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シャイニング・ソウルⅡの思い出話でもしようか
この記事はげむすき ゲーム紹介Advent Calendar 2023への参加記事です。
「Ⅱ」にちなんで12/22の担当といたしました。空いててよかった
シャイニング・ソウルⅡとは
「シャイニング・ソウルⅡ」というGBAのゲームがある。
このゲームは私にとって思い出深いゲームだ。子供の頃狂ったようにプレイし、複数のデータを作って遊んでいた記憶がある。あまりに面白かったので初代シャイニング・ソウルも買って遊んだくらいだ。
今日はそんな思い出のゲーム、シャイニング・ソウルⅡのお話をしよう。
思い出①「キャラがいっぱいで楽しい」
シャイニング・ソウルⅡはいわゆるハクスラ型のシングルプレイ(マルチもできるよ!)RPGで、8種類の職業から好きなプレイヤーキャラを選んで冒険ができる。
初代では選べる職業は戦士、魔法使い、アーチャー、ドラゴン戦士の4つだったが、今作ではそこに僧侶、格闘家、ダークウィザード、忍者が追加され、倍のボリュームとなった。
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これの何が楽しいかって、まず選択肢の幅が広がるから色んな遊び方ができて面白いのだ。キャラごとに装備できる武器防具や覚えられるスキルは違うし、同じ武器を使ってもキャラクターによって性能が違うなんてこともある。
例として、「戦士」と「ドラゴン戦士」を比較してみよう。戦士は剣と槍と斧の三つの武器を装備でき、攻撃の振りが速い。一方ドラゴン戦士は斧とフレイルを装備可能で、戦士ほど攻撃の振りが速くない代わりに打たれ強い。とまあ似たような職業でも装備や基礎性能に差異があり、そこに個性が生まれている。
また、キャラクターの育成要素としてスキルがあり、レベルアップで得られるスキルポイントを割り振りして色んなスキルを覚えることで、同じキャラでも違ったスタイルの育成ができる。
魔法とロッドが装備できる魔法使いキャラを例にすると、魔法のスキルレベルだけを一途に伸ばして魔法で全てを薙ぎ払うか、魔法を撃つのに必要なSPが切れた時のことを考えてロッドのレベルも鍛えておくか、あるいは魔法を伸ばすにしてもどの魔法を重視するか……といったところだ。
スキルには防具の効果を高めたり、攻撃力を上げたりする補助スキルもあるので、武器を扱うためのスキルを伸ばしつつそれらも同時に習得していくのが好ましい。
限られたスキルポイントの中でどのスキルを伸ばすかの取捨選択が、育成の楽しさとキャラの個性を生み出してくれる。
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どのスキルを伸ばすかも攻略のカギ
さらに各キャラにはそれぞれ10色のカラーバリエーションがあり、自分の好きなカラーを選んでプレイできる。同じキャラでもカラーリング次第で印象は変わってくるし、お気に入りのカラーのキャラはより愛着が増すというものだ。
ちなみに私のお気に入りは戦士のカラー10である。この記事に挿入している写真の被写体がちょうどカラー10戦士なのだが、白黒の鎧に赤い髪が映えるカラーリングが好きで子供の頃からずーっと愛用している。かわいいね。
思い出②「アイテムが多くて楽しい」
シャイニング・ソウルⅡには、武器防具と消費アイテム以外にも色々なアイテムがある。
それは単なるイベントアイテムであったり、サブイベントで特定のキャラに渡すためのアイテムだったり、果ては何に使うのかもわからないものだったりするが、とにかくたくさんのアイテムが存在する。
回復アイテムだって、オーソドックスな薬草以外にもキャンディーやおにぎり、リンゴ、寿司、きのこ、果てはチゲ鍋などよりどりみどりの食べ物がご用意されている。グルメにはたまらない仕様だ。
さらには、モンスターが落とすモンスターカードを集めて図鑑を作るやり込み要素まである。このモンスターカードは中ボスのユニークエネミーの分もあるので、完成させようと思うとなかなか手強いやり込みコンテンツになっている。
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他にはイカなども存在している
色んな寿司ネタを探してみよう
中でも私が特に好きなアイテムは「コリーダおばあさんの井戸」というサブイベントのダンジョンにてベッドの中で睦み合う二体のペースト(スライムみたいな敵)の間に寝ている「ペーストベイビー」だ。
このベイビー、おそらく使い道はない。ただ拾えるシチュエーションと説明テキストが面白いだけの代物だ。だがそれがいい。ペーストベイビーはただ出オチ的な面白さだけに存在価値を全振りしたネタアイテムなのだ。そのしょうもなさと、ある種の儚さには心を惹かれずにはいられない。
