Barbarossa GARGOYLE レビュー後編・比較編【音源付き】
【はじめに】
こんにちは、ひかるです。
今回は、前回のBarbarossa GARGOYLEのレビューの後編です。
↓前回
今回はスタジオでツインリバーブ実機をレンタルして音源を録ったので、それを載せつつ解説・レビューしていこうと思います。
やっぱデケェ音で鳴らしてナンボですからね。
また、TKのコピーをしている方がよく使っているエフェクター(後述)とも比較しましたので、それも加えて解説していきます。
【録音環境】
実機のツインリバーブ(Brightオン・EQ全部5)にボードを接続してiPhoneのカメラで直撮りしました。終わり。
敢えてiPhone直撮りにしたのは、そちらの方がアンプの鳴り感というか空気感(謎概念)というかが伝わりやすい気がしますので…
iPhoneのマイク意外と優秀ですからね(これはガチ)
【音源1-GARGOYLE単体】
まずはGARGOYLE単体でのサウンドです
スイッチ踏む度に画面揺れてます、申し訳ございません。
いかがでしょうか
GARGOYLEって、単体だと結構ゲインは控えめなんですよね。
【音源2-GARGOYLE+Jan Ray】
次はGARGOYLEの前にプリアンプとしてジャンレイの自作したものをかけます。ジャンレイのトリマーの設定は真ん中ぐらいです。
楽器屋で試奏した時がほぼこの感じの音でした。
やはり実機で鳴らすのが1番ですね。音の分離感が圧倒的です。
あと、動画だと伝わりにくいですが音圧もかなりあります。
【音源-3 TORNADO Drive追加】
このセッティングは、TKがギターソロとかでも1番使っているGARGOYLEのメインの使い方だと思います
ジャンレイ(プリアンプ)→TORNADO Drive(メイン歪み)→GARGOYLE(ギターソロ用)
の順に繋いでおります。
普通ここまで歪みエフェクターを重ねがけすると、音が潰れがちなのですが、GARGOYLEは分離感を保ったままゲイン・音圧を稼げます。
以上が、私の組んだエフェクターボードでのサウンドでした。
【他のエフェクターと比較してみた】
次は、TKフォロワーギタリストの間でもよく使われている(※当社比)エフェクター
・HuGE GAGOGOGO
・9overdrive9 Dest-low 改
と、Barbarossa GARGOYLEを比較してしまいました
上記2機種は、同じくTKのコピーをしている友人と一緒にスタジオに入ったため、借りて比較がすることが出来ました。サンクス
欲を言えば、TKが昔GARGOYLEポジションで使ってたマクソン OD820 SPI modも比較したかったのですが、周りで持っている人がいなかったためできませんでした…残念……
念の為、上記2機種とブランド(メーカー)について軽く解説させていただきます。
【HuGE GAGOGOGO】
GAGOGOGOは迫真機材部という謎の集団の中の、cly(カレユ)様という方が製作されているエフェクターです。
ご本人様もTKのコピーをしていて、音作りにはかなり拘っていらっしゃる様でして非常にクオリティの高いエフェクターです。製作だけでなくモディファイもされているそうです。
Twitterなどで見かけるTKファンの方はこれを使ってる人が多いイメージです(※※当社比)
ちなみに今回貸してもらったモノは所謂脱法ボスコンと呼ばれる筐体で特別にオーダーしたものだそうです。
レギュラーモデル(?)は、GARGOYLEそっくりのマットブラックのやや大きめな筐体(多分GARGOYLEより一回り小さい)です。
【9overdrive9 Dest-Low 改】
Dest-Low 改は9overdrive9というメーカーが製作しているディストーションペダルです。
9overdrive9様はTKの音作りを再現するためのエフェクター製作・モディファイなどを多く行っていて、その中でもDest-LowはGARGOYLEを参考にして作られたそうです。
比較動画の前に、まず大前提として2つ伝えておきたいことがあります。
1つは、GAGOGOGOもDest-LowもGARGOYLEを解析してコピーしたものではなく、あくまでインスパイアされて製作された別物のエフェクターであるということです。
もう一点は、今回の比較動画は音の善し悪しや優劣をつける意図はなく、同じ用途でよく使われているエフェクターのサウンド傾向の違いを純粋に比較したいために撮ったものであるということです。
以上を踏まえた上で、比較動画がこちらです。
EQはとりあえず全てフラットで統一しています。
(動画タイトル、VSって書いてますけどあくまで比較です、釣りタイトルみたいなもんです)
いかがでしょうか?
