スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん第二章~#11
こちらの続きです
『アーニエルの企て』①
ウィンターホールド大学に戻ってきました。
以前、アーニエルさんから依頼されていたドゥーマーのコグ10個がアルフスタンドで集まったので、ジェイ・ザルゴさんに手伝ってもらい、アーニエル先生の元まで届けに来ました。これで荷物が軽くなります。
「お待たせしました。ドゥーマーのコグ10個です」
「ああ、それはいい知らせだ。これで研究をさらに進められる」
報酬に600ゴールドいただきました。
どんな研究に使われるのかはわかりませんが、お役に立てたのならよかったです。
「他にプロジェクトの助けになることがあればお手伝いしますよ」
「それなら…エンシルにある物を手に入れてきてもらうはずだったんだ」
エンシルさんといえば、学内で隠れて商売をしている魔術師です。アーニエルさんとエンシルさんの取引がうまくいっていないようで、手を貸してほしいとのことでした。
アークメイジという立場上、口を出していいことか微妙なところではありますが、話を聞いてみましょう。
エンシルさんがたまたま背後にいたのでそのまま話かけてみました。
「アーニエルさんと揉めているそうですね」
エンシルさんは辟易とした顔で吐き捨てるように言いました。
「なんということだ。私と話すことを恐れて、お前をよこしたのか?予期していた通りだな。失礼だが、アークメイジよ、ただでは譲れないぞ」
頑なな態度です。
「引き換えに何がほしいか、アーニエルに伝えたが、彼はそれを見つけようとしなかった」
なるほど、物々交換の条件だったのですね。
「私には…杖を欲しがっている友人がいる。特別な杖をな。つまり杖を持ち帰れば、アーニエルが求めているものと交換してやろう」
「ふーむ。わかりました」
杖の調達は少々厄介事が絡んでいるようです。個人的にアーニエルさんのプロジェクトには興味があるので、助けてあげることにしましょう。
エンシルさんからの情報で、リーチ要塞にあるハームグシュタールという場所へやってきました。いかにも怪しげな外観から入ると、内部は洞窟のようになっていました。
足を踏み入れると、冒険者が光るクモと格闘しているところへ鉢合わせました。冒険者の男は命からがらクモを倒し、こちらにも「早く逃げろ」と助言してきました。
「ここには魔法がかけられた蜘蛛がうようよしている」
外へ逃げる冒険者を見送り、奥へ進みます。洞窟の中には明らかに人の手が入っており、毒蜘蛛を使って魔法実験をしている形跡が多々見られました。
その後も何匹もの魔法蜘蛛を倒して奥へ進んでいくと、ハイエルフの魔法使いを見つけました。おそらく彼が杖の持ち主でしょう。
隠れて蜘蛛で実験をしている魔術師と平和的に交渉というわけにもいきませんので、戦闘になりました。魔術師は飼われているクモたちがかさかさと音を立てている傍らに倒れました。
そういえば、エルフの血液を集めなければならないのでした。杖を取る前に抽出機を使って血液を採取します。
これが例の杖ですね。
ウィンターホールド大学に戻り、エンシルさんに杖をお届けです。
「よし、そっちが約束を果たしたなら、こっちも同じようにしよう。これはアーニエルが探していた石だ。それで何をするつもりか見当もつかないが…ゆがんでしまって、魂を捕縛する力はない」
渡されたものは魂石でした。しかし他の魂石とは明らかに違います。アーニエルさんはこれを何に使うつもりなのでしょう。
さて、続いてアーニエルさんに魂石をお届けです。
「素晴らしい。ここまで来たというのに、あきらめなくてはならないかと思っていたところだ。感謝するよ。これから仕事が山積みだ」
どうやら随分と重要な部品だったようですね。
「で、プロジェクトの方はうまくいきそうですか?」
問いを受け、アーニエルさんは途端に不機嫌になりました。
「ひどいもんだ。本当にひどい。必要な電熱を甘く見積もりすぎて、ひとつしかない作業用模型を壊しちまった。途方に暮れている所だ」
アーニエルさんは偉大な技術を持つドゥーマーが突然姿を消したミステリーに、いかに自分が魅せられてきたかを熱く語り始めました。
