いい病院・医者はどこに?(その5):事前検査にてんやわんや
先日、無事に手術を終え、家に戻ってきた。
コメント、スキをくださった皆様、ありがとうございました。
現在は自宅療養中ですが、元気にしています。
この数日間がすごく濃密だった様な気もするし、逆に何もしてなかった様な気もする。ふわふわと不思議な気持ちだ。
インドでは入院の際に、付き添い人を用意しないといけないので、私の様な独り身にとってはハードルが高い。
手術の後に2日間が経過観察に必要だったため、付き添いをOKしてくれた友人(フルタイムで仕事している)とも調整した結果、1月の第一週の金曜日に決めた。
1週間程前に事前検査の為に最終調整に来る様に、との事だったので同じ週の火曜日に行ってみると、どうやら「事前検査は自分で先に済ませておいて」と言う意味だったらしい。
(インドでは必ずしも、同じ病院/施設内で全ての検査ができるワケではない。また、同じ検査でも施設によって料金設定も異なるので、患者側が選択する必要がある。)
「この日に行きますよ。」とお医者さんにメッセージしているのだから、「もう検査は終わったの?」とか聞いてくれたらより効率的に検査を終わらせたのに・・・・。(この日は一日空いていた。)
さらに、金曜日の朝に入院かと思っていたら、「木曜日の夜に入院した方がいい」、と言い出した。
この時、火曜日の夜。木曜日はお客様訪問(しかも遠出)の為、木曜日は検査に時間は割けない。しかも木曜日の夜には入院する事になっている。
検査できるのは水曜日しかない。。。。
私の勘違いだったのか、それともこのお医者さんがちゃんと言わなかったのか。
一部の検査(血液検査)は同じ病院でもできるらしいので、麻酔のチェック(麻酔が効くかどうか、どの方法にするか?の検査)を終えた後、受付で聞いてみるとなんと8,000~9,000ルピーもすると言う。
思わず受付で目を見開いてしまったが、いづれにしても、エコーやX線検査は別の施設に行かなければならないので、ここではやらない事にした。
家に戻り、夜の間に過去に利用した事があるアプリで各種検査の申し込みをした。
インドではコロナを機に、訪問形式の医療サービスが爆発的に発展した。血液検査は(多分)どれでも訪問形式でできるし、X線や心電図なども対応可能で、どこの病院がいくらかかるか分からない場合にも大変ありがたい。
火曜日の夜に申し込みをしておくと、水曜日の朝に電話がかかってきて、検査内容を確認し、数時間後には人が家までやって来る。人材豊富なインドだからこそ可能なサービスじゃないだろうかと思う。
先に、X線と心電図の担当の人がやってきた。
家にある椅子に座り、背中に特殊な板をあてて、正面に設置したカメラで撮影する。通常の施設内で行うのと同じ様に、シャッターボタンを押す人はちゃんと隠れているのが、なにやらかわいかった笑
心電図は、家にやってきたのが男性だったので、「希望の時間だと女性が来られなかったので、どうしますか?」と聞いてくれた。(胸の部分を見せないといけないから。)どうやらまともな人らしい。
いづれにせよ、エコーの為に病院に行かないといけなかったため、その時に一緒に検査する事にして、その人達は帰って行った。レポートは次の日に家まで届けてくれていた。
この後、一時間程して、血液検査担当の人も到着。寝起きで血の出が悪い私の両腕から、テキパキと採血して帰って行った。こちらは同日中にレポートがアプリ上にアップされた。
このレポートがシェアされるスピード感も、アプリ上で見られる便利さも、日本ではできないんじゃないだろうか?、と思っている。在日の皆様、日本はこんなにすごい!と言うコメントお待ちしています。
ちなみに血液検査は、「訪問の方が割引価格になる」との事で、およそ5,400ルピー程だった。同じ検査なのにこの差は大きい。
これらの検査が終わったのはちょうどお昼の12時頃だった。今日はひとつ訪問があるので、その帰りに近くの病院によって心電図とエコーをしてくる予定だった。
と言うか、ここにねじ込む以外に、スケジュール上の余地が無い笑
朝から検査の事ばかり考えていたので、慌てて出かける支度をして家を出た。オフィスに着いて、すぐに同僚と共に訪問に出かけ、終わった後、近くの病院に寄った。
ここでは、訪問形式ではできなかった、エコーと心電図の検査をするつもりだった。朝に来てくれた人に、「予約は不要で、系列の病院ならどこでもできるはず」、と聞いていたからである。
受付に行ってみると、「心電図はいいけど、エコーは要予約ですよ。」と言われ、軽くのけぞる。
