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スカイリムプレイ日記~狩人ちゃん第二章~#2
こちらの続きです
『外交特権』
リバーウッドに戻り、デルフィンさんと作戦会議です。
「私を信用して、経験は豊富なの。晩餐会にあなたを紛れ込ませるわ。大使館の中に入ったら、晩餐会を抜け出して、エレンウェンの機密書類を探して」
私が潜入!ちなみにエレンウェンとは晩餐会の主催者の名前らしいです。
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マルボーンという仲間をすでに潜入させているようで、彼の手を借りて作戦を決行するとのこと。ソリチュードの宿屋でマルボーンさんと顔合わせをするよう命じられました。
単純なドラゴン討伐と思いきや、なんだか面倒なことになってきました。これ以上アラネアさんを巻き込むわけにはいきません。
「私は気にならないけれど…あなたの足手まといにはなりたくないわ。アズラの下であなたの無事を祈っています。また冒険に出るときには呼んでちょうだい」
短い間でしたが、旅を楽しんでくれた様子です。ダークエルフの長い人生の中でよい思い出を作れたのであれば幸いです。
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ソリチュードへ向かう前に、宿題を片づけなくてはいけません。手に入れた角笛をハイ・フロスガーへ持って行くことにしました。
「おお、手に入れたか。これで試練は全て合格だ。私と来い。お前をドラゴンボーンとして正式に認めるときがきた」
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四人のグレイビアードが私を囲み、地響きのような声を一斉に浴びせてきました。視界が揺れるほどの衝撃です。
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それはまさにドラゴンが発する言葉と同じものでした。やがて老人たちは口をつぐみ、立っている私を見て満足げに頷きました。
「ドヴァーキンよ。グレイビアードの声を試し、無傷で通った。ハイ・フロスガーはお前のための門を開こう」
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老人たちは役目を終えたとばかりに解散しました。
「あれは一体なんの儀式だったんですか?」
「皇帝タイバー・セプティムとなる以前の若きタロスも、ハイ・フロスガーにやって来た時に同じ言葉で歓迎された」
詳しく聞くと、どんな言葉だったのか教えてくれました。
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「あの、ここにきてドラゴンたちが復活している理由はわかりますか?私に何らかの関係が?」
「そうだろうな。この時にドラゴンボーンが現れたのは、単なる偶然ではない。ドラゴンたちの帰還とお前の運命が結びついているのは間違いないだろう」
私が原因なのか、ドラゴンの復活が私をドラゴンボーンにしたのか…少なくとも自ら何かをしたという覚えはありません。一体この世界で何が起こっているというのでしょう。
「そういえば、グレイビアードは4人だけなのですか?」
「五人だ。我らの長パーサーナックスが、世界のノドの頂上に移り住んでいる。お前の声が彼への道を開くべき時はいずれ分かる」
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さて、ソリチュードの宿屋『ウィンキング・スキーバー』へやってきました。壁際で一人酒を飲むウッドエルフ。彼がマルボーンさんです。
「何?彼女がお前を?」
疑うような眼でこちらを見ますが、「彼女を信じるしかないな」とうなずきました。
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どうやら潜入は丸腰で行い、マルボーンさんに必要な武器を渡しておけば、あとで使えるようにしてくれる算段のようです。
マルボーンさんに弓矢と剣を渡し、デルフィンさんが待つ馬小屋までやってきました。
デルフィンさんからは招待状と潜入用のパーティー衣装を受け取り、他の荷物をすべて預けます。
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「必要な情報を手に入れて、必ず生きて帰って来て。幸運を」
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馬車に乗ってサルモール大使館へやってきました。
馬車を降りてすぐ、すでに酔っていそうな男がふらふらと絡んできましたが、気にせず門へ。
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招待状は問題なかったようです。
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中に入ると、ハイエルフの女性が話しかけてきました。彼女が主催のサルモール大使、エレンウェン。
