マルチタスクは無理。諦めてシングルタスクに直してる。
マルチタスクは「電話しながらメール対応をする」「後輩の話を聞きながら稟議をチェックする」みたいに同時に複数の処理を行うことを指す言葉だ。元々はコンピューター用語からきている。
30年くらい生きてきたけど、人間にマルチタスクは無理だよ。あれはコンピューター、機械だから出来るのであって人間は同時に複数のことを処理するなんて無理。少なくとも自分にはできない。
なんでマルチタスクができないかと言うと集中できないから。なんとかアウトプットを出したとしてもその成果は微妙になるし、なんだったら出戻りになる。そんなことになるくらいなら、最初からマルチタスクで処理しようなんて考えをもたないでシングルタスクを何回も繰り返した方がいい。
「いや、マルチタスクできてるけど?」なんて言う人が出てくるけど、マルチタスクの意味が噛み合ってない可能性がある。
①同時に複数の作業を行う
②同時並行で複数の作業を進める
私がマルチタスクと言っているの①のことで、その瞬間に複数の作業ができないってこと。締切が異なるものを並行して進めるのは別に問題なくできる。だってそれは、シングルタスクを何個もやっているだけだから。
これは個人的な感覚だけど、ひとつの目的(≒シングルタスク)に集中していると脳がそれ専用のモードに変わる感覚がある。メールチェックモード・後輩のフィードバックを行うモード・営業資料を作るモードみたいな感じ。モードを切り替える間のタイミングで少し休憩を取るから、それぞれの作業に集中できてる。
その点マルチタスクは全然モードの切り替えができない。頭の中で「ちょちょちょ、なになに、何をどうすればいいの?」と脳コントロール室が大混乱になっているのが容易に想像できる。でも、それはそうだと思う。だって同時に違うことを色々われたら訳分かんなくなるし、コンピューターだって同時にたくさんの処理を入れ込むとパンクしてデータ処理が遅くなる。
マルチタスクって言葉はなんとなくカッコイイし、仕事を沢山しているように見えるから憧れてる人もいるかもしれない。でも、その人はマルチタスクに見えてるだけで実際にはいくつものシングルタスクをこなしているだけかもしれない。
考えやアイディアをタスク化したら、もうあとはそれだけに集中する。全力でシングルタスクを終わらせる。マルチタスクが出来るようになるんじゃなくて、一つひとつのシングルタスクの処理スピードを上げることを意識するのであった。