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【実録】ビジネスネームとドーパミンデザイン

前回のあらすじ

ご当地グルメ『八王子ナポリタン』を成功させるため、50店舗の飲食店を集める必要が出てきました。

その前に、運営組織『八王子ナポリタンクラブ』を設立し、ルールやロゴマークの準備を進めました。

仲間と共にプロジェクトを支える基盤を整え、いよいよ本格的に50店舗を集める挑戦が始まります。

次の課題は、この大きな壁をどう乗り越えるか、ということでした。
※最初から読みたい方は↓

いよいよ始まりました。

ご当地グルメ『八王子ナポリタン』を提供する飲食店50店舗を集めるという、非常に大きな挑戦!

私の引き出しに、手っ取り早いウルトラCの秘策なんてものは、全くありません。

一つ一つ、アポを取り、足を運ぶという、地道にコツコツと積み上げていくしかない。

けれど、そのコツコツとした努力こそが、きっと成功への最短ルートだと信じて突き進みました。

名刺作りから考える、印象に残る戦略

まず、おそらく50店舗以上の飲食店周りを始めるという作業の前に一つ気づいたことが…。

それは「インパクトのある名刺が必要だ!」ということでした。

人間の忘却曲線のエグさを、聞いた事があるし、ただの『八王子ナポリタンクラブ 代表 中島健壱』では、何か普通過ぎる…。
ってか弱すぎる…。

どうせなら、名刺交換の時に、少しでも相手の記憶に残るような、脳みそのシワになるような、工夫をしなければならない。

そこで、思いついたのがビジネスネーム「マンマミーア中島」

『ナポリタン日本一の街』を目指す、ご当地グルメ『八王子ナポリタンクラブ代表 マンマミーア中島』

若干情報量が多いのかも知れないけど、この名前なら初対面の相手もきっと「何だこの人?」と笑ってくれるはず。

ユーモアを交えた自己紹介で、話をするきっかけを作れたら、と考えました。

マンマミーア中島

地道なドブ板営業――足を運んで、熱意を伝える

そして、いよいよ本格的に50店舗集めの活動を開始。

特別な秘策なんて、何もありません。

とにかく、地道に店舗を一軒一軒訪れて、無駄に熱いエネルギー・八王子ナポリタンに対する熱意を伝えることが、唯一で全てでした。

私は、仕込みの合間やお店が忙しくない時間を見計らって、店舗に直接足を運び、『八王子ナポリタン』にかける自分の想いを語りました。

飲食店にとって、ご当地グルメのプロジェクトに参加するというのは、正直ピンとこない部分も多々あったでしょう。

だからこそ、私が店主の目を見て、一つ一つ丁寧に説明し、その場で納得してもらうことが大事だと考えていました。

この作業は、見た目以上に地味で時間もかかるもの。

しかし、それでも「最短ルート」だと信じて、私は毎日、毎日、地道に足を運び続けました。

ドーパミンを引き出す――信頼とやる気のデザイン

当時は知らなかったのですが、リーダーとしてメンバーのやる気を引き出すことを「ドーパミンデザイン」と呼ぶことを後に知りました。

その時は無意識でしたが、人をその気にさせることが事業を前進させるには、大事だということは、直感的に感じていたみたいです。

つまり、「このプロジェクトは面白い」と思ってもらい、「これならうまくいくかも」と、協力者のやる気を引き出すこと。

それが成功のカギだと思い、しっかり時間をかけて、毎回違う相手に「本気で面白いプロジェクトだ」と思ってもらえるように何回も何回も同じ様な話を繰り返しました。

決定打――某ケチャップメーカーのバックアップ

そして、私が話をするときの決定打となったのが、某ケチャップメーカーのバックアップ。

この話をすると、急に皆さんの反応が変わり、前のめりに話を聞いてくれるようになりました。

バックアップの話が決まる以前は「面白そうだけど、実現するのは難しいかも」と眉をひそめていた大多数の方々が、ケチャップメーカーのサポートを聞くと、「これは本当にナポリタン日本一の街になるかもしれない!」と目を輝かせるようになったのです。

きっと『ドーパミン』がドバドバ出てたんじゃないでしょうか?笑

『マンマミーア中島の面白アイデア』では、圧倒的に弱かった話が、某ケチャップメーカーのバックアップという事実が決定的な信頼を生み出し、50店舗集めは一気に加速しました。

最終的に50店舗達成! だが、ここからが本当の勝負

もちろん、すべてがスムーズに進んだわけではありません。
実際、毎日、毎日の地道なドブ板営業と、1人1人膝を突き合わせて、熱意を伝える草の根活動を続けたことで、ようやく目標の50店舗が集まりました。

ここまで来るのに長い時間がかかりましたが、ようやく『八王子ナポリタン』プロジェクトの大きな一歩を踏み出すことができました。

しかし、これで終わりではありません。
ここからが本当の勝負です。
次のステップは、この50店舗をどう動かしていくかということ。

続く…

エンディング曲

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