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エレンウェンは私が何者なのかわからず戸惑いの表情で探ってきました。ごまかすため、「あなたがエレンウェンさんですか!」と大げさに喜んで見せましたが、あまり効果がなかったようです。
「困りましたわ。あなたのことを何も知らないのです…」
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まさか名乗るわけにはいきません。サルモールでは私の名は大学での一件ですでに敵対勢力として御触れが出ているはずです。
慌てて言葉を探していると、マルボーンさんの声がエレンウェンの名を呼びました。助け舟を出してくれたようです。二人が切れたアルトワインの在庫について話し合っている隙をついて、会場に入り込みました。
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会場ではあらゆる要塞の首長や有力な商人など、錚々たる面々が集っていました。
マルカルスで一度言葉を交わしたことのあるサルモール高官のオンドルマールさんもいました。そういえばタロス信者の捜索を依頼されていたのですが無視したままです。本人も忘れているようで特に催促はされませんでした。
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イドグロッド首長は私を見て驚きました。何か察したようで忠告もしてくれました。
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エリシフ首長は純粋にパーティーを楽しんでいるようですが、客観的にみても私は浮いてしまっているようです。とはいえ、ここにいるほとんどの首長たちや商人たちと顔見知りというか、あらゆる貸しがあるのですけれども。
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門の前で絡んできた商人のラゼランさんに酒を渡すととても気に入られました。
「何か頼み事があるなら、遠慮なく言ってくれよ!」
なるほど、彼は使えるかもしれません。
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お酒をもらう素振りを見せながら、マルボーンさんと小声で作戦会議です。騒ぎを起して衛兵の気を逸らすことが出来れば、その間に内部へ案内してくれるとのこと。
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さっそくラゼランさんにお願いしてみました。
「何分間か、皆の注意を引いてもらいたいんですが」
「それだけか?ぴったりの相手に頼んだようだな。騒動を起こすのは得意なんだ」
そう言うなり立ち上がり、よく通る大声を張り上げました。
「みんな!聞いてくれ!頼むよ、聞いてくれ!言いたいことがあるんだ!」
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ラゼランさんの下世話で軽快なトークに、客だけでなく衛兵たちも釘付けです。そっとあとずさりで、扉を開けたマルボーンさんと合流します。
マルボーンさんが用意してくれていた弓矢と剣を装備し、厨房の勝手口から廊下を通って中庭へ。足音を立てないよう気をつけていましたが、エルフの衛兵に気づかれてしまいました。
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戦闘になって気が付きましたが、装備も預けておけばよかった!!激しい攻防で命からがら、倒した相手から鎧を剥ぎ取り、衛兵が持っていた鍵を使って灯りのついた別棟へ侵入しました。
中に入ると男たちが何やら込み入った会話を交わしているのが聞こえてきました。
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どうやら情報源を拘束して拷問にかけているようです。ドラゴンと関係のある事でしょうか?
さらに奥へ忍び込んで書斎を見つけて捜索すると、それらしき書類を見つけました。
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ドラゴン調査についての書簡です。
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これを読む限り、どうやらサルモールもドラゴンの復活現象について秘密裏に調査を進めており、関連人物を拉致して尋問にかけている様子。
つまりサルモールがドラゴンの復活に関与しているというデルフィンさんの予測は外れているどころか、彼らも同じようにドラゴンの裏にいる人物を探っている状態のようです。
ストームクロークの指導者、ウルフリックについての調査記録も発見しました。
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これによれば、ウルフリックは一度捕らえられ、帝国側に情報を提供した後スパイとして開放、その後連絡を絶っている…今のウルフリックの本心に関わらず、実際に尋問にかけられ仲間の情報を(その情報はよくわかりませんが)提供したという行為自体が真実なのであれば、これはストームクロークの士気に影響しそうな一大スキャンダルではないでしょうか?