まずい。明日は一日中外出しているし、検査できるのは今日、今この時間しかないのだ。(もう入院前日の17時になっていた。)
受付の人に「あの、明日の夜には入院だから、急いでるんです。」と困った顔で訴えると、「じゃあ、対象の部門に行って、空きがあるか聞いてみるといいよ。」と言われた。
交渉が効くのが、インドのいいところだ。
検査をする部門に行って、同じ事を伝えると、意外にもあっさりOKが出たので、再び受付に行って検査料を支払い、領収証を持ってまた同じところに戻る。
検査着に着替え、先に心電図。
胸に小さなタコの様な吸盤をキュッとつける検査は、どうしても小学校の頃を思い出してしまう。大人になってからも検査はしているのに。
その後は別室に移って、エコー。
今回は卵巣嚢腫の手術であったため、てっきり下腹部を検査するのかと思いきや、心臓部分の検査だったようだ。
検査技師が男性だったので、検査着の前を開けて、左側を下にして横向きに寝る。技師の方からは私の背中しか見えない様にして検査する。さらに女性の技師(看護師?)も同席する。
インドでの患者に対するセクハラ対策として、異性の(恐らく多くの場合は女性患者の)体を見せる、異性の医師等が触る場合には、必ず同性の病院スタッフが同席する事になっていると聞いた。特に訴訟を恐れる大きな病院は徹底している様に思える。
それぞれの検査も終わり、簡単なレポートも出されたので、「よし!!終わったあああ!」と達成感を感じていたところ、「印刷した映像は明日以降、受付で受け取りできるから。」と言う。
ええ・・?今もらったレポートで終わりじゃなくて??
他の検査の様に、PDFでアプリに反映はできないのか聞いてみたが、これは印刷するので無理だと言う。
私は悩んだものの、これ以上がんばっても進展はしなさそうだと判断し、その日は帰る事にした。もう夜の18時だし、家に戻るのにメトロで1時間半、その上、明日は朝から一日中外出で、夜には入院なのだ。
ここまでがんばって検査を終わらせた自分が逆に偉い。もう次に進もう。
次の日は、オフィスから車で片道二時間半かかるところに訪問3件だった。
それらの訪問の間にお医者さんから電話がかかってきて、「ごめんねえ、いくつか血液検査で忘れてたのがあって。今からサンプル取りに行かせるから。」と電話があったのが、日中のハイライト。
「あの。。。私XX(車で二時間以上かかる場所)にいまして・・。絶対無理なんで、入院した時に採血してもらっても間に合います?」と、無理やり許可をもらった。
って言うか、なんでそうやってぽろぽろ大事な検査忘れるんですか???
ちょっと不安になって来ていた。
それぞれの訪問はスムーズに終わり、15時半頃には、昨日エコーと心電図の検査をした病院の近くまで差し掛かった。
帰りの車の中で私は、印刷された検査結果を取りに行くかどうか悩んでいた。
その病院と私の家は別の州にあり、車なら1時間少し(渋滞して無ければ、笑)、メトロなら1時間半以上かかる。メトロはラストマイルに更に時間がかかる。
たかが紙切れ一枚に、心地よい車を降りてまで取りに行く必要があるか??
そう思ったが、やはり取りに行く事にした。あそこまでがんばって検査を受けに行ったのだ。検査結果が無くて、手術の時困ったら嫌じゃないか。
同僚には事情を話して、一番近いところで降ろしてもらい、一人病院に。検査結果を受け取り、そそくさと前日と同じ様にメトロに乗り家に向かった。
入院するのは木曜日夜の20時、21時頃でも構わないと聞いていた。
ここ数日忙しかったため、家の中は散らかり始めていたので、入院している間に悪くなりそうなものは食べてしまい、猫のトイレをきれいにし、洗い物も終わらせ、今日の訪問先にメールをして、持って行く荷物に悩んでいるとあっという間に20時半近くになってしまった。
ある意味一番悩んだのはシャワーだったが、寒さと疲れに加えて、面倒すぎてシャワーを浴びずに行く事にした。各部屋にシャワーは付いているので、暖房が付いている病院で浴びよう。
これが大きな間違いだったのだが。。。。
にゃんこ達に「いってきます」を言い(二匹とも何やら不穏な様子)、慌ててオートを呼び、21時ちょうどぐらいに病院に到着したのだった。
さあ、いってきます!
(過去のnote)
「あれ?」と思ったきっかけ。
一つ目の病院。ほったらかしにされてムカついた。
二つ目のクリニック。友人から紹介してもらったお医者さん。
手術する事が決定。手術する病院を決めるために、セカンドオピニオンを取る。
悩んだわりにはあっさりOKが出て、ついに入院時の付添人が決定!!みんなありがとう。