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社会学~空き家問題その3 都会の空き家~【死ぬまでにしたい20の趣味】

前回の「空き家問題その2 地方には農地付き空き家がある」では、農山村地域の空き家についてご紹介しました。
農山村地の空き家は農地付きの物件も多いことから、農山村地の空き家を購入すればあこがれのスローライフを楽しむことも夢ではありません。

一方で東京や大阪のような都会の空き家は、車を所有せずに生活することも可能ですし、数も多いので不動産サイトや空き家バンクなどで複数の物件を比較してみることもできます。購入することになる物件が多いのですが賃貸物件も多く、目的に応じて予算や利便性を考慮して選択できる物件もあることでしょう。

一戸建てならでは魅力もありますのでご検討されてみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただくことで、都会の空き家を利用して新しい人生を考える手がかりがみつかることでしょう。

都会の空き家数


平成30年住宅・土地統計調査の結果、空き家数は848万9千戸と過去最多となり、全国の住宅の13.6%を占めていることが分かりました。

平成 30 年住宅・土地統計調査https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

大都会やその郊外も含めて空き家の多い都道府県は以下です。

  1. 東京都86.6万戸

  2. 大阪府73万戸

  3. 神奈川県50.4万戸

  4. 愛知県41.3万戸

  5. 千葉県39.5万戸

  6. 兵庫県37.2万戸

  7. 埼玉県36.2万戸

  8. 福岡県34.2万戸

古くから栄え歴史ある場所でもある京都府は人口も多い地域ですが、
空き家数は17.9万戸と千葉県や埼玉県よりも少ない結果となっています。

◆一戸建ての魅力


部屋数が多い

マンションでは2LDKや3LDKが主流となっていますが、一戸建てでは3LDKにサービスルームとして小さめの部屋がついていたり、4LDKや5LDKもあったりと部屋数の多さが魅力のひとつとなっています。
社員寮やシェアハウスとして利用すれば、マンションやアパートより費用が抑えられることが多くなるでしょう。

2階建てが多い

都会の中古一戸建てでは2階建ての物件が多いのも特徴です。
SOHOやサテライトオフィスとして利用するのであれば、1階と2階を業務別に分けて使うことで各々の仕事に集中できる環境が作り出せるかもしれません。

荷物の持ち込みや持ち出しが楽

マンションやアパートにはない魅力のひとつとして、荷物の搬入搬出が楽な点があります。
立地によっては当てはまらないケースもありますが、多くは玄関付近に段差が少なく通りから玄関までが数メートルということも多く、荷物の出し入れについてはマンションなどよりもかなり楽にできます。
スタジオとして利用するのであれば、機材の搬入と搬出がスムースに行えることでしょう。


◆都会の空き家の問題点


都会は人口密度が高く住宅も密集しているため、空き家を放置すると問題が発生することもあります。
代表的な問題は以下の通りです。

  • 家屋倒壊に隣近所が巻き込まれる危険性

  • ゴミを捨てる人が出てくる

  • 見知らぬ人が居つくといったようなことから治安悪化につながりかねない

  • 雑草や木々の繁茂によって害虫が発生しやすくなる。


◆考えられる利用例


空き家となっている一戸建ては放置し続けていると悪い面ばかりが目立ってしまうので、個人法人または自治体も含めて積極的に利用を検討していきたいところです。
そこで以下のような利用方法はいかがでしょうか。

リモートワーク用の仕事場として利用する

出典:空き家なう

リモートワークが普及し自宅の一室で仕事をする人も増えていますが、「オンとオフの切り替えが難しい」と感じているのではないでしょうか。
そこでオフィスとして空き家を利用してみるのもいいかもしれません。

または空き家を一軒購入してコワーキングスペースとして貸し出すことで家賃収入を得ることができるかもしれませんね。


シェアハウスとして利用する

出典:PR TIMES

シェアハウスとして利用している事例もあります。
リフォームが必要である場合は賃料で回収できるかなどビジネスとして運営する面が強くなりますので、事業計画を立てるなどして少しでも成功する確率をあげたいところです。


植物工場として利用する

出典:Living Farm

まだまだ一般的ではないかもしれませんが、空き家を利用した小規模な植物工場というのも存在します。
ご自宅の近くに利用できる空き家があれば、副業として植物工場をはじめてみるのもアリかもしれません。

