無謀なチャレンジ 自力でバイクのマフラー交換
右を見てもバイク、左を見てもバイク、休みの日に山にでも行こうものなら今のご時世、バイクで溢れかえっています。
昔のバイクは新聞配達のおっちゃんか、暴走族のアンちゃんの代名詞でしたが、今ではろうじゃくだんじょ問わず様々なタイプ、排気量のバイクをころがすお方が至るところにお見えです。
YouTube様のお告げによりますと、高島礼子、財前直見、松雪泰子各女史も、大型バイクに跨がってブイブイいわせておられるとのことです。
自称安物買いの銭失い棺桶片足の私、狼少年源も片岡義男の小説を気取って、最近暇を見つけては愛車で野山を駆け回っているのですが、情報過多の今のご時世、バイクのカスタムパーツの紹介の罠が様々なインターネット上に巧妙に張り巡らされております。
騙されぬつもりではいたのですが生来の軽薄さが災いして、当然のごとくその策略にまんまとはまり、この度中古でスクリーミンイーグルというハーレー社外品のマフラーを手に入れました。
買ったからには、ゴールデンウィークの少ない休みを利用して1~2万の工賃をケチってマフラー自力交換の強行に踏み切ったわけです。
勿論購入の仲介をしていただいたバイクショップの見目麗しい奥方様に、マフラー交換の事前レクチャーを受けチャレンジを開始したのですが、この無謀ともいえる行為には数々の落とし穴が待ち受けておりました。
日本とアメリカとでは使われるボルトやナットの大きさが微妙に違い、日本ではミリ、アメリカはインチであること位の知識は持っていましたが、まずぞのサイズに適合する治工具が手元にない、日本では業界用語で、インチネジと呼ばれるボルト類を使用するのはガス業界など一部のみだと聞いた記憶を思いだした程度です。
ソケットレンチ
エクステンションバー自在型(首がフリフリします)
早速地元東海地方で縄張りを張るKhamaホームセンターを訪れソケットレンチセットを見つけ出したまでは良かったんですが、奥深い所に取り付けられたボルトを外すために用いるエクステンションバーというのが廻りに
見当たりませんでした。
そこで、ふと目に飛び込んだイケメンの店員君を呼び止め、エクステンションバーの在りかをお尋ねすると、
「当店ではそのような商品はお取り扱いがございません」
と無下に一蹴されました。
もともと猜疑心の強い私、
「そんなはずねーだろう」と隣の列の陳列棚に目を向けると約5種類程のエクステンションバーが、肩を並べておいでおいでをしているではありませんか?
件のイケメン君、変なジジイいに捕まって面倒臭かったのか、そもそもの商品知識が乏しかったのか、久々に少なからぬ憤りを感じつつ購入に踏み切り、家に帰って仕切り直しでマフラー交換に着手いたしました。
ところがスットコどっこい既設のマフラーが、親の仇のように堅牢に取り付けられていたため、前期高齢者の私がいくらこじこじしてもびくともしません。
約一時間近い格闘の末に思い余ってバイクショップのお姉さまに電話を掛けると
「ひたすらこじこじし続けるしか手立てがないのよ」とのご返事
20分こじこじしては10分のインターバルをはさみ その何度目か、やっとの思いでマフラーの取り外しに成功いたしました。
何か久しぶりに爽やかな気分に浸りながらマフラー交換を完了させ、期待に胸を膨らませながらエンジンをかけたまでは良かったんです。
良かったんですが次の瞬間、想像以上の爆音に思わず目がテンになりました。
完成写真 夕方になってしまいました
外したマフラーの残骸 車検用に保管
これで今後は早朝からのバイクでの出発、深夜の帰還は御法度と相成ったわけです。