全国高校生地方鉄道交流会 in 岬町 その1
半年ぶりのnote更新になります。
この間旅行業登録の手続きを進め、6月30日に東京都より登録通知書を受領致しました。
弊社の登録番号は「東京都知事登録旅行業第2-8232号」
国内のパッケージツアー(募集型企画旅行)を主催できる第2種旅行業者です。
登録は全てのスタート地点。
これから皆様の趣味に、人生に彩りを与えられる旅行業者を目指し精進してまいります。
自社ツアーも発売しておりますので是非ホームページをチェックしてみてください。
さて、去る8月5日~7日にかけて「全国高校生地方鉄道交流会 in 岬町」が開催されました。
このイベント・活動は中高生が毎年テーマとなる地域を訪れ、鉄道を基軸とした地域活性化を研究・発表するものです。
「全国高校生地方鉄道交流会」については以前の記事で紹介しています。
今回は南海電鉄さん大阪府岬町さんのご協力の下、南海多奈川線を舞台に開催されました。
弊社は今年より協力企業として「全国高校生地方鉄道交流会」のお手伝いをさせていただいており、
代表が添乗員兼スタッフとして現地入りをいたしました。
今回はその模様をお伝え致します。
地元関西と関東から現地参加約60人、オンライン参加約30人の中高生が集まり、
初日である8月5日は南海電鉄千代田工場を見学しました。
千代田工場は1982年に天下茶屋工場が移転して稼働を開始した工場です。
入り口には天下茶屋工場時代の看板が出迎えてくれました。
千代田工場は南海・泉北高速全車の全般検査や更新工事を担う工場です。
平日にも関わらず、各班に工場のスタッフの方がついて案内をしてくださりました。
この日は最新型の8300系や12000系「サザンプレミアム」、1000系等が入場していました。
こちらは台車の点検を行うところ。
モーターを脱着するためのクレーンが上部についています。
南海電鉄には6000系や7100系など直流モーター車も多数在籍しています。
こちらは直流モーターの整備の様子。
鉄道車両の検査にはこうした緻密な工程も多数含まれていることがわかりますね。
イベントなどで使われる体験用の方向幕も見せていただきました。
表示されている「水軒駅」は2002年に廃止されており、今では見られない表示です。
(今の中高生は2004年~2010年生まれなので彼らの生まれる前に廃止されてるんですね)
今年の全国高校生地方鉄道交流会は初めての大手私鉄での開催でした。
大手私鉄やJRの工場は多くの車両を効率よく検査するための動線・設備が整っています。
車体から台車を外し、移動させるクレーンもその一つ。
今回は特別に階段を上がらせていただき上から1000系の空中移動を見学させていただきました。
千代田工場では車両の更新工事も行われており、南海本線で活躍する9000系の更新工事が行われていました。
9000系は1985年の登場から30年以上が経ち、車体及び下回りの更新工事が進められています。
更新工事に際しては南海電鉄社内だけでなく、お客様や専門家の意見も取り入れています。
特別に更新工事中の車内に入れていただきました。
骨組みだけになった車体を教材に、窓の仕組みや更新工事の内容などを説明してくださりました。
工場見学のあとは講演会。
松岡岬町副町長や岬町まちづくり交流館の根田さんによる岬町に関する説明や
写真部門の審査員でもある株式会社LEAM JAPANの水野社長による「美しい写真の撮り方」に関する講義が行われました。
最後に南海電鉄の安田管理区長が工場見学の補足や学生の皆様の質問に答えてくださりました。
鉄道ファンが知りたそうな車両の置き換えに関する質問もありましたが、その中でステンレスの純度に関する説明もあり、
初期のステンレス車両が今も全国各地で活躍している理由の1つが垣間見えたような気もします。
工場見学を通じて感じたのは、千代田工場の皆様の「鉄道の仕事を知ってほしい」という強い気持ちです。
安全で正確な鉄道輸送には車両の整備・点検をする検車・工場の方々、実際に列車を運行する乗務員や駅員の方々、輸送指令の方々、本社の方々等など…。様々な方が関わっています。
中高生のうちからこうした「現場」を見ることは彼らのキャリアデザインに必ず役立つことでしょう。
弊社も旅行業者として鉄道を支える皆様の事を「伝える」役割を、ツアーの企画・運営を通じて果たしていければと思います。
千代田工場の皆様のご尽力で、この日はとても充実した見学会となりました。
この記事でご紹介した千代田工場は10月29日(土)の「南海電車まつり」で一般公開されます。
https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/220930_1.pdf
詳しくは南海電鉄のプレスリリースを御覧ください。
2日目、3日目の様子は別記事でお知らせいたします。