SOHOやサテライトオフィスとして利用する

出典:SOHO向け賃貸一戸建て(アットホーム)

https://www.athome.co.jp/chintai/kodate/theme/soho/tokyo/list/

企業のサテライトオフィスや、フリーランスの仕事場として利用するケースもあります。
また少人数でのスタートアップ企業であればオフィスとして使うのもアリでしょう。

住宅街の一戸建てを利用したオフィスから世の中を変えるプロダクトが生まれてくるかもしれないなんて、想像するだけでもワクワクしますね。

自治体が所有し地域コミュニティーの場として利用してもらう

自治体が空き家を買い上げ、地域のコミュニティーを形成する場として運営してもらう形が理想的かもしれません。

廃校となった学校を住民がさまざまな活動に利用しているケースもありますが、古い学校などは耐震基準などの問題から再利用できないといったケースもあります。
そこで空き家を自治体が所有し住民に利用してもらうという案はいかがでしょう。
都会では数千・数万といった空き家が存在しますので、全てを自治体に任せるというのは無理かもしれませんが、公共の場として住民に貸し出すというのは可能性があるかもしれません。


また視点は異なりますが、国土交通省が中古住宅の流通促進策として「安心R住宅」という施策を打ち出しています。


◆空き家を利用する際の注意点


サテライトオフィスで利用する場合などビジネスで利用する場合、運営や管理を利用者が行う必要がありますので、自宅同様の注意が必要となってきます。

主な注意点は以下です。

  • 戸締り

  • 火の元

  • 騒音

  • 自治体のルールにしたがったゴミの処理

その他にも所有者と入居者との契約など、空き家を購入したり賃貸する際に注意すべきこともあります。

◆空き家を売買/賃貸するときの課題


空き家を利用する際、そのまま入居できる状態であれば問題は少ないのですが、空き家は1年以上人が住んでいない家のことですので、主に以下の点が課題となりそうです。

  • リフォームが必要か否か

  • 換気や空調は問題ないか

  • トイレなどの水回りに問題はないか

これらを解決する費用負担がネックとなり放置されたままの空き家も多いでしょう。
IターンやUターンのように補助金などのサポートを自治体が受け持ってくれると空き家問題の解決に兆しが見えるかもしれません。

出典:空家活用の匠

◆空き家を探す方法

空き家を探すには以下の方法があります。

  • 空き家バンク(件数は少ない)

出典:アットホーム空き家バンク

出典:LIFULL HOME'S 空き家バンク

https://www.homes.co.jp/akiyabank/

  • 不動産情報のサイト(中古一戸建てで探すと掲載されています)

上記はインターネットを活用して探す方法になりますが、地域の不動産業者に聞いてみるのもよい方法でしょう。


◆まとめ

今回のまとめです。

都会の空き家数

東京や大阪など大都市には数十万の空き家存在しています。

  • 東京都86.6万戸

  • 大阪府73万戸

  • 神奈川県50.4万戸

  • 愛知県41.3万戸

  • 千葉県39.5万戸

  • 兵庫県37.2万戸

  • 埼玉県36.2万戸

  • 福岡県34.2万戸

一戸建ての魅力として以下があります。

  • 部屋数が多い

  • 2階建ての物件が多い

  • 荷物の持ち込みや持ち出しが楽

都会の空き家の問題点として以下あります。

  • 家屋倒壊に隣近所が巻き込まれる危険性

  • ゴミを捨てる人が出てくる

  • 見知らぬ人が居つくといったようなことから治安悪化につながりかねない

  • 雑草や木々の繁茂によって害虫が発生しやすくなる。

考えられる利用例

  • リモートワーク用の仕事場として利用する

  • シェアハウスとして利用する

  • 植物工場として利用する

  • SOHOやアトリエとして利用する

  • 自治体が所有し地域コミュニティーの場として利用してもらう

空き家を利用する際の注意点

  • 戸締り

  • 火の元

  • 騒音

  • 自治体のルールにしたがったゴミの処理

空き家を売買 / 賃貸するときの課題

  • リフォームが必要か否か

  • 換気や空調は問題ないか

  • トイレなどの水回りに問題はないか

空き家を探す方法

  • 空き家バンク(件数は少ない)

  • 不動産情報のサイト(中古一戸建てで探すと掲載されています)

いかがでしたでしょうか。
住まない住宅は売却できることが最も良い方法かもしれませんが、簡単に売却できるとは限りません。
今回の内容を参考に、少しでも空き家の利用が進むことを願っています。

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