インドのビザ申請手続き:訂正書類のための社内交渉にてこずる
日曜日に急遽日本に帰国し、新しい会社に入社するためのビザの手続きを進めている。
月曜日の朝一番にインド大使館にビザ申請書類の提出に行って来たが、指摘が入り、再度書類を提出しなおすことになった。初日の様子と指摘内容は以下↓
火曜日に可能な限りの用意をして行ったら、追加の対応は必要だけれども書類は受理してくれた。
1月31日に仮受付をしてもらい、インドへの帰国日(予定)の2月10日に(できるだけ)間に合うように処理を進めようとしてくれているのだが、インド大使館に行ってビザ(パスポート)を受け取る前に対応しないといけないことがある。
①Certificate of non-availability of required skillを、大使館指定の書式に修正して再発行する
②会社が発行している書類4点に会社の印鑑を押して、提出する(先にメールで連携し、ビザの受取時に原本を提出)
大使館のビザ担当なんて、杓子定規にこちらの都合など全く考えないような人達を想像していたのだが、私の実家が東京ではないこと(=東京でホテル住まい)や帰国日が既に決まっていることなども考慮してくれて大変ありがたい。
仕事でも役所の手続きでも、結局最後は人と人とのコミュニケーションなんだよなあ、と思うのだ。
さて、上記②については全く問題はなかった。
指摘のあった月曜日のうちにメールでスタンプが押された書類がPDFで送られてきたので、すぐに大使館にメールで連携した。大使館のOKが出たら、日本に郵送で送ってもらうことになる。
郵送にかかる日数が気になるが、大使館のOKが出る前に送付して、再度修正が必要になっては二度手間なので、ここは待つしかない。
問題は①だ。
月曜日に書類を受け付けてもらえなかった時に会社に確認してみたところ、「前任者も同じ書式で問題なくビザが発行されているから問題ない。書式の変更はできない。もし大使館が受け付けてくれないのであれば、エージェントを雇ってはどうか。」との回答。
書式の変更ができない理由がよく分からなかった私は、さらに聞いてみた。
すると、「(non-availability)という表現は差別的な用語なので、インドの銀行業界の規定により、その書式では発行できないことになっているの。(non-availability=インド人の人材がいない)のではなく、あなたに仕事をして欲しいので、その様な表現にしているのよ。」と回答が返ってきた。
その主張に納得はできたし、人事が発行しないのであればないものはない。エージェントを雇う事も考慮に入れつつ、火曜日にもう一度同じ書類を提出してみたが、やはり指摘が入ってしまった。
火曜日にビザ申請の仮受付をしてもらった後、
人事に再度修正できないかを交渉しつつ、
前任者には前回のビザ発行時の事情を聞き、
ネットで探してエージェントにも問い合わせをしてみた。
すると前任者は「エージェントを雇うのはお勧めしない」と言う。
なんでも彼女の時はトラブルがあって大変だったらしく、もう思い出すのも嫌だという。
指摘が入っている書類は会社にしか内容の変更はできないし、会社が必要な書類を出してくれなければエージェントを雇ったとしてもビザの発行はされない事を教えてくれた。
エージェントは材料を使って料理するだけの人で、
材料がそろっていない状態ではその料理はできない。
なるほど、確かにそうだ。
一方、同時にお問い合わせをしていたエージェントからも回答があった。
との回答であった。
なるほど、そうすればいいのか。ビザの発行が保証されたわけではないが、方向性は見えてきた気がする。
万が一、と言うか、十中八九書類は発行しないと言ってくると思うが、その場合の対処方法が理由を記載した書面だけのことなのであればエージェントを雇う必要はない。
もし、エージェントが大使館の誰かにコネがあって交渉が可能なのであればお願いする意味があるけれども。
ちなみに、私が問い合わせしたのはIACEトラベルのビザデスクで、非常に丁寧かつ迅速な対応だった。エージェントに依頼する必要がある方はぜひお勧めしたい。
そして、やはり「書類の再発行はできない」と回答があった。
では、と「対応できない理由を書面に書いて出してもらえる?」と聞くと、「それもできない」と言う。
じゃあ、どうすればいいのかい?
人事側は
「過去にもこれでビザが発行できているからOK」
「私たちはここまでしかしないけど、エージェントに頼めば何とかなる」
と、過去どうにかなってきているので、絶対に譲らない。
前回エージェントを通してトラブルになったらしいのに、それを忘れているのか・・・。
私はエージェントを通す選択肢は考えていない。
人事が書類の再発行をするか、
人事が理由についての書面を出すか、
今ある書類のみで申請を進める、
選択肢しか考えていない。
(最後の選択肢の場合、ビザを出してもらえる可能性はかなり低い。)
ビザの為に必要な書類や補足の書面を発行できず、その結果ビザが発行されないのならば、入社しないのもアリなのかもしれないな、と思い始めた。
私やエージェントが対応しきれないようなことを求められているし、そのリスクが高い。
話は変わるが、私が結婚した時の手続きはものすごい大変だった。
それなのにがんばってそれらを乗り越えてしまった笑
今になって考えてみると、それらのトラブルは天が「落ち着いて考えなおしたら?」と言ってくれていた様な気がするのに。
だから、今回も努力しているのに手続きがスムーズに進まないのであれば、「他の選択肢もあるんじゃない?」と言ってくれているのかもしれない。
自分ができるベストを尽くしたら、後は結果を待つ。
もしその結果が自分が目指している道を示していないのなら、
違う道に進む可能性についても落ち着いて考えてみよう。
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