2024年8月19日 【挟殺プレーについて】大谷の走塁とマリナーズのミス
はじめまして。かなり昔の話ですが、とあるところでmlbの分析とかやってました。
noteを始めたワケ
最近は大谷人気もあってか、ネットにもMLBの記事が溢れてますよね。
が、自分的には面白いなーと感じるディープな記事が無かったり、中には何も解ってないの?みたいな記事があったりと、昔からモヤモヤすることが多かったんですよね。
特に日本人の記者なり自称専門家のレベルが正直アレなことが多いんで。
今はnoteみたいなツールがあるし、だったら自分で書こうと思った次第です。
少なくとも世にあふれている記事の大半よりは深めに解説できると思うんで、自分が書ける範囲で頑張っていこうと思います。
大谷を牽制したあとの、マリナーズの2つのミス
前置きが長くて申し訳ない。こっから本題。
えー日本時間で昨日の大谷の牽制シーンなんですけど、これマリナーズ側が何やってんねん?みたいなプレーをしていたんですよ。
でも誰もそこに触れてないんで解説します。
1回裏のドジャースの攻撃。
先頭の大谷が出塁してランナー1塁の場面です。
マリナーズの先発はBryan Woo
Bryan Wooはクイックをしっかりやってくるピッチャーです。
なので盗塁は難しいなーと思っていたんですが牽制で大谷は挟まれてしまいました。
大谷が盗塁しようとしたのか、逆を突かれたのかは本人に聞いてみないとわかりません。特にスタートを切っていたわけではありませんでした。
スタート切っていればそのまま2塁に向かうのもアリですが、切れていないと間に合いません。
ここの場面では2塁に向かわないのが正解です。
大谷は牽制で挟まれた時点でミスを犯しているわけですが、ここから先は相手のミスを待ってアウトにならないように最善で動けていました。
結果的にはマリナーズがミスってアウトにし損なったわけです。
1個目のミスは投手Bryan Woo の動きです。
投手は牽制して挟めたときは直ぐに1塁に入るのが基本です。
ですがBryan Wooはなぜか2塁の方向に動き出しました。
大谷の動きに釣られてとっさに動いたのかもしれませんが、自分で牽制して
おいてマジで謎です。
その後、方向転換して1塁に向かいますが、この一瞬の判断ミスが大谷を生かしてしまう原因になります。
2つ目のミスはファーストのターナー。
ボールを受けるとまずターナーが2塁に送球するフェイントをかけます。
が、大谷は惑わされず落ち着いてターナーの動きを観察します。
逆に今度は大谷が2塁にダッシュを掛けるフェイントを仕掛けるとターナーは釣られて2塁に送球します。
ここでターナーはもっと大谷にチャージをかけて、大谷を1塁から遠ざける必要がありました。距離を稼げなくとも大谷の重心を2塁側に向ければ1塁の帰塁までに時間がかかります。
ですがチャージをかけず、大谷の動きにまんまと釣られてしまいました。
これがマリナーズの2つ目のミスです。
2つもミスを犯してしまえば、大谷を咎めることはできません。
画像はセカンドからの送球を受ける場面ですが、投手のカバーが間に合ってません。なので1塁ベース上には誰もいない状態になってます。
投手のカバーミスにより、このタイミングではファーストのターナーに送球せざるを得ません。
また、ターナーが大谷と1塁ベースの距離を稼いでいなかったため、大谷は1塁へ帰塁する余裕が生まれていました。
ターナーと入れ替わる形で大谷が1塁に生還しました。
細かいプレーですが、こういうのが出来てないと特に短期決戦は厳しいです。今シーズンはマリナーズの試合をよく観てないんですが、仮にポストシーズンに進出してもいい結果は出ないだろうと、こういうプレーから推察することができます。
おまけ
今回のプレーは動画でまとめてるんで、参考までに。
最後の大谷のスライディングを見て、何となくイチローのプレーが想起されました。
まあ大谷もイチローのプレーを見て育っている世代ですからね。最近の若い世代はイチローのプレーを見ていない人も多いんだろうけど。
それではまた。