育休始めたパパが、育休はじめてガイドを、読んでみて
12月から育休取得し(産前育児休暇1か月、産後の育児休業3か月)
いよいよ職場復帰が頭にチラついてきました。
職場復帰後にこの経験を踏まえて自分が何を語れるか、何ができるか、何かしらアウトプットを出せないか、悶々と考えながら日々過ごしています。
育児に専念するから育休(育児休業)なわけだから、アウトプットなんてそれ以上でもそれ以下でもないでしょ!というご指摘ごもっともです。
が、職場の方々の理解あり育休を取得できたたので、折角ならアウトプット(成果物)を出したいし、心無い人から「制度活用して休めてよかったね」と嫌味を言わせたくないからです。
(この考え方は、まだ男性育休がメジャーじゃなかったり、管理職層が男性育休のイメージが湧きにくいといった周囲の環境次第です)
そんな悶々していたパパが、「迷ったら読みたい 育休はじめてガイド」に出会いました。
「育休迷ってる!」「パートナーに取ってほしい!」って人に届けようという趣旨に私も賛同し、アウトプットを吐き出す参考にしたいと思い、今回所見を綴ります。
『迷ったら読みたい 育休はじめてガイド』
執筆された1人 ころちゃん さんの紹介記事です)
「こういうの欲しかったなぁ、もう育休始めちゃったけどなぁ」と思いながらも、これから取得したい人の視点に立てるかなと思い、電子書籍を拝読。
以下は、私の読書感想文です。
↓
★大枠の概要★
本書は4章構成です。
第1章では日本の育児休業制度全体について、第2章では育児休業給付金について、日本における制度全般の解説がなされています。
ネットで調べたり、各会社の総務部門等に問合せすれば出てくる情報ですが、なかなか体系だって整理されていないため、本書を索引のように使うとよろしいのかなと思います。
特に育休取得の検討有無に限らず、子どもを授かった男性が、妻と会話をするうえで予習しておいた方が、実のある夫婦コミュニケーションになると思いました。
第3章では、海外に目を向けてます。日本の育休制度の手厚さを 客観的に把握する、日本は意外と手厚いのに利用しない、宝の持ち腐れじゃん!って気にさせてくれます。
また海外では男性の育児コミットは当たり前で、日本がスタンダードではなく、少しずれているんだという価値観の見直しにもつながります。
第4章が、本書の特長が色濃く出ています。パパ育休取得経験者の方々のインタビューに基づき、育休取得で想定される不安を取り除く事項が網羅されている印象です。
私は、足と時間を使って情報を集め、自らマインドセット(言い聞かせ?)したので(詳細は 育児ライフ‗02‗育休取得前にやって良かったこと 参照)
それらを労力をかけずに、育休取得不安を取り除く転ばぬ先の杖のように示してくれているため、すごく省エネです。
★読んでみた私の個人的所感★
本書は、メインターゲットを「男性育休を取得したいが何らかの理由で迷っている方」とされていますが、まさにこれから取得したい人の背中を押してくれる1冊でした。
私個人としては、私のように育休に踏み切りその良さや概要を周りの方に話していく(啓蒙していきたい)と考えている人間にとっても、大変使い勝手がよく、論理的な情報提供と情緒面への配慮もしてくれる良書です。
理由は、制度や海外との比較といったファクトを体系的にまとめてくれていながら、実際に育休取得したパパのインタビューを基に職場における不安・悩み・葛藤を払拭するため考え方を紹介してくれているからです。
なお著者はエンジニア、プロダクトマネージャーといったIT業種の方々ですが、私のような事業会社における事務部門の者にも共感出来る内容でした。
本書をベースに自分の職場に当てはめながら咀嚼して、後輩たちと談義すると、いいパパ育休啓蒙活動ができるのではないかと考えております。
宣教師●ビエルは言い過ぎですが、私の啓蒙活動におけるバイブルとして活用していきます。