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お届けものはドアの前に

前回は、やっとOCIの申請手続きを受領してもらう所までを書いた。

正直、申請が受領されてものすごくほっとしたし、新しい家から遠出するのが初めてだったので緊張と疲れからか、帰りのメトロの中ではうとうとしてしまってました。

今回の申請のために夫が用意してくれた宣誓供述書は、私の予想通りデータで問題なかったのですが、夫は既にDHLで現物を(私の前の住所に)発送してしまっていたので、今日、そのDHLから「本日お届け予定です」とSMSが来ていた。

前の家のお手伝いさんに受け取ってもらおうと思っていたが、SMSに「non-contact deliveryを希望する場合はこちらから」とリンクが貼ってあった。

おお!これはいいかもしれない。

元々インドはデリバリー社会で、昔から近所のお店に電話をかけて「ちょっとじゃがいもと、玉ねぎ1キロづつお願い」とかが普通であった。それが、コロナになってからそれが急速に加速した感じがある。

デリバリーの需要が増えたものの、感染の原因となる接触を避けるために、non-contact deliveryと言って、お届けものをドアの前に置いていく方法もかなり一般的になった。つまり私(届け先の本人)が受け取らなくてもいい可能性が高い。

もちろん、受け取りの際に届ける相手の署名を求められる場合もあるが、インドだけに、他の人でもいい場合もあるし、最近はパスコードと言って4~6桁の数字を求められることも多くなった。(そして何もいらない場合もある。)

DHLのサービスの詳細は不明だが、SMSのリンクをクリックしnon-contact deliveryを選択してみると、再度SMSを受信した。SMSにはnon-contact deliveryに変更したことの通知と、受け取りの際にデリバリーの人に伝えないといけないパスコードが書いてあった。

やった!このパスコードが共有できれば受け取りは誰でもOKだ。

今日は朝の10時から午後の2時半までずっと会議の予定だったため、たまたま家に来ていた友人に事情を伝え、私が会議中に電話が来た場合は、電話に出て、前の家のお手伝いさんに受け取ってもらい、パスコードを伝える様にお願いしておいた。どっちみちヒンディー語が分からない外国人よりも、友人の方が話は早いだろう。

やはり電話は会議中にかかって来た。

私の仕事は通訳なので、他の出席者とは違い、そうそう会議中にミュートにはできない。ノートパソコンを持ちながら移動して、私は友人に私のスマホを渡し、身振りで「お願い!!」と頼んだ。

2件目の会議が終わって、少し間が空いたので、友人に状況を聞きに行くと、「オッケーだったよ~」との事。どうやらお手伝いさんはいなかったらしいので、前に私の住んでいた部屋の上の人にお願いして受け取ってもらったらしい。その隣人の電話番号もちゃんと聞いておいてくれた。

よし!!

これで、書類は自分のコントロールできる状態になった。夫に新しい住所を「知らせなければならない」状況はしばらくないだろう。コロナになって、デリバリー文化が発展したからこその偶然が重なり、無事に書類を受け取ってもらうことができた。

しかし、最近は本当に便利になったな、としみじみ思ってしまうのだった。

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