尻目に中に入り、OCIカードの受け取りに来た事を伝えて部屋の中に入る。
申請の時に出会った2人の職員が今日もいた。
ここで再びOCIカードの受け取りに来た事を伝えると、申請番号でデータを確認し、別の部屋に行って受け取るように指示をした。

私は礼を言い、そちらに向かうことに合意を示した後、
「ところで、私を脅した係員はクビにしてくれたの?」と聞くと
その人は初耳だったのか(何のこと?)という表情であった。

その為、かいつまんで事情を話すと、請求金額に驚いたのか
「1万ルピー!!」と驚いた顔をしていた。
職員は、とりあえず私には受け取りに別の部屋に向かう様に伝え、後で自分も追って来る、と言った。

この部屋は申請者のための部屋でもあるし、あまり長居して邪魔するのは悪いので、私も別の部屋に向かった。

その部屋は建物の奥の方にあり、広い部屋だが、積み上げられた書類のせいか、せっかくの広い部屋も狭く見える。FRROや裁判所などのお役所は、今時、紙の書類が紐でくくって積み上げられており、紙の四隅は日焼けしているのか茶色くなって丸まっているのを良く見る。
ドアのすぐ横に大き目の机が2台あり、恐らく、受け取りに来た申請者が据われるようにしているのだろう。

手前には既に別の申請者がいたので、奥の机に呼ばれ、申請の時の控えとパスポートとPIOカードを提示する。
直前まで電話をしていたその職員は、「苦情のメールを送ったのはあなた?」と言うので、「はい。」と答える。
「その職員はクビにしましたか?」と聞くと、
「自分たちにはその権限が無いので、該当の部署にメールを見てすぐに転送している。担当部署で対応するはずだ。」と言われた。

本当は、その職員が既に解雇されていて、この職務についていないことを確認したかったのだが、ここまで動いているのであれば、私が個人で色々と騒ぐのはここまでにした方がよさそうだ。

解雇の確認をしたかったのは、この係員をぎゃふんと言わせたいのも確かにあるが、新たな被害者が出そうで嫌だったからだ。この係員がこの職務についている限りは、同じように他の申請者を脅迫しているかもしれない。

その間、職員は私のパスポートのコピーを取って、私にサインさせ、古いPIOカードに穴を開け、新しいOCIカードを渡してくれた。

今日はこれで終わり。

トラブルがある事が当たり前になり過ぎて、スムーズに行くとかえって何かありそうで怖い(笑)

ちなみにこのOCIカードは特に期限など無く「一生もの」なのだそうだが、例外的に離婚が成立すると一定期間後に返却しないといけない。

申請から受け取りまでに実に4ヵ月近くかかっているが、
もし月末に離婚が成立したら、
受け取り後、たった2カ月程度で返却することになる。

結果としてどうなるかは分からないが(ここはインドだ)、
なんか、労力&時間に対するリターンがなんとも微妙である。

まあ、インドってそんな国だ、って思えば妙に納得できてしまうのだが(笑)


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