
2021年 4月 駒笠まり個展 東高円寺 cafe Birdbath様
初めての展示でした。個展です。
「ご縁があって」の一言で済ませられない、有難い機会でした。
とくに個展の名前を決めていなかったのですが
「駒笠まりってやつが初めて個展するってよ」
って意味が自分の中で強かったのがあります
わかりづらいとアドバイスがあり
「珈琲の香りと片隅にうさぎ」という副題を後からつけていたと思います。
珈琲の香りがなくなっても、画が、
景色が。心の中にあれば。
いつでも香りを思い出せる。
また戻ってこれる。
そしてまた、とびたってゆける。
cafe Birdbath様という場所自体がいろんなどうぶつや人々がはねをやすめて、また飛び立って行ける場所であったことと……愛兎「しょうゆ」への前向きな追悼の気持ちを込めた展示にしようと考えていました。

ところで、この展示では会場の至る所に作品を置かせていただきました。今では(ようやっと)アクリルパネルを取ることができた店内ですがコロナ黎明期の開催だったので、大切にしていた「香り」もそもそもマスクで感じられないとかソーシャルディスタンスだとか、新しい日常がはじまったばかりの時だったのですが…

カーテンの描かれた絵なので、カーテンの近くの席に
…お食事ができる卓上に作品を置かせていただいたり

可愛い洗面台のちかくに「てあらい」するように毛づくろいするうさぎを置いたり…

仕込みや取り置きなどの、いつも「美味しいもの」がおいてある棚にいたずらするようなうさぎを置いたり(そしてそのよこに花をそえてくださるかわいいはからい…)

メニュー表の横に好きな定番デザートの絵を添えて置いたり(ダイレクトマーケティング)

これを食べながら、今のうさぎを家に迎える決意をした
とにかくとにかく
視界の「片隅にうさぎ」がいてくれるような配置をしました。

cafe Birdbath様の看板キャラクター「もちどりさん」が、消毒を勧めるものを急にアルコールの容れ物に貼ってもゆるしてくださったり…
手探りのわくわくを広げていくのを沢山見守っていただきました。

珈琲画とはなんぞや?と常連さんにも聞かれるので、会期前に「こういうものだよ〜」という小さな見本としてもちどりさんをかいてみたり(お店様側からも補足があったり)

もちどりさんにせわをしてもらううさぎのことをかいてみたり(りんごのドライピールがウサギにとっては発狂アイテムで、飛びついてきて怖いの絵)

お店を閉めたあと、カウンター席で事務仕事をするオーナーさんの後ろ姿が忘れられず。ちょっと合体してもらって「梅のいいやつ」を飲んでひと息ついてもらったり(潰れていますが、茶色の三角形のものは帽子です)
(そしてまさかこの作品が「勉強机に置きたい」と言う理由でセーラー服の学生さんのもとへむかったのがほんとうにびっくりで驚きでした。)



もこもこぶわぶわのでっかい「しょうゆ」を模した
ブックスタンドもどき
とにかくいろいろなことをやらせていただいて、
とにかくたくさんの方に来て戴けて、
久しぶりのかたからはじめましてかたまでご縁がつながった大切な、大切な展示になりました。
…追加納品が絶えない展示でもありました(遠方からお越しの方にはその場でお渡ししていたので)

虹の橋を渡る前、きっとみていたはず
1ヶ月にわたる展示でしたので、桜の頃から若葉に変わるまでの時間を過ごさせていただきました。
もっといろんなことができるようになって、もっとおもしろいことができるようになったら、またいつか楽しいテーマを持って展示のお願いをしに行きたいと考えている、本当に大切な場所です。
一歩を踏み出す力をありがとうございました。
会場 東高円寺 cafe Birdbath様
HP http://cafe-birdbath.com/