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私ハッキリ言ってしまえば判官贔屓です

はんがんびいき、正式にはほうがんびいきと読むらしいです。

はっきりいって私、小さい頃から変わってました。
夕日のガンマンは、クリント・イーストウッドよりも敵役のリーバン・クリーフがスキ!だったし、本家の西部劇もジョン・ウェインやゲーリー・クーパーよりリチャード・ウィドマークやリー・マーヴィンが好みでした。

皆さんのお父さんかお母さんにお話ししてみてください。「コイツ変なやつだなあ」きっとこう言われるでしょう。
古すぎますかね? でしょうね、でもなんとなく語りたいんです。語らせてくださいな

燻した銀色に輝くバイプレーヤー達の思い出を。

ところで皆さん、クリント・イーストウッドやジュリアーノ・ジェンマ、フランコ・ネロの出演したマカロニウェスタン、なぜマカロニと呼ばれるかご存じですか?

私たちの世代には当たり前のことなんですが、ウェスタンとは名ばかりで実はこれらの映画は皆立派なイタリアンなんです。

セルジオ・レオーネ監督に代表されるマカロニウェスタン、夕日のガンマン、荒野の1ドル銀貨なんぞは皆MADE IN ITALYなわけで、撮られた場所もイタリアです。

よくもまあ、あんなウエスタンだけに騙し討ちみたいな映画を作ったものだとつくづく思います。あとついでに言うならジャン・マリア・ボロンテやフェルナンド・サンチョなんぞというどっから見てもメキシカンにしかみえないオッサンをキャスティングできたもんだと感心します。(お二人のお生まれは共にヨーロッパらしいですが)

ちなみにこのセルジオ・レオーネ、立川志らく師匠やタランティーノもお好きだとお話しされる「ワンス・ア・ポンナ・タイム・イン・アメリカ」の監督でもございます。

ワンスはデニーロとジェームス・ウッズが主演の、禁酒法時代のアメリカを描いたギャング映画なんですけどね、いい映画なんですよ、10回ぐらい見ましたかね。内容は忘れましたけど。
あっ!一つ思い出しましたデニーロの役名が確かヌードルっていったはずです、ファーストネームはカップじゃあないですよ。

ヒロイン役のエリザベス・マクガバンもさほど美人じゃあないけれど味のあるいい役者さんでした。

音楽もつい最近お亡くなりになられたエンニオ・モリコーネさんがお作りになられ、テーマミュージックは日本の色々なテレビ番組でも使われてきたのでお聞きになれば「ああ、これか~」とご理解頂けることでしょう。

話は変わりますがリーバン・クリーフ渋いおっちゃんです。言い換えれば漫画ゲゲゲの鬼太郎に登場したねずみ男を実物にしたような顔立ちなんですが、今は亡き大滝秀二を少し若返らせたといった方が分かりやすいのかも知れませんね。

そしてリチァード・ウイドマーク、不敵な面構えをした強面のじいさんです。昔佐藤允という俳優さんがおられました。70代ぐらいのお知り合いのかたにお聞きになれば佐藤允か~懐かしいな~といっていただけることでしょう。
この佐藤允.和製リチャードウィドマークと呼ばれておりました。本当に、言い得えて妙というやつです。
しかし前にも述べたように、ここまで行ってなんなんですが、映画の内容はほとんど記憶にございません、ハイ!

最後にリー・マーヴィンについて少し書かせていただきます。リー・マヴィン、昔、ジョン・フォード一家という言い方がされていました。稀代の名監督ジョン・フォード、駅馬車、怒りの葡萄というタイトルを一度は耳にしたことがありませんか?西部劇を語る上で彼なしにはあり得ません。リー・マヴィン、ジョン・ウエインの弟分的な存在だったよう記憶します。洋の東西を問わず映画関係に身を置く人間はよくこの○○一家という言い回しを使いました。自分的には日本でいえば大林宣彦一家と言ったところでしょうか?

このリ・ーマーヴィン実は世界のミ・フ・ネとも共演しているんです。その映画のタイトルは「太平洋の地獄」ジョン・ブアマンという監督の作品なんですが、監督を選んだのも三船俊郎だとWikipediaさんが申しておみえでした。そんなアカデミー主演男優賞を受賞した経験もあるリー・マーヴィンを前に堂々の主演を張ったのが、我らが三船敏郎です。

三船敏郎は、黒沢作品の常連というイメージが強い俳優さんですが、日本を代表する国際俳優の第一人者です。三船の前には映画「遠すぎた橋」に出演した早川雪舟という役者さんも日本人俳優として名を成したんですが彼はあくまでもハリウッドデビューの役者さんであって日本映画に出演し出したのはずっと後からです。

三船敏郎は、その他にも「レッド・サン」「トラ・トラ・トラ」「1941」などに出演し、叶わなかったのですがかの有名なスターウォーズからもオファーがかかったと聞いております。

レッドサン赤い太陽、欧米人は太陽の色を表すのに黄色をイメージすることから、赤い太陽=日本人そんな発想で付けられたタイトルらしいです。共演はマンダムのコマーシャルでおなじみのチャールズ・ブロンソン(狼たちの午後や大脱走にも出演しています)そしてもう一人が「太陽がいっぱい」のアラン・ドロン、今は無きレナウンのダーバンのコマーシャルにも出演しておりました。

いやはやなんとも、思い出すままに書いておりまして何か話がまどろっこしくなっておりますが、自分が言いたいのはただ、実は私小学校の低学年の頃、このレッドサンを映画封切りの劇場公開で、リアルタイムで見ているのですが押しも押されぬ二大スターを前に、三船敏郎は、完全にその二人を食っていたということです。

外国映画に出演した日本の役者は結構います、渡辺謙然り真田広之然り、昔でいえば高倉健(ザ・ヤクザ、ブラック・レイン)丹波哲郎(007)や、仲代達矢、石原裕次郎(素晴らしきヒコーキ野郎)もでておりましたが、みな一様にハリウッドに進出すると借りてきた猫の様に本場の雰囲気に気おされて実力を十分発揮できないで終わった感が拭えないです。

しかし、三船敏郎は違います。いや確実に違いました。どんな大物俳優を前にしても決して気後れすることなく堂々の演技でした。存在感が違いました。あのジョン・ベルーシ(サタデーナイトライブ、ブルースブラザーズetc)とも1941で共演しております。

結局最後は三船敏郎は、凄いということに話が終始してしまいました。はっきり言ってこの展開は、書き始めた当初には、予想だにしておりませんでした。
話が長くなりました。悪しからずご了承くださいませ。
チャンバラについても書きたかったんですがあまり長くなると嫌われそうなので次の機会にさせていただきます。 早々 でもないか?

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