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映画のロケ地を巡ってみました 49日のレシピ

映画「49日のレシピ」は、伊吹有喜の同名小説を映画化した作品です。

 原作の舞台は愛知県でしたが、撮られた映画のロケ地は、殆どが岐阜県瑞浪市とその周辺、ほぼオールロケで作られた作品でもあります。
 
そしてこの映画に頻繁に登場する川があります。以前写真を投稿した土岐川、その少し上流域がロケとなった現場です。
 
 永作博美演じるこの映画のヒロイン百合子の実家も土岐川堤防の眞下に建つ家という設定でした。 

 
 この写真の家が映画の舞台となった家です。当時は空き家でしたが今はどなたかがお住まいのようです。

 ところで何故この映画を見ようと思ったのか?そしてどうしてこの映画への思い入れが強いのかといいますと、それは私が人生ではじめて長期入院した病院の、病室の窓から見た対岸の堤防が、正にこの映画のロケ現場だったからです。
 何故入院したかといえば、病気入院ではなく整形外科手術での入院だったので、いたって体は元気で手術から一週間もすると時間をもて甘し、隣接する建物が幸運にも図書館というおまけ付きで、病衣のまま病院を抜け出し、食事やリハビリの時間以外は日がな一日、雑誌やら小説やらを読みふけっておりました。
 そんな患者、私以外に誰もいませんでしたが図書館関係者や看護師からお小言を頂戴しないのに味を占め、退院する前日ぐらいまで、そして退院してからもリハビリのある日はいつも、その図書館に通いつめました。

 奥の5階建ての建物が入院した病院、その手前が図書館の入る市民会館です。
 
 斜め読みではありましたが、その図書館で読んだ本の中の一冊に表題の四十九日のレシピがあり、退院後の自宅療養中、レンタルビデオ店の「東濃が、ロケ地の作品」というコーナーの中にこの49日のレシピを見つけたのです。
 早速借りて視聴すると、正に病院のベッドから見た土岐川対岸の川原の風景や造り酒屋の創庫群など、見覚えのある映像が幾つか取り入れられていました。


 


 

上の写真が私が撮ったロケ現場の川原、下が映画の予告編の冒頭部分で使われた映像です。季節が違うのと10年近い時間の経過があるため一見同じ場所のようには見えないかも知れませんが、ほぼ同一箇所だと思います。(地元の方に裏は取っていますw)
 そして本当にたまたま最近、瑞浪市の隣の土岐市に、永作博美が映画の中で訪れ髪を切った美容室を見つけたのです。写真に納めた当日はお休みで、店先から堂々と無断で撮らせて頂きましたが、ここも映画の1シーンに使われた店で間違いないはずです。

 
 この映画には他にも父親役の石橋蓮司(一度も撃っていませんという少し前の石橋蓮司初主演映画も面白かったです)や、亭主役のネプチューンの原田泰造、デビュー間もない頃だったと記憶する二階堂ふみ、映画「悪人」でその存在を知った岡田将生、往年の大スター萬屋錦之助の妻、淡路恵子など味のある役者が、脇を固めています。
 映画のあらすじを簡単に説明すると、ヒロイン百合子の義理の母(父良平の後添い)が突然他界し、夫婦中が悪かった百合子がそれをきっかけに東京の住まいを引き払い実家に舞い戻ると、そこには亡き母が生前勤めた互助施設で世話した井本と名乗る女の子役の二階堂ふみが、亡き義母からのたっての願いで、49日までの間、元気がなくなることが手に取るようにわかる夫良平に、自分の残すレシピに書かれる食事を提供してほしいという思いを受け入れ実行する。そしてその後の三者三様の奇妙な人間関係を描く映画、とでも申しましょうか。
(説明不足の感が強いですが、その辺りお含みおき下さい)
 
 映画のロケ地に限らず、皆さんも自分の知り合いや行きつけの場所が、テレビに取り上げられたりすると、少し嬉しく感じることってありませんか?
 根が単純な私は、そんなことがあるとつい人に話したくなる。
そんな思いで書かせて頂きました。
なんちゃって
 

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