マリノアがやってきた～マリノアとの暮らし「問題物件」～
Placid Dogです。
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2025年1月からフジテレビにて放映されているドラマ「問題物件」にマリノアが出演しているそうですね。
◆番組HP
SNSなどでも話題になっており、Web記事でもマリノアの紹介がされています。
Web記事などで紹介されているマリノアの内容は、犬種図鑑等に記載されているものが多く、実際のところ「どうなの？」と感じることもあるかもしれません。
マリノアと暮らし始めて2年近くになりますが、感じたことや大変なことなどを以下に綴ります。
述べること全てにおいて、私自身が暮らしている1頭に限るということをご承知おきください。
◆家庭犬として向いているか？
現在、マリノアを家庭犬として迎えていらっしゃる飼い主様もいるかと思いますが、何かしらの競技や訓練をせずに単に家庭犬として暮らす場合は生活環境によっては問題ないと思いますし、また不向きだとも思います。
理由は、マリノアは運動欲求が高いこと、五感が敏感であること、警戒心が強いことがあります。
視界が開けていない住宅街では、曲り角の先から漂ってくる匂いに反応し、数ブロック先に車が通るだけで鋭く反応します。
また1㎞先から聞こえてくる踏切の音を盛んに気にし、前後の十字路を常に気にしながら歩きます。
そのため散歩中は常に周囲に気を配ることができ、状況に応じた対応ができることが望まれます。
アジリティーフィールド程度の庭（30ｍ×30ｍ位）があるとか、歩いて数分で走らせられる場所がある、週に数回は車で運動させに行くことができる、といった飼い主さんであればイケると思います。
牧羊犬ですので動く動物を追いかける習性が強いですし、咬合力もあります。また大型犬らしく3歳くらいまでは大変です。
散歩は1回1～2時間ほどを1日2回を原則にしていますが、散歩はいくらあるいても運動としては足りません。走る運動が必要で、週に数回はボール投げやランニングなどを行います。
また頭を使うこと飼い主と一緒に何かをやることが大好きなので、服従訓練やディスク、アジリティーなどはとても喜びます。
◆暮らしやすさ
ジャーマンシェパードと同様に飼い主には良く従います。言い換えると指示がなければ、落ち着きがありません。
ジャーマンシェパードから「落ち着き」を取り除き、テリアの「常に活発」を加えた、そんなイメージです。
パソコンに向かっていると、足元で「伏せた」アピールをしてくるのでこちらも落ち着きません。
運動さえしっかり行えれば暮らしづらくはないと思いますが、以前暮らしていたジャーマンシェパードの2倍ほどの大変さを感じています。
1日2回の散歩に行くのが精いっぱい、という場合はやめたほうがいいかもしれません。
訓練競技やドッグスポーツ、ランニングや登山など強度高めの運動をさせられない家庭には向いていないと思います。
◆しつけのしやすさ、訓練性能
抜群です。
何でもすぐに覚えます。
「何でも」すぐに覚えるので、飼い主が気づかないところで問題行動になるかもしれません。
うちのマリノアは食餌の要求吠えが、いつの間にか10パターンくらいありました。
食餌を与える際、要求吠えをするようになったら別のパターンを取りいれ、要求吠えをしないようにしていましたが過去の要求吠えは全て強化履歴になっていて、過去のパターンで準備するとしっかり吠えるんですね。
全て消去で吠えを無くしましたが、各パターンの要求吠えが消去される際に消去バースト（消去される直前にその行動が酷くなる）が起こるので、とってもうるさかったです（×10パターン）。
スワレやフセなどの基本的な服従訓練はすぐにできるようになります。
家庭犬訓練試験の中等科程度の内容であれば、数日あればできるようになりますし、経験豊富な飼い主さんであれば半日程度で教えられると思います。
しつけや訓練を行う場合は、正の強化を中心することでどんどん覚えます。
望ましくない行動については、消去や負の弱化で対応するほうがよいでしょう。
「これだけは絶対やっちゃダメ」というものにのみ叱る（正の弱化）ようにし、叱った行動については「こうすれば良い」を必ず正の強化で教えます。
が、叱りには弱いので叱るより消去や負の弱化、または犬のボディランゲージを使って教えるほうがよいでしょう。
マリノアを迎える場合は、訓練競技やドッグスポーツをさせる前提で考えたほうがよいと思います。
◆おすすめ度
訓練競技やドッグスポーツをやるために迎えるのであればおすすめです。
目的がなく家庭犬としてだけ迎えたいのであればおすすめしません。
今までジャーマンシェパード、ジャックラッセルテリア、イングリッシュコッカースパニエル、マリノアと暮らしてきましたが、マリノアが群を抜いて大変です（笑）
家庭犬として迎えるのであればジャーマンシェパードの方がおすすめできます。
◆まとめ
・マリノアと暮らすには運動させることは必須
・しつけや訓練はすぐに覚える。訓練性能抜群
・訓練競技やドッグスポーツをやるために迎えるのならおすすめ
・逆に散歩だけの家庭犬として迎える場合は十分な検討が必要（おすすめしません）
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