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助産院での健診 | 病院との違い〜優しくて温かい時間〜


 さあいよいよはじまる助産院での健診…
前回初めてお会いした時はそんなふうに思わなかったけれど、やっぱりあれかな、産むとなったら
厳しい指導が入ることもあるのかしら…と一抹の不安を抱えながら向かう。


(何食べたの?何時に寝て起きたの?運動はした?…とか聞かれちゃうのかな…)

……でもね、
そんなこと、健診でお世話になった3ヶ月の間、
一度も聞かれなかったし
いわゆる指導的なことは一度も言われませんでした。
 もちろん、もっとこうしたらいいかも?的なことはあったかもしれないけれど…

 そもそも、
妊娠は確かに特別なことだけれど、
妊娠中に必要なこと、って実は当たり前のこと。


 旬のものを美味しくいただく。
 よく寝る。
 適度な運動。
 あとは、少しのご褒美。

 とにかく、元気にご機嫌に過ごす。
 そのために、できることをする。

 と、わたしは思っています。

 それが自然にできていたのかな、
 もしかしたら。

 旬のものを適切に調理して、いただくことは
祖母と母が教えてくれてきたし、
 夜の眠りの質はあまり良い方とは言えなかったけれど、昼寝でうまく補えていたと思うし
(産休入る前も、お昼休み、お昼ご飯食べたらデスクで40分くらい寝ていました。笑)
 いわゆるマタニティヨガ‼︎ピラティス‼︎
とかはしていなかったけれど
(もともと運動=ランニングな人なので
夜、歩いていました。)
毎日、上の子たちを追いかけ回しながら
それなりに自然に運動らしきことはしていました。😂
真夏の出産だったから、臨月入ってからも
土日は川や琵琶湖にいって
子どもたちと泳いでいました。
(これは本当によかったのか?疑問ではありますが…笑)
 少しのご褒美、、は少しではなかったかも。
自分へのご褒美はたくさんした‼︎笑

 とにかく、元気にご機嫌に、過ごしました‼︎
子どもたちが病気で寝込んだこともあって
看病で辛い時期はあったけれど、
おおむねずっと、元気な妊婦さんでした✨

 では健診でなにをしていたかというと…
(ここからは決して病院が間違っているとか
 否定したいわけではありません。)

 簡単に言葉として記載すれば
問診、尿検査、体重測定、むくみ確認、
心音確認…
病院と同じかもしれないけれど
内容がまっったく違います。

 まず、カウンセリングがメイン。
だいたい健診自体は1時間くらい、そのうちの30〜40分くらい、お話しを聞いてもらう。

  最近なにがあった?
  私の体、赤ちゃんのことはもちろん、
  家族のこと。
  仕事のこと。
  不安なことはない?

 話したいことをなんでも話せる、
聞いてもらえる、この安心感。
病院で30分もこんなこと話せない。
次の人の順番がある。
そうでなくても毎回待たされる産科。
なんか健診行くといつも焦ってた。笑
で、あぁ、あれ聞き忘れた、
あ、あれも、これも…といつも思いながら終わる健診でした。
 まぁまず、時間があったとしても、
話せる関係性にならないんだけどね。
だって診察室に入ったらすぐにベッドにどうぞ、で
ジェル塗り塗り。エコー確認…の流れが出来上がっている。
今思えば、すごく機械的だったなぁと思う。

 助産院では、一人一人に寄り添う
ことをメインにしておられるから
予約の時間もゆとりをもって受けてくださっているはずで。
 だから助産院と同じことを病院に求めることはできないのかもしれないけれど…

 そして、赤ちゃんと私の体への接し方
で顕著に差が出ていました。

 基本的に、機械を使っての心音の確認と、
手でお腹を触って赤ちゃんを感じて
その様子を教えてもらうのですが、

 私にまずきちんと、お腹触るね〜と
声かけをして、次は赤ちゃんにご挨拶。
 もうこれに、びっくり…🥲🥲🥲

 それまで病院で10人以上の医師にお腹を触ってもらったけれど、だれひとり、触る前に声をかけてくれた方はいなかったし、お腹に向かってというか赤ちゃんに向けて話しかけてくれた方はいなかったことに気がつく。
(エコーみながら、元気だね〜とかはあったけれど。)
 それが普通、だと思っていたけれど、
よくよく考えてみて。
人の体の一部、それも肌に直接触れるのに
声かけないっておかしいよね。
 医師や助産師であれば
妊婦さんの身体は、何の断りもなく、声掛けもなく触っていいのか?そんなわけないよなあ……
そして赤ちゃんも、お腹の中でちゃんと、生きてる。

 声の掛け方はその時によって様々だけれど、
赤ちゃんはお腹の中にいるから目では見えていないのに、見えているかのように
ちゃんと目と耳を傾けながら
優しく話しかけて、丁寧にお腹を触ってくれる…
すごく心地いい。
 赤ちゃんもそれがわかるのか、嬉しそうに
ぽんっとお腹を蹴って反応してくれることが
助産院での健診では、何度も何度もありました。

 まず、人として、女性として、尊厳を守り
大切にしてくれた。
 そしてじっくり話を聞く。
湧いては消える不安をその都度聞いて一緒に考えてもらえる。もちろん話したくないことは話さなくていい。

"話せる安心感がある、
 同時に、話さなくていい信頼感もある。"
 それが、助産院での健診でした。

 指導、じゃなくて不安や喜びを分かち合って
一緒に考えて、妊娠期を心地よく過ごすための
"ヒント"をくれる。
 正解は誰にもわからないからね。

 それから、助産師さんが発してくれる言葉も
いつも安心と信頼がありました。
 3人目は、途中まで赤ちゃんが横を向いていて
(いわゆる横位)
このままでは助産院では産めないよ
次の健診で横向いてたら病院ね。
と医師から割と強めに笑言われていました。
 そのときも、健診の日でなくても
時間をとっていただいて話を聞いてくれて
"大丈夫、大丈夫。お腹に話しかけてあげて。
お姉ちゃんたちに話してもらうのがいいよ"
と言われて、毎日上のお姉ちゃんに話しかけてもらっていました。
でも、お姉ちゃんに、こう言って‼︎とは
言わずにいたんだけれど、4歳の長女は自然に

"はーちゃーん(胎児ネーム)
 頭下にしてないと、出てくる時はーちゃんも、ママもしんどいんだって!だから下向こうね〜☺️"

と声かけしてくれていました。
妊娠、出産の絵本を読んで
お勉強してたのもあるだろうけど、
助産院での健診もついてきてくれていたし、
そういうのもみて、たぶん本能的に伝えてくれていたと思います。

 それでも不安な時は、助産師さんに電話して 
不安を聞いてもらって。
"大丈夫、大丈夫。声かけ続けてね〜"
と。

 そして2週間後ちゃんと下を向いてくれていた
赤ちゃん。

 すごいなあ…
本当にちゃんとお腹の中で
聞いてくれていたんだと思います。
伝わってたんやなぁ。
 だってなによりも
同じところから生まれてきた先輩が
教えてくれたし、みーんなが見守ってくれたもんね☺️

 同じ助産師さんだから、
継続して関わってくれて経過を知ってくれているから
本当に私や家族のことを想って発してくれた言葉だから
安心と信頼がある。
病院では築けなかった関係性かな、と思っています。

 もちろん病院でも素敵な先生に出会えたことはあります。

 2人目長男妊娠中、7ヶ月の頃しかもクリスマスの夜
突然の脂汗と腹痛、嘔吐に見舞われ、夜だったけれど、緊急で病院へ。 
 その時の病院の先生は

"妊娠は病気ではないけれど、いつ何が起きるか僕らでもわからないことが多い中で、妊婦さんが不安になるのは当然のこと、結果なんともなくても、少しでも不安なことがあれば相談してください、来てくれたらいいから"と😭

ドラマのコウノドリ先生みたいな方も
いらっしゃいました☺️
どんな医師も助産師さんもきっと、目の前の妊婦さんにはしっかり心と目を向けてくださっているはず。ただ、その場限りのことが多いのが現実だと思います。
 そこが、大きな違い。

 妊娠中〜お産、産後までの継続した関係性を
育めることがこの上ない安心と信頼に繋がるのです。
 それが助産院での健診です☺️
 もちろん、助産師さんとの相性もあると思います。私の感じたことが全てではありません。
 でも、大事にしたいこと、大事にしてほしいこと、が近かったから心地よかったのだと思います。

次はお産編…
いやその前に 今のわたしPart2かな…🌸

3hmama.

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