比較してみての個人的な感想を、GARGOYLEを基準として挙げていきます。
【GAGOGOGO】
・あのGARGOYLEと比較しても音量がクソデカい、8時方向でバイパスと同じくらい。
・ゲインが高い、完全にディストーションという感じ。ゲイン11~12じぐらいでGARGOYLEのゲインフルぐらい出てる体感。
・トーンの効き、というか全体的な音質がかなりハイ寄り。トーン0に絞りきってGARGOYLEのトーン12時より高音が出てる感じがする。
・音圧が凄い、GARGOYLEよりも遥かに圧が有る。
地鳴りする様な低音と耳を劈く様な高音、まさに音の暴力。
ものすごく歪みがキメ細かく音のキレがいいファズとも呼べそうな質感。
こいつぁすげぇや
この音の感じ、なんか聴いたことあると思ったけど、時雨のライブで傍観の最後にTKがギターを掻き鳴らす時のあの感じの音に近い気がしました。
(実際TK本人があの時どういう音作りをしてるのかは不明)(でも明らかに音量もトーンもGARGOYLEだけのものでは無い)
あとこれは完全に個人的な趣味ですけど、THE NOVEMBERSのコピーする時に使ったら絶対合うと思った。
The・轟音
【Dest-Low 改】
・音量は他2機種より控えめで微調整しやすい。
・ゲインはこちらもまたGARGOYLEより高い。体感ではGAGOGOGO≧Dest-Low>>>>>GARGOYLEぐらいの違い。
・こちらもまたトーンはハイ寄り。音のイメージとしてはGAGOGOGOはバリバリした感じのファジーな高音域・Dest-Lowはギャリギャリした感じのいかにもディストーションな高音域。
ただ、Dest-Lowはレンジコントロールがあるので音域の微調整がしやすい。
・クリーンミックスが調整できるおかげで音の分離感が良い。この辺はGARGOYLEに近い。
Dest-Lowは純粋にディストーションとして扱いやすいか感じしました。
普通にメタルとかにも使えそう。
【GARGOYLEに寄せたい】
上述の通り、比較した3種のエフェクターは全くの別物であることがわかるかと思います。
とは言え
やはりインスパイアされたエフェクターであったり、同じ用途で使ってる人が居ることも事実です。なので、コントロール類を弄ってGARGOYLEに寄せられないか試してみました。
その動画がこちら
どうしょうか?
やはり別物ではあるのですが、TKのギターソロサウンドを真似する上で重要(だと個人的に思っている)な点
・十分な音量
・分離感の良さ
・音圧感
に関してはどのエフェクターもバッチリだと思います。
正直、コピバンレベルであれば好み(とお財布事情)で好きなエフェクターを選べば良いと思います(13万払ってこの結論出しちゃってるよ)
【総括】
最後に総括ですが割とぶっちゃけた事言うと
GARGOYLEはめちゃくちゃ音がいいけどそれに13万払えるかどうかは凄く絶妙なライン
まあ払ったんですけどね。
結局のところ、音の良さもありますけど好きなギタリストが使っているってのは大きいです。
ただ、圧倒的に音が良く、またその音が唯一無二の音であることは間違いないので、欲しいと思った方は是非とも手にしてみてください。
それでは今回はここまで。
最後までご覧頂きありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?