なのでアイテム総数に対して容量が少なすぎることでおなじみの預かり屋の倉庫の片隅には、いつもこのペーストベイビーが鎮座している。たとえ無駄だと知っていてもコレクターの性が疼いて捨てられないので、どのセーブデータにおいても親ペーストをしばき倒して持ち帰ったベイビーちゃんを大事に大事に倉庫にしまいこむのが慣例となっている。いわば、子供の頃から変わらない通過儀礼的なルーティーンだ。
私のシャイニング・ソウルⅡの思い出を象徴するもののひとつが、いわばこのペーストベイビーちゃんだ。子供時代から続く私の冒険は常にペーストベイビーと共にあったと言っても過言ではない。本人、もとい本ペーストからしたらとんだ迷惑に違いないが。
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思い出③「テキストが楽しい」
シャイニング・ソウルⅡの一番の楽しさはゲーム性だが、それに華を添える要素としてユニークで愛嬌たっぷりなテキスト達がいる。
先程紹介したペーストベイビーちゃんのようなアイテムの説明文もその一つだが、最たるものは会話テキストだ。シャイニング・ソウルⅡにおいてプレイヤーの拠点となるクラントール城には色々なNPCがおり、これがまた個性豊かで面白い。
優しく皆から慕われるマルセル王、おっとりした性格で親しみやすいイヴォンヌ王妃、行動力の化身すぎるおてんば姫のココット姫を始めとする城のNPCの大半は、進行度によって様々な会話を聞かせてくれる。
大抵は何気ない会話だが、ストーリーが進むごとにこまめに話しかけていると台詞の変化具合に「親密になってきたなあ」としみじみとした思いになる。意外な過去話を語ってくれる人もいるので、そこがまた面白い。
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可愛らしくてそして優しいのが魅力だ
さらに、こういった会話を聞かせてくれるのはNPCだけではない。一部のダンジョンでは敵サイドの会話イベントもあり、妙に人間臭くて憎めない会話を聞かせてくれる。
この敵サイドの会話イベントは「主人公が敵の会話を盗み聞きしている」というシチュエーションのためテキストは自動送りで進行し、主人公が敵に近付くと途中であっても会話は終了してしまう。つまり最後まで話を聞きたければあえて敵に見つからないように距離を保って立ち聞きすることとなる。
「そんなんめんどくさいしすぐ近付いて飛ばせばいいじゃん」とせっかちなプレイヤーは考えるだろう(実際慣れてくると飛ばしがち)が、あえて足を止めて聞き耳を立てたり、様子を見たりすることでプレイヤーに利益が生じる場面もある。
何よりなんとも味わいのある独特なテキストがこのゲームの醍醐味のひとつなので、初見の会話はあまりせかせかと飛ばさずに読んでもらいたい。
おすすめは最初のダンジョン「ゴブリン砦」のゴリ小隊の会議だ。このイベントは「ろうやのカギ」という重要アイテムを取得したか否かで会話が変化するという凝った作りになっている。あまりにもガバガバすぎるカギの管理体制は必見だ。
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カギを取得するとこのように内容が変わるのが芸コマPoint
思い出④「頼むからSwitchで配信してくれ」
そんなシャイニング・ソウルⅡだが、今から新しく遊ぶ手段はGBA実機しかない。以前はWiiUのバーチャルコンソールで配信されていたのだが、すでにバーチャルコンソールの配信は終了してしまっている。
となればSwitchのGBAコレクションに望みを託すしかないのだが、現時点でシャイニング・ソウルⅡの配信告知はない。これは実に悲しい事態だ。
私はGBAで遊んでいるからいいものの、もっとデカい画面でシャイニング・ソウルⅡを遊びたいという欲もある。GCのGBAプレイヤーを買えとか言うな
何より、このゲームをより多くの人に知ってもらって「アレいいよね」「コレ好きだったな」という話をしたいのだ。そのためにはやはり間口は広がってほしい。
メインストーリーが薄味だったりボスの台詞が回りくどくてお話が長くなりがちという欠点もあるが、それでもシャイニング・ソウルⅡは面白いゲームだ。だからこそ思い出深いタイトルだし、色んな人にこのゲームのことを知ってもらいたい。
というわけで、Switchでの配信待ってます。
シャイニング・フォースがあるんだからその流れでⅠ・Ⅱ配信してくれよ!!!!!!!!!!!!!
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ナマモノもいるので探してみよう!
ご清聴ありがとうございました。
げむすきアドベントカレンダーもいよいよ残り3日。明日12/23は一色ハルキさんの記事になります。お楽しみに!