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「全国高校生地方鉄道交流会 in 岬町」が開催されます。

※6/6補足 「全国高校生地方鉄道交流会」の様子がわかる動画のまとめを別記事に掲載しております。

2022年8月5日(金)~7日(日)にかけて、「第11回全国高校生地方鉄道交流会」が大阪府岬町の南海電鉄多奈川線を舞台に開催されます。

「全国高校生地方鉄道交流会」は高校生が鉄道を基軸とした地域活性化を研究・発表するイベントで、2012年より開催されています。
スリージェイトラベルは本年より「全国高校生地方鉄道交流会」の活動を応援・お手伝いさせていただく事になりました。

この記事では「全国高校生地方鉄道交流会」がどのようなイベントか、弊社の視点からご紹介させていただきます。
(会の概要・エントリーは(一社)全国高校生地方鉄道交流会HPよりご確認ください。)


1.鉄道の現状

(1)厳しい状況にあるローカル線


最近は函館本線長万部~小樽の廃止へ向けた動きや小浜線、越美北線の減便など、ローカル線の運行の縮小に関するニュースをよく耳にするようになりました。
先日JR西日本からローカル線の収支状況の公表があり、厳しい状況が数字となって明らかになりました。

加えてここ2年のコロナ渦では移動自粛やライフスタイルの変化に伴い、都市部の路線でも乗客の減少・減収が見られます。

2018年3月に廃止となった三江線


(2)鉄道を必要としている人がいる


自家用車が主流の地方の中でも通学で利用する高校生など鉄道をはじめとした公共交通機関を必要としている人がいます。
また、ペーパードライバーや免許を取らない若者が増えているという現状では、「観光の足」としても公共交通機関は重要な役割を果たします。
観光産業が盛んな沖縄県では、ゆいレールに続く鉄道として沖縄本島を縦断する鉄道建設の議論が盛んになっています。

山形県の左沢線は1時間に1本程度運行される非電化路線ですが、通学時間帯には最長6両編成で運転されいます。


(3)鉄道の活性化には若者の力が必要


日本も少子高齢化が進んでいるとはいえ、2025年には労働人口の半数が1980年代以降に生まれた「ミレニアル世代・Z世代」になります。
鉄道の存続や活性化には、事業者や専門家の経験・知識や自治体・政治家の調整能力は不可欠ですが、
新しい価値観を持ち、インターネットやSNSを活用するミレニアル世代やZ世代の考えは重要さを増していくでしょう。

昨年(2021年)大阪の水間鉄道を舞台に、人気鉄道系Youtuber西園寺さんのイベント「西園寺鉄道」が開催されました。
若者を中心に企画・運営されたこのイベントは5.5kmのローカル線に1日で約2000人もの人を集めました。

イベント「西園寺鉄道」が開催され、賑わう水間観音駅

このイベントのように、若者の発想や行動力が鉄道を救うきっかけになるかもしれません。



2.「全国高校生地方鉄道交流会」はどんなイベントか?

(弊社視点での紹介となります。(一社)全国高校生地方鉄道交流会HPもご確認ください。)

(1)高校生の視点で鉄道を研究・発表する「企画部門」


「全国高校生地方鉄道交流会」は毎年舞台となる鉄道路線があります。
今回の舞台は南海電鉄多奈川線です。
企画部門では舞台となる路線を研究し活性化案を作り、3日間の最後に発表します。
思いつきや気づき、やりたい事がきっかけでも、議論・研究し磨きをかけることで、鉄道を救う活性化案になるかもしれません。

南海電鉄多奈川線。かつては淡路島航路への連絡鉄道としての役割を果たしていました。


(2)実際に鉄道・沿線を見る


「全国高校生地方鉄道交流会」は実際に鉄道の現場、そして沿線を訪れます。
今回は初日に南海電鉄の千代田工場を見学し、南海電鉄の裏側に迫ります。
2日目には舞台となる鉄道沿線を訪れ、調査研究や写真撮影を行います。
実際に現地を訪れたり、現地の方と話したからこそわかる気づきも貴重な財産になります。
この日は沿線地域を題材とした写真撮影も行い、「写真部門」ではその芸術性を競い、評価します。

大阪難波を起点に大阪・和歌山の通勤輸送、高野山への観光輸送、関西空港への空港輸送を担う南海電鉄。
岬町には釣りスポットが点在し、インスタ映えする光景も広がります。


(3)現地で発表、評価する


最終日となる3日目には現地で企画案のプレゼンテーションを行い、鉄道会社や自治体の方などが評価・表彰します。
鉄道研究部などの文化部は、運動部等と比べ評価を受ける機会が限られています。
「全国高校生地方鉄道交流会」には活性化案で鉄道や地方について考える事と合わせて、高校生の活動を正当に評価するという意義もあります。
高校生のうちに多くの人の前でプレゼンテーションをするという経験も、大学・社会人生活でも役立つのではないでしょうか。



3.参加方法

(弊社視点での紹介となります。詳しくは(一社)全国高校生地方鉄道交流会HPよりご確認ください。)

(1)応募資格

  • 高等学校在校生を主体としたメンバーで構成する団体であること。

  • 鉄道に関心があり、活性化企画を提案できること。

  • 鉄道研究部員の他、生徒会、郷土部、地域社会研究、有志チームでの参加も可能。

  • 大会は地元メディアに公開されることを了解していること。

  • 現地参加の場合は各校の教職員が引率すること。
    (中高一貫校等の場合、中学生も参加可能。ただし、同時に高校生が参加すること)

鉄道研究部、鉄道同好会でなくとも参加できます。
また、1校で複数チームを出すことも可能です。

(2)参加形態

  • オフライン参加(現地参加)

  • オンライン参加(Zoom等を利用)

※オフライン参加は日帰り、宿泊ありを選択できます。
※宿泊が伴う参加については募集型企画旅行契約が必要になりますので、エントリー後に提携旅行業者から改めてご案内致します。
※オフライン参加(現地参加)する学校は各校の教職員の引率が必要です。

(3)まずは仲間や先生に声をかけよう


興味を持っていただいた方はまず仲間や先生に話してみてください。
部活単位でなく有志でも参加可能です。
(1名でも参加可能。オンライン参加の場合は教職員の引率不要です)

また、お知り合いに鉄道や地域活動に興味がある中高生がいらっしゃる方は「全国高校生地方鉄道交流会」を是非ご紹介ください。


3年後の2025年には「大阪・関西万博」が開催されます。
色々なところから万博を盛り上げていきましょう!


詳細・お問い合わせは(一社)全国高校生地方鉄道交流会HPをご覧ください。
簡単なご質問でしたらスリージェイトラベルでもお答えできますので、このnoteやTwitterにお気軽にコメントしてください。


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