こちらはデルフィンさんについての調査記録です。彼女がサルモールから追われているのは本当のようですね。
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どうやら何度も襲撃されてはたった一人で死線を潜り抜け、その強さでサルモールから相当警戒されているようです。彼女からあふれ出る自信はここからきているのでしょうね。
尋問室の鍵を見つけて奥の部屋へ進むと、衰弱した男の、許しを乞う声が聞こえました。
「よせ、頼む。他には何も知らないんだ。もう全部話したじゃないか」
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どうやら『エズバーン』という人物についての情報を聞かれているようです。老人で、ちょっとイカれて見えるとのこと。
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「リフテンまで案内するよ」…エズバーンなる老人はリフテンにいるようですね。
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その後有益な情報は出ず、尋問官が鞭を振るう音が聞こえます。そろそろ危なそうですね。物陰から書記官と尋問官を片づけておきます。
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『エズバーン』についての調査記録がありました。
なんと、エズバーンはデルフィンさんと同じブレイズの一人で、ドラゴン伝承に関する専門家の一人として知られ、ドラゴンの復活について何らかの知識、情報を持っているだろうと捕獲を急がれているようです。かつてブレイズが持っていたとされるドラゴンについての記録文書は失われてしまったようで、エズバーンは生きた記録として価値を見出されているらしいですね。
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リフテンにそのような人物がいたとは…怪しげな人物はたくさんいましたが、今もそこにいるのでしょうか。
牢獄に囚われた男に声を掛けました。拷問を受けてすっかり弱っていますが、まだ逃げる体力はありそうです。どうやら逃げ道に心当たりがある様子。拘束を外して一緒に逃げましょう。
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そうこうしているうちにマルボーンさんとも合流しました。
「これでサルモールに一生追われ続けるだろうな。それだけの価値があったならいいが…」
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途中トロールから襲われる一幕もありましたが、なんとか抜け道から外に出ることができました。今のところ追手もなさそうです。尋問にかけられていたエチエンさんも無事でした。
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二人と別れ、リバーウッドへ戻りデルフィンさんに顔を見せました。
「とりあえず生きては帰って来たわね」
装備も約束通り持ち帰って来てくれているようです。
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さっそく手に入れた情報について伝えると、デルフィンさんは大層驚いた様子を見せました。
「エズバーンですって?生きているの?サルモールに殺されたのだと思っていたわ。あの変人…」
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デルフィンさんによれば、エズバーンはブレイズの公文書保管人で、ブレイズに伝わるドラゴンの古伝承に精通していたとのこと。生き字引ってやつですね。サルモールは老人を捕まえて、あの激しい拷問にかけるつもりなのでしょうか。
「エズバーンはリフテンにいるらしいですよ」
「リフテン?それなら多分ラットウェイね。私ならそこに行くわ。リフテンに行ってブリニョルフと話して。彼は…いいコネを持ってるわ。手始めとしては悪くないはずよ」
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ブリニョルフには以前悪事への加担を勧誘されて断って以来、近づかないようにしているのですが…背に腹は代えられないですね。
「それと、エズバーンを見つけたら…考えすぎだと思うかもしれないけれど…彼はあなたのことを信用しないかも知れない。降霜の月の30日にどこにいたか尋ねて。彼には通じるはずよ」
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「そういえば、あなたについての調査記録もありましたよ。随分執念深く狙われているみたいですね。サルモールとブレイズに何があったんですか?」
「奴らはこれまで30年間、ブレイズの一員をかたっぱしから追跡して捉えてきたの。私が若い頃、私達の指導者はサルモールの脅威に憑りつかれていたの。」
調査記録にはブレイズが破壊活動を行っていたと書かれていました。サルモールと完全に敵対関係にあったようですね。
「私は逃げ延びた数少ない者のひとりよ。長い間、とにかく生き延びて、いつかサルモールに仕返しするということだけを考えてきた。でも、そこにドラゴンが戻ってきたの。そして、ブレイズがドラゴンスレイヤーだったということを思い出したのよ」
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デルフィンさんにとって、ただ追手から逃げて生き延びることだけを目的とした人生よりも、ドラゴンを討伐するという目標を得た今の方がやりがいありそうですね。
「一緒にドラゴンを阻止しましょう。必要とあれば、最後の一匹まで墓へと送りもどしてやるわ」
その目は情熱的でした。たった一人で戦ってきたドラゴンスレイヤー。彼女に協力することで人々の安全を少しでも守れるのであれば、私も尽力しましょう。