このプロジェクトは、ドゥーマーが消えた謎に迫るための研究だったようです。何年も実験を繰り返し、ついにあと一歩というところまできて、重要な作業用模型が壊れてしまったと。
そもそもアーニエルさんはドワーフがかつて行ったことを再現しようと試みていたようです。失われた技術を使って。
「ドワーフはとても賢かった。ロルカーンの心臓そのものから、力を引き出そうとしたんだからな。こちらには死んだ神の心臓はないため、特別な魂石で代用しようと思ったんだ。それで、例のアレに協力してもらったわけだ」
ロルカーン…たしかショールとも呼ばれる、この世界を創ったどえらい神のことです。あの汚された魂石が、神の心臓の代用品だったと…
「でも魂石があるだけじゃ駄目なんだよ。石を変化させ、浄化してやらなきゃいけない。ドワーフはそういうことのできる機械を持ってたんだ。あんたのおかげで手に入った設計図や部品だのを基に、自分で作ってみた。自作のドワーフの暖房器だ。それが動くことは動いたが、完璧じゃなかった。それに、その…途中で壊れてしまったんだ」
「新しく作り直せないんですか?」
「んん?いやいや、それは無理だ!あと少しなんだ、そんな時間はない」
「だが…別の方法がないわけじゃない。あんたに、その、また助けてもらうことになるけどな」
アーニエルさんはこちらを伺うようにして言いました。
「できることならお手伝いしますよ」
「そうだな。暖房器の設計は本物のドワーフの機械を基にしていた。それが他にもいくつか存在しているかもしれない。自分で探しに行ってもいいんだが…そうそう、二度、いや三度確認しなきゃならない計算があるんだ。とにかくたくさん計算しなきゃならない」
くどくどと言い訳のようなものを並べますが、何事も適材適所が一番です。私は現場仕事が得意なので問題ありません。
「スカイリムの廃墟に行って、それらの暖房器を探してきてくれないか?熱を加えるための呪文も教えよう」
そうして暖房器を熱するための呪文を教えてくれました。あくまで加熱用のもので、戦闘に使えるものではないそうです。
「魂石を中に入れて、暖房器を熱する。最低三秒だ。ほぼ間違いなく、暖房器はいくつか見つけてきてもらわねばならないだろう」
ドゥーマーがなぜ消えてしまったのか、その謎には私も興味があります。色々とやることはありますが、アーニエルさんも時間に追われているようなので協力しましょう。
アーニエルさんからの情報を基に、各地に点在するドゥーマーの暖房器の元を訪れては作業していきます。野外に放置されているものもあれば、ドゥーマーの遺跡の中に設置されているものもあります。どれも同じ仕組みで動きました。
暖房器の中に汚された魂石を置き、アーニエルさんから教えてもらった加熱魔法を3秒ほどかける…
角度や距離に少しばかりコツを要しましたが、なんとか成功したようです。暖房器の中から魂石を取り出し、次の暖房器へと向かいます。
祭壇のような場所にある暖房器でも同じように作業を終えた後、なんとなく裏側に回り込んでみると…
美しい青色に輝く不思議なクリスタルの破片を見つけました。
なんとなくですが、見た事のない鉱石が使われているような気がします。置かれていた場所やデザインからいって、これもドゥーマーの宝か何かでしょうか?
近くを探索していると、ローブを着た冒険者の遺体を見つけました。
冒険者は一冊の書籍を所持していました。
『エセリウム戦争』という本です。なんとなく読んだことはありましたが、改めて目を通してみると気になる記述がありました。
もしもさきほど手に入れたクリスタルが、ここに書かれているエセリウムだとしたら…気になります。あとでここに書かれている南リーチの『アルクンザムズ』という場所に行ってみましょう。
作業を終えて大学に戻り、アーニエルさんに魂石を届けました。
「じゃあ、うまくいったんだな?見せてくれ!…よし、完璧とは言えないが、最初の実験をするのには十分だろう」
「よくやってくれた。実に素晴らしい。足りない者がひとつあるが、それもすぐに届くだろう」
とりあえずお役に立てたようです。プロジェクトがうまくいくことを願いつつ、私はさきほど見つけたエセリウムの謎について確認するため、南リーチ方面へ向かうことにしました。