SEO記事における分かりやすさとは

たまには本業のことも書いてみます。
検索結果から集客をするWebサイト、いわゆるSEOサイト運営しています。
昨今はGoogleがご乱心という風潮が強く、いわく「強ドメインじゃないと勝てない」「いや、そんなことはない。記事のクオリティを上げれば勝てる」「やっぱり被リンクっしょ」「サブディレ寄生型でまだまだいける」など様々な言説があります。

自分は基本的に記事のクオリティ重視。いわゆるコンテンツマーケティング派です。表向きには「ユーザーニーズを解決するため」と言っておきますが、裏側では記事のクオリティが担保されていないと結果として自サイトに悪影響を及ぼす考えているから良質な記事を上げざるを得ないという感じです。テキトーな記事でユーザーが満足して、サイト評価も高いし売上も増えて万々歳だったらなんの問題もないんですけどね。。

肝心の記事がお粗末だとユーザーはサイトにとって悪影響を及ぼす行動を取ります。再検索を行なったり、検索結果に出た時に特定のサイトのタイトルをクリックしなくなったり、SNSで「クソ記事」と揶揄したりと、まぁこんなことが続くようであればサイト評価が下がるのも当然というところでしょう。

なので、私はまず記事のクオリティに目を向けます。その中でも特に大事にしているのが“分かりやすさ”です。分かりやすさの例として「中学生にもわかるように書け」とよく言われますが、個人的にはしっくりきません。これはあくまで使う単語や文章の運び方の話で、「じゃあ記事を読んだ中学生が、記事の意味が分かればそれでいいのか?」というとそれは違うはずです。記事を理解して欲しいのは、その情報を求めているユーザーです。中学生ではありません。だから例えば二郎系ラーメンのファンに向けた記事を書くなら使う言葉はブタが適切でしょう。二郎系ラーメン初心者の方に向けた記事なら、二郎系ラーメンではチャーシューのことをブタと呼ぶことを伝えて、それ以後はブタという表記で書き進めるのが正解です。

大事なことはユーザーの知識や経験を考慮すること。そして、そのユーザーにとって分かりやすい記事を提供するということです。

では、何を以て分かりやすいというのか。私は「ユーザーが頭の中でイメージを描けるようになる」ことをひとつのゴールに置いています。先ほどの二郎系ラーメンの例でいえば、“ブタ≒チャーシュー”というイメージが頭の中に浮かべられたらクリアです。この考え方は応用が効きます。

レンタルウォーターサーバーの料金について調べている人がいたとしましょう。この人の頭の中に、「‘’自分が”レンタルウォーターサーバーの明細を受け取って、それをいくら支払っているか」のイメージを抱かせたらクリアです。そのイメージを浮かべられず、初回はどれだけ支払えばいいんだっけとか、どの決済手段にしたらどれだけお得になるんだっけ?などと色々なモヤモヤが出てくるのであれば、まだまだその記事はユーザーニーズをまだ満たしきれていない可能性が高いでしょう。もちろんユーザーが抱くイメージ像はクエリによって異なります。しかし共通しているのは、自分の頭の中でイメージができるかどうか。もともと薄ぼんやりしていたイメージが、記事を読んだことで解像度が高くなってハッキリイメージできるようになってきた。こんな記事であれば分かりやすいといって差し支えないはずです。

ユーザーがイメージするのを助けるためには、画像を使ったり、表で見せたり、動画を追加したり、草食で大事な箇所をマークしたり、あえて情報を絞ったり、物ごとの背景を説明したりと様々な手段があります。記事の分かりやすさはただ単純な文章表現だけでは無いというのが私の意見です。

仕事柄、色んなライターの記事を見ますがどうしても自分目線で情報を書き連ねる人は多いです。それだとユーザーは分からない。記事の内容は伝わらないです。

分かりやすい文章になっているか。

この観点に立って検索結果上位を見てみると、分かりにくい記事が結構あったりします。もちろん「分かりにくい」と思った自分の感想が本当にそうなのかは検証する必要がありますが、「少なくともこれだとユーザーは頭の中にイメージを作れないでしょう」と思う記事はまだまだ見つかります。

そのような記事が検索結果上位を占めているキーワードであれば、自分のサイトが食い込める余地はあります。

SEOはトレンドがころころ変わるように思えて難しいですよね。ですけど、変わらないものもあるはずです。お互い頑張っていきましょう。

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