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【30年続けた生業と決別した次の朝】
去年の7月、肩の腱が切れていることが発覚し、休業を余儀なくされました。仕事復帰を目指して8月に腱板再建手術を受けそのまま入院に、1カ月半にわたった入院後自宅からリハビリに通いながら回復を願いましたが、以前の状態には程遠いため、59にして転職を決意、昨日の夜仲間と立ち上げた会社に久々に出向き身辺整理を行ってきました。
長年共に働いた相方は、私に気兼ねし、できる仕事を探してこのまま一緒に頑張ろうと言ってくれましたが、何分従業員5人の弱小企業がゆえ、戦力外の私に高い給料を払わねばならない会社の行く末を案じて、身を引く決意をした次第です。
生活の糧は、労災認定が下りたため、あと数ヶ月は休業保証でなんとかしのげますが、その先の収入源が見当たりません。老後の生活資金も考え、このまま恥を偲んで会社にしがみつけるだけしがみつくという選択肢もあったのですが、曲がりなりにも30年以上勤めあげたという厄介なプライドが邪魔をして今回の結論に至りました。
家内は呆れてここ数ヶ月、まともに相手になってもくれません。妻は私の入院と時を同じくしてパート仕事を初めたのですが、その収入だけで生計を立てることなど叶わぬのは、火を見るより明らかです。
人生には大きな節目があるのは、何となくではありましたが理解していたつもりです。しかし今回ほど痛切にそれを感じたことはありません。
そんな事情でも一つ救いがあるとすれば,このnoteです。
今までの自分にとって、文章を書くなどということはましてや、スマホやパソコンをさわることすら、ほとんどありませんでした。
けれども、今はっきり断言できるのは、思いを文章にしたため、こうしている時間を大変うれしく思うということです。
偉そうにも、もう少しだけ言わせてもらえば、今回の事故がある意味幸いし、あのまま仕事を続ければ、仕事に追われ気づくことさえなかった、書くという喜びに巡り合えたことです。
何分還暦間近の年寄りがゆえ、文章が古臭いわりには大した内容もなく、読むに値しないという方も大勢お見えでしょうが、自身の心のリハビリの一環とでもとらえ、時間の許す限り思うがままに書き連ねていく所存です。どなたか応援して頂ければ幸いです。