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結局YESしか受け付けないんでしょ。

(2022年に離婚が成立し、元夫は娘を無理やり引き取った。元夫と娘は離婚直後はしばらく日本に住んでいたのだが、2024年の始めに二人でインドに引っ越して来た。今は徒歩5分の所に住んでいる。)

8月後半は元夫が日本に帰国してたので、非常に穏やかな日々だった。

9月の初旬にインドに戻って来ていたのは知っていたが、娘に連絡を取るべきか否か迷っていた。

しかし、インドに戻ったからには、もちろん私の部屋に来る。

ある日、夜10時ぐらいになって、
……トントン
とドアをノックする誰かが。(怖いんだけど)
もちろん元夫と娘だ。

ドアの向こうに誰がいるのか知ってるので、渋々と言った感じで開けると、予想通りに娘が立っている。その後ろには元夫が。

はああ。。。

内心のため息を抑えつつ、二人を中に入れる。

元夫はまるで自分の家かの様にソファにどっかりと座り、日本で買って来たお土産を渡してきた。ありがたいが、お土産なんてなくてもいいから家に来ないで欲しい。

ちょうど日本のカレーを作っていたので、娘に勧めると食べると言う。

私のご飯を食べてもらうのはいつぶりだろうな。

それからしばらくは猫を見ていた元夫が、唐突に「Durga Pooja を見にコルカタに行くから一緒に行かないか?」と聞いてきた。
(注:Durga Poojaはインドのお祭りの一つ。コルカタでは盛大に祝うので、元夫も行きたい。)

娘はかわいいので一緒にいたいが、元夫と数日間も一緒かと思うと考えただけで心がくじけた。

「少し考える」と答えたが、ただの時間稼ぎだと私も内心では分かっている。

「後になるとチケット取れないし、三人分払うから。」と言われたが、行きたくなったら自分で予約する事にして断った。

多分、行きたくなる事は無いんだけど・・。

私は少しでも娘と一緒にいたいだけで、元夫とは違い、このお祭りへの思い入れは無い。仕事の事を考えると休みも取りたくはない。

「気が変わったら、後で教えるから。」と、無理やり会話を終わらせた。



これとは別に、私の友人が娘さんを連れてインドに来る計画が進んでいた。
(以降、Aちゃんとする)

私の高校時代の同級生だが、20年近く経ってfacebookを通じて再会した。(noteにも何度か登場)Aちゃんは私の娘と同じぐらいの年齢で、何か通じるものがある様だが、人見知り同士の為か残念ながら友情に進展はない。

私の娘はオンラインの学校に行っているので、オフラインで会えるお友達は貴重だ。娘とAちゃんが会える日を私も楽しみにしており、移動の多い娘がその日はこちらにいる様に、日程は前から伝えてあった。

しかし、このコルカタ行きに喜んで賛同しなかった事が発端となり、元夫は娘がAちゃんと会う事すら難色を示し始めた。


その日の帰り際、元夫は再度「コルカタに行かないのか?今チケットを取らないと予約でいっぱいになって取れなくなる。」と聞いてきた。

私は先ほどと同じ答えを返し、一緒に行くのを何とか回避しようとした。

すると、「お前がコルカタに一緒に来ないんだったら、お前の友達が来る時に時間を使う必要はないな。」と言い出した。

・・・・え、今なんて言った???

一瞬何を言われたのか理解できなかったが、しばらくして怒りなのか呆れなのか、なんとも言えない気持ちが広がっていった。

元夫は友人とAちゃんに会った事があり、北海道に行った時は親切にしてもらったのに。

娘とAちゃんはいい友達になれそうなのに。

コルカタ行きに私が来ない事と、Aちゃんがインドに来た時に合わせる事は全く別の事なのに、「お前が言う事聞かないなら、こっちだってお前のお願いなんて聞いてやらない」と、まるで子供みたいな事を言いだす。

私が返事をするまで、せいぜい1分ぐらいだったと思うが、ずいぶん長い時間が過ぎたようにも思えた。


以前の私だったら「ここは私が我慢すれば」と考えたかもしれないが、今の私はもうその考えを捨てた。自分の希望を通す事にしている。

元夫と一緒に旅行になんて行きたくない。さっきの発言で、少しだけ残っていた「行こうかな」と言う気持ちすら微塵も無くなった。だから断ったのだが、なんだかよく分からない捨て台詞を吐いて帰って行った。

元夫は自分の言う事を聞かない私が自分勝手だと言うのだが、この結果を生み出したのが自分だという事に気づいていないらしい。元夫によると、上手くいかない事は全て他人や環境のせい。

今回の一件で、元夫は娘を道具としてしか見ていないのだと実感した。

知ってはいたが、改めて思い知らされてがっかりした。


Aちゃんがインドに来るまでまだ時間がある。元夫の気持ちが変わるかもしれないし、そうじゃなかったらまた方法を考えよう。




数年前、一時帰国した時にAちゃんにも会っている。



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