私の思う助産院とは | 助産院は決してハードルの高い場所ではない
まずはじめに。
助産院がなぜ、ハードル高く見られているのか…
その理由は
"なんとなく"
"意識高そうな人しか無理そう…"
が大半だと思います。
私もそのひとりでしたよ😊
さらにいうと、
7年前、長女妊娠中
ちょうどコウノドリというドラマのファーストシーズンが放映されていて…
その影響も大きかった…‼︎少なくとも私は…
助産院での出産をテーマにした第7話。
南沢奈央さん演じる
どうしても助産院で産みたい‼︎
というとっても真面目な妊婦さんが主役の回。
毎日、食べたもの、睡眠時間、運動の時間を記録して、助産師さんに共有。
バースプランもしっかり練られていた♡
でも、いざお産が始まると、お産が進まず、
病院へ搬送されて帝王切開に…
と言うお話し。
病院に着いてからもベッドの上で必死に
"病院なんかで産みたくない、お腹を痛めて産むから子どもは可愛いんでしょ!!!"と
必死に訴える南沢奈央さんがとても印象的でした。
でも、これは、助産院で産めなかったと言う話ではなくて、産み方やどこで産むかが大事なのではない、帝王切開も、病院でのお産も、
どんなお産も、命懸けで尊いこと、
そこに差なんてないこと、を
テーマにしたもの。
"帝王切開も立派なお産です。"
コウノドリ先生の言葉がとても優しく、強く
響きました。
(当時長女が、へその緒何回か巻いてるかも?もしかしたら帝王切開になるかも。とちょうど医師から言われていた時期でもあったので…)
ただ一方で…
色んな事情があって原因がこれといったものはないのかもしれないけれど、
こんなに努力しても努力しても助産院で産むことができないこともあるの…?ハードル高くない?!と捉えられてしまう回でもあったと私は思うし、当時そう思って、私にはここまでできないよぅ…
なんて思っていました。(憧れはあったけれど。)
でもね、違いましたよ、助産院。実際は☺️
助産院での健診の様子は次回にするとして…🌸
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ここからは、
私の思う、私が見てきた助産院とは…
助産院は、文字通り
"お産を助けるところ"が通説なのかもしれません。
でも私の知っている助産院は
決して、"助産院でお産をする人"だけに
手を差し伸べるところ、ではないのです。
もちろんメインは、
助産院で出産する予定の方に妊娠中から伴走すること、
そして産後も含めての"継続ケア"
なんだろうけど…
病院で産む方も、
妊婦健診を受けることができます。
母乳外来も利用できます。
産後ケアで利用することもできます。
健診については、
病院で産む方も、医師の了承を得れば、受けることができます。
妊婦健診受診券も使えます。
次回、妊婦健診について詳しく書きますが
妊娠中一度でもいいから
あの温かい、優しい、妊婦健診受けてほしいなあ…
母乳外来はもちろん病院でも受けられますが
時間がタイトだったりで満足なケアを受けられないことも💦
また、数回トラブルを繰り返す人であれば、
同じ人に継続してケアをしてもらうことも、とても大事なことのような気がしています。
産後ケアに関してはここ数年でぐんと
知名度が上がりましたね。
自治体の助成も充実してきて利用しやすくなりました。
お産がゴールではない、産んですぐからはじまる授乳、病院では受けられない丁寧な母乳ケアも
魅力の一つだと思いますし、産後すぐからだいたい半年から1年までの間、半日から1日利用できる産後ケア。
赤ちゃんとの生活は、決して幸せなことばかりではない、辛いこともあります。
少し休みたいな、というときに利用できる場所があることを妊娠中から知っておくだけでも、
産後のお守りになります♡♡
実際に昨年と今年、
私のお産や産後ケアの話を聞いて、
産むのは病院だけれど、産後ケアは助産院を利用してくれた方が何人もいてくれて
とても嬉しく思っています☺️
上記のように
助産院は、決して助産院や自宅で産む人、
だけが助けを求めに行く場ではないのです。
(もちろん人手の関係等で、限定的にされているところもあるかもしれませんが。)
それから、少なくとも私がお世話になっている助産院では、妊娠やお産の経験の有無関係なく、
施設を利用できる機会をたくさん設けてくださっています。
助産師さんと気軽にお話しできる会
暮らしのことや食事にまつわる手仕事の会
ヨガやベビーマッサージ
他にも
アロママッサージを受けられたり
お灸の講座を受けられたり
子育て講座を受講できたり…
妊産婦さんに限った居場所ではなく
地域の寄り場としての居場所の提供もしてくださっています。
院長先生のお人柄がよくよく反映されている
本当に素敵な居場所だと思います☺️🌸
ちなみに京都では、お産ができる助産院がいくつかありますが、中にはお産はやめられているけれど、講座や地域の寄り場の提供を続けられている助産院もあります。
また、京都では、
定期的に"お産を語る会"というものが開催されていて、(主催は助産師さんや、ベビマの講師さん)
お産の話をしたい人、お産の話を聴きたい人が
集える場所として毎回多くの方が参加されています。
妊娠中やお産時、産後のことって、必ずしも幸せな思い出ばかりではない。産後長いこと、トラウマとして抱えている方もたくさんいらっしゃる。そしてそれを、誰にも話せず、自分の中だけでずっと悶々と持ち続けている方も…
誰かに聞いてほしくても
パートナーであっても、仲良い友人でも、話せない。
いや近い存在だからこそ話せなかったり…
そんな想いを話せる場、聴ける場となっているそうです。(私も来月初参加予定☺️)
このように京都は、
気軽に助産師さんと出会える場、
妊娠や出産のことを語れる場が
たくさんあり、恵まれているな、
という印象です☺️🩷
私の地元は福岡で、福岡にもいくつか助産院がありますが、このように、妊産婦さん以外が気軽に行けるような助産院は残念ながらないそうです。
小さな都市では、
そもそも助産院がない地域も…🥲
ですが、他にも、各自治体には行政お抱えの助産師さんがいらっしゃるし(産後の新生児訪問できてくださいますよね)、
各都道府県には、助産師会というものがあるので
そちらで調べれば助産院としてはないけれど、か地域の開業助産師さんにアクセスできるのです。今は良し悪しはあれど、SNSでも繋がることもできますしね。
特に今なにか不安を抱えている妊婦さん、
産後何年も経っているけれど、
聴いてほしいことがある方、
ぜひ、安心して話ができる助産師さんに
出会ってほしいな、と切に思います🌸
最後に。
妊娠、出産の経験の有無に関わらず
女性のあらゆるライフステージにおいて
安心して話ができる、聴くことができる
なにか人生のヒントになるものや
出会いを見つけることができる場所が
私が思う、助産院という場所です☺️
そして、このような場所があることを
男性にも知っていてほしいと思います。
次回は、助産院での妊婦健診についてです♡
3hmama.