【盗塁阻止の深み2】ウィル・スミスの盗塁阻止率21%→33%へ改善の変遷
以前ウィル・スミスの盗塁阻止について書きました。
今回は前回の補足的な記事になります。
まだ読んでいない方はぜひ目を通して頂きたい。
ドジャース所属のウィル・スミスの2023年と2024年のスローイングを比較しましょう。
2024年のデータは前回記事に書きましたが再掲。
例によって確認できた範囲での数字です。
軽く説明するとABは高め、CDは捕手から見て左側に逸れた回数。
BDは特に大きく逸れたものです。
【2023】
送球回数52回
A:1
B:0
C:9
D:7
失敗割合
全体:32.6%、うちB,D:13.4%
【2024】
送球回数57
A:2回
B:1回
C:8回
D:0回
失敗割合
全体:19.2%、うちB,D:1.7%
ご覧いただいた通り、3塁方向へ逸らす回数(C,D)が劇的に改善されてます。
やはりスミスがこの1年でスローイングの左右のブレを少なくしたことにより、盗塁を阻止できる確率を大きく向上させたといえますね。
ちなみに2023年シーズンの平均送球速度は80.2mph、握り換え時間0.61秒であり、数値だけ見ればむしろ2024年よりも良かったんですよね。
(2024年はそれぞれ79.6mph,0.62秒)
何度も書いていますが、強く速い送球よりも正確性の方が100倍大事です。
それを体現してくれたのが2024のウィル・スミスというわけ。
他の要素を挙げると、2023年はクイックをしないことで有名なNoah Syndergaard(ノア・シンダーガード)がドジャースの先発ローテに入っていたので、その影響も受けていますねw
彼はエンゼルスにも所属していたんで、大谷ファンにも馴染みがあるでしょう。スミスはシンダーガードが投げているときに二盗を9/9で決められています(笑)
その辺は差し引かなくてはいけません。
